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日本人は本当に「英語が話せない」のか?話せない理由とその対策を徹底解説!

2024.11.07

update 2024.11.07

英語が世界の公用語として広く用いられるようになるにつれ、日本も他国と同じように義務教育での英語に力を入れるようになってきています。更に学校での学習だけでなく、英会話教室に通ったり、留学する子供も増えています。

しかし、依然として「日本人は英語ができない」という認識を持っている方は国内外にかかわらず多くいます。そこで本章では、日本人は本当に英語ができないのか、その原因は何なのかを改めて分析し、どうしたら英語が本当に話せるようになるのかについて解説していきます。

1. 世界的に見た日本人の英語力

我々日本人から見ても、また世界から見ても「日本人は英語が苦手」という認識を持つ人は少なくありませんが、実際、世界各国と比較したときの日本人の英語力はどうでしょうか。

本章ではまず大きな前提として、「日本人は本当に英語ができないのか」という視点に立ち、客観的なデータをもとに日本人の英語力をあらためて考察していきます。

1.1「英語能力指数」ランキングから見る日本人の英語力

世界110か国以上で海外留学をはじめ、語学教育事業を広く展開するイー・エフ・エデュケーション・ファースト(以下「EF」)が公開した『EF EPI英語能力指数』によれば、世界113か国・地域の約220万人の英語試験ビッグデータを活用し収集したデータから見る日本人の英語力は、5段階評価のうち「低い英語力」に相当するという結果を出しています。

オランダやシンガポールなど、一国内で様々な人種や言語が混ざる国では英語力指数が高い傾向にあります。しかし同じアジア諸国である韓国は49位で標準的な英語力、中国も日本より上位の82位に位置しており、教育制度や環境的要因が日本と近いはずの他国と比較しても、日本人の英語力は「低い」ことがわかります。

出典:EF EPI EF 英語能力指数 世界113か国・地域の英語能力ランキング 2023年度版

1.2 日本人は「英語ができない」のではなく「英語が話せない」

では、日本人の英語力のこの「低さ」の要因は何でしょうか。

オンライン英会話大手のレアジョブが発表した、日本人の英語スピーキング力に関する調査では、グローバルビジネスで使えるレベルの人は全体の約7%にとどまり、平均で25%を超える外国人に比べて大幅に低いことが明らかになっています。

出典:日本経済新聞『実用レベルの英会話力、日本人はわずか7% 民間調べ』

ここから、リスニングやリーディングの能力が高くても、スピーキングを同レベルでできる人は少ないことがわかります。

つまり日本人は「英語ができない」というよりも、「英語が話せない」ことが、ネックになっている人が多いということです。

2. 日本人が英語を話せない理由7つ

では、日本人はなぜ「英語が話せない」のか。その理由をこの章で解説していきます。
前提として、日本人が英語を流暢に話せないのは、言語学習における文化的、教育的、心理的な要素などさまざまな要因によるものだと考えられます。

本章で解説する7つの理由の中で、自分にはどれが当てはまっているかなと考えながら読んでみてください!

2.1 学校英語

「話せない」理由の1つめは学校英語。

この記事を読んでいる方の中には、学校での英語教育に何かしらの問題を感じたことがある方もいらっしゃると思います。学校教育では依然として今教師が黒板に英語を書き、生徒がそれをただノートに写す、というスタイルの授業が主流です。一方通行の学習では、実際に英語を話せるようになるのに時間がかかってしまいます。

英語に限らず日本の教育全体に言えることでもありますが、学校教育は基本的にテストに合格するための勉強が中心になっています。特に大学入試においては、読解問題の比率が非常に高いため、学生はどうしても読解力の向上に偏った勉強をせざるを得えません。このような状況的な要因により、英語を勉強していても話せないという人が今も多く存在していることがわかります。

2.2 和訳ばかり勉強をしている

上記の教育の問題と少し重なる部分もありますが、日本では和訳の勉強が非常に多く行われています。

これも受験英語の影響のひとつと言えるでしょう。初心者が英語を学ぶ際の最初のステップとして、和訳を通じて単語をしっかり覚えることは有効ですが、英語を聞き取った際にいちいち頭の中で和訳していると、会話が長くなればなるほどについていくことが難しくなるため、ある程度の段階に達したら和訳から卒業する必要があります。

2.3 日本人の性格

日本人は一般的に真面目で、ミスをしない人が多いと言われています。

実は、この真面目さが障壁となり、日本人の英語力の向上を妨げている可能性があります。先述した「テスト勉強中心の学習」の弊害とも考えられますが、幼少期からミス=悪いことととらえる傾向がある人は、間違いを恐れて積極的に話せなくなってしまう傾向にあります。もともと持った性格なども影響するかと思いますが、国民性として外国語を身につけにくいことも、日本人が英語を話せない理由の一つとして考えられると思います。

