○月○日、社員Aさんはアメリカ本社から来た社員との合同ミーティングに出席しました。
その後の会食で、日本とアメリカの経済や企業の動向について情報交換している時、通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。
◆NG文◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
Do you know Warren Buffett? He is a very famous American investor, isn’t he?
(ウォーレン・バフェットをご存知ですか?アメリカでとても有名な投資家ですよね。)
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「~を知っていますか?」と相手に尋ねる時には、もちろん「Do you know~」を使いますよね。しかし、「know」には「直接的に知っている、会ったり話したことがある」というニュアンスがあるのです。
◆正しい英語◆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
Do you know of Warren Buffett? He is a very famous American investor.
(ウォーレン・バフェットをご存知ですか?アメリカでとても有名な投資家ですよね。)
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≪ポイント解説≫
【know of】
「know of」は直接会ったことはないが、存在は知っているというニュアンスです。「have heard of」も「聞いたことがある」という意味なので、同じように用いることができます。
“I know of Shohei Ohtani.”/“I’ve heard of Shohei Ohtani.”
(大谷翔平という野球選手がいることは知っている。名前は聞いたことがあるが、どれほどすごい選手かまでは分からない。)
【know about】
「know about」は直接会ったことはないが、調べたりして、詳細まで知っているという場合に用います。
“I know about Shohei Ohtani.”
(大谷翔平がどの高校出身で、日本での活躍、大リーグでの活躍や怪我など詳しい内容までよく知っている。)
このように持っている情報量の違いによって、用いる表現が変わってきます。ちなみに、実際の会話で例えば「Do you know Shinzo Abe?」と相手に聞いても、直接知り合いではないことは会話の流れから明らかなので、会話の流れに大きな影響を与えてしまうことはあまりありません。
自分または相手が知っている情報量によって上記の表現を使い分けられるとベターです。
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