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”merit-demerit”はNG!

2021.10.29

update 2021.12.07

○月○日、広報部の社員AさんはSNSを利用した新しい販促戦略について打合せを行っていました。
これからホワイトボードにあるリストを書き出し、そちらのリストをもとに議論を始めようとした時、通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。

◆NG文◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
Let’s list the merits and demerits of the new marketing strategy.
(新しいマーケティング戦略のメリット・デメリットをリスト化しましょう)
+‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+

merit-demeritは英語として存在はするのですが、ネイティブが使うことはほとんどない、準・和製英語と言えます。(語源はフランス語だそうです。)

◆正しい英語◆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
Let’s list the pros and cons of the new marketing strategy.
(新しいマーケティング戦略のメリット・デメリットをリスト化しましょう)
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≪ポイント≫
日本語で言うメリット・デメリットの意味で使われるのは「pros(賛成・良い面)とcons(反対・悪い面)」です。同じ意味でadvantagesとdisadvantagesも使われます。

また、結論を出す時には、賛否両論を天秤にかけて、重い方が良い、重要という意味で、以下のような言い方をします。

The pros outweigh the cons.
(良い面が悪い面よりも思い=メリットの方が多い)

ちなみにmeritとdemeritは英語では以下のような使われ方が一般的です。

■merit (利点・価値を表す) ※通例、単数形で使われる。
This plan has no merit.
(このプランにはメリットがない)

Is there merit in doing this?
(これをやることにメリットはあるのでしょうか)

■demerit (減点を表す) ※違反など犯した時に使われる。
He was given a demerit for driving too fast.
(彼はスピード違反で減点を与えられた)

Writer

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