○月○日、ITコンサルティング会社の部長会でプレゼンを行なっていたOさんは、使用した資料の作成者を尋ねられました。
そこで通訳者AはNG英語を聞いてしまったのです。
◆NG文◆ ‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
I created these presentation slides alone.
(私一人でこのプレゼン用スライドを作りました。)
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aloneという単語は確かに「一人で」という意味なのですが、この単語は「物理的に一人で」という意味を表すので、「部屋からみんなを追い出して自分独りになってやった」というような意味になってしまいます。
◆正しい英語◆‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥+
I created these presentation slides by myself.
(私一人でこのプレゼン用スライドを作りました。)
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≪ポイント解説≫
ここでは日本語の「一人で」という言葉にとらわれすぎないようにすることが大切です。
上で述べたように、確かに「一人で」という言葉で辞書を引くと”alone”という単語が出てきますが、言葉を訳す際には「伝えたいメッセージは何か」を考えるようにすると良いでしょう。
ここでは「独力でやった」ということがメッセージであることに気づければ、”alone”は選択肢から外れるでしょう。
「do A by oneself」
Aを自分でやる→一人でやる
他にも、「一人でやる」には以下のような言い方があり、★マークが多いものはより「誇らしげ」に聞こえます。
・myself — 自分で、個人的に (★)
I created these presentation slides myself.
(自分がこのプレゼン用スライドを作りました。)
I’ll talk to the client myself. (✖by myself)
(私が直接自分でクライアントに話します。)
・on my own — 自分だけの力で、独力で (★★)
I created these presentation slides on my own.
(私一人でこのプレゼン用スライドを作りました。)
=I created these presentation slides by myself.
・without any help — 誰の力も借りずに (★★★)
I created these presentation slides without any help.
(誰の力も借りずに私がこのプレゼン用スライドを作りました。)
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