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「対象」はこう訳す②

2021.10.28

update 2022.11.25

前記事に引き続き、今回の日本語表現は、『対象』です。

前回のコラムではバリエーションに富んだ表現が登場しましたが、今回はさらに4例ご紹介します。

(1)「この商品の対象年齢は5歳以上です。」
This product is suitable for children aged five and up.
● be suitable for = ~に適している
この場合のbe suitable forには、「安全に使用される」というニュアンスを含んでいます。Not suitable for children under 3 years of age(3歳以下の子供には使用しないでください。)のように否定形になると、この「使用する」というニュアンスがより明確になります。

(2)「このテキストは中級レベルの英語学習者が対象です。」
This textbook is intended for intermediate level English learners.
● be intended for = ~向けの
be intended for には、「商品や製品が作られた目的」というニュアンスが含まれています。例えば、This fund is intended for emergency use only.という文章だと、「緊急時のため(目的)だけのお金」と、この「目的」というニュアンスがわかりやすいのではないでしょうか。

(3)「初めてサービスをご利用頂いたお客様がこのキャンペーンの対象です。」
This deal is limited to first-time users of our services.
● be limited to = ~に限られる
この文章で使われている「対象」は、「~に限定される」という意味だと解釈できるため、be limited toを使って英訳しました。

(4)「彼のSNS上での発言が批判の対象となった。」
His post on social media became the object of criticism.
● object of = ~の的になる
objectには、「対象物」や「目標」という意味があり、そこからobject of ~=「~の的」という意味で使われます。例えば、object of admirationは「憧れの的、対象」です。

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