今回の日本語表現は『コツ」です。
短く便利な言葉ほど英語に訳すのは難しいということはこれまでのコラムをお読みの皆様はよくご存じかと思いますが、今回ご紹介する『コツ』もそんな単語の一つではないでしょうか。英語で『コツ』という場合、その性質によって使う表現が変わります。
そこで今回は、『コツ』の英訳表現4パターンをご紹介します。
(1) 「エクセルを使うためのこの10個のコツを身に付ければ、あっという間に達人になれますよ。」
If you commit these 10 tips for using Excel to memory, you’ll be a master in no time.
● tip = コツ、ヒント、アドバイス
tipは上司や専門家など経験や知識が豊富な人物から、複雑な仕事や難しい作業が上手くいくためのポイントやアドバイスなどのことを指します。
(2) 「彼はデザインのコツをつかんでいる。」
He has a knack for design.
● knack = コツ、才能
通常は長い時間をかけて練習する必要があるようなスポーツや音楽、プログラミングなどの細かい動きが必要な作業をあっという間に習得してしまう人がいますよね。このようにいわゆる生まれつきの才能や「センスがある」という場合にknackを使います。
(3) 「入社したばかりなので緊張していると思いますが、コツを教えるので安心してください。」
You might be nervous since you just joined this company, but I’ll teach you the ropes, so don’t worry.
● the ropes = コツ、仕事などのやり方
新入社員に、基本的な仕事のやり方を教えるというニュアンスを持つ表現です。新入りの船乗りがまずはロープの使い方を学ぶところから始める、ということが語源となっています。
(4) 「このプログラムのコツを掴むには結構時間がかかった。」
● It took me awhile to get the hang of this program.get the hang of = コツを掴む、~の操作に慣れる
新しく扱う機械など、使っているうちに徐々に慣れてきて、うまく使用できるようになるという場合で使う表現です。徐々に慣れてきている状態の場合、でネイティブはI think I’m getting the hang of thisとよく言います。
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