2.4 発音の仕方の違い

英語学習者にとって特に難しいのは、英語の発音です。

日本語とは異なり、英語では発音する際に舌の位置が決まっている言葉があり、リエゾンやフラッピングなどの音声変化も多くあります。

例えば、Can I have it? という文章をそのまま発音すると「キャン アイ ハブ イット」となりますが、英語の流れに従うと、「キャナイ ハヴィッ」のようになります。まず、n と I の音が繋がって「キャナイ」haveとitが繋がるうえitのtはほとんど発音されないので「ハヴィッ」のようになります。

このように多くの音声変化があるにもかかわらず、学校ではあまり教えられません。「話すための英語」については学校では扱わず、塾や留学に頼る人が多い現状からも、まさに「日本人が英語を話せない」理由がうかがえます。

2.5 TOEIC信仰主義

この記事を読んでいる方の中には、おそらく実際に受験したことがある方も多いTOEIC。

主にリーディング力とリスニング力を測定するテストで、日本では就職活動の際に非常に有利になる資格として、受験する人が多い傾向にあります。

TOEICの高得点を持っている=英語が堪能な人という考えが広まって、多くの企業が高得点者を積極的に採用していますが、実際には、スコアとスピーキング力が伴わず、TOEICの点数は高いもののまったく話せない、という人も多く存在します。

このような「スコア至上主義」も日本人が英語を「話せない」課題と密接に関わっていることがわかります。

2.6 英語に対する動機付けが低い

文化的な背景として、日本は島国のため、英語を話せなくても生活に困ることはほとんどないという事実も、英語が話せない原因の一つとしてうかがえます。

陸続きで隣国の母語が異なる人と生活や仕事でコミュニケーションをとる必要があったり、様々な人種の人たちが同じ国や地域で暮らす場合には、共通言語としての英語がおのずと必要とされます。

日本で英語を話す機会がそもそもあまりないというのも、日本人の英語に対してのモチベーションはそこまで高くなく、結果的に英語が話せないという状況につながっていると考えられます。

2.7 日本語と英語には言語的な距離がある

言語的な要因として、そもそも日本人の英語習得はハードルが高いというデータも出ています。

以下の表はアメリカの国際機関「FSI(The Foreign Service Institute、外務職員局)」による調査の結果で、英語ネイティブスピーカーにとって、日本語は言語的な距離が大きい言語の一つという結果が出ました。

逆に言うと、日本人にとって英語も言語的な距離がかなりある言語です。言語的距離とは、ある言語を学ぶ際に直面する難しさや複雑さのことを指します。この距離は、文法、語彙、音声、文化的背景など、さまざまな要素によって決まります。

言語的距離が大きいほど、学習者は新しい言語を習得するのに多くの時間と労力を要します。したがって、日本人にとって英語はかなり難しい言語ということになります。

出典:Effective Language Learning

3. 英語が話せるようになるために必要な4つのこと

ここまでなぜ日本人が英語を話せない原因を見てきましたが、では「英語を話せるようになる」ためにはどうするべきでしょうか。

英語トレーナーとしてこれまでに多くのビジネスパーソンが英語を「話す」力を鍛えるサポートをしてきた筆者が、おすすめのトレーニング方法についてここから解説していきます!

3.1 すぐに引き出せるフレーズを増やす

「英語が話せる」ようになることにおいて、最も大切なのが、フレーズの引き出しを増やすこと。

個人的には、書店で並べられているフレーズ集を購入してフレーズをインプットする方法はあまりお勧めしません。やはり、日常生活や仕事をする中で、「この表現はなんて言うのか?」と常にアンテナを張り、実際に辞書やネットを使って調べることが重要です。そして、実際に自分で使ってみることで、フレーズが定着しやすくなります。

例えば、Zoom会議中に「音が途切れています」と言いたかったとします。もしその場で英語が出てこなかったとしても、後ほどネットで調べて、ワードやiPhoneのノートにメモしてください。そして、そのフレーズを繰り返し練習することで、自分でも言えるようになります。

大事なのは、インプットして実際にアウトプットすることです。実際に使ってみて、相手に伝わって初めて、自分の脳にデータとして残るようなイメージです。ただフレーズ集を端から端まで読んでいるだけでは、すぐに忘れてしまいます。

3.2 英作文で複雑なことも説明できる表現力を身に付ける

英作文と聞くとメールや書類などの書く英語を鍛えることをイメージする方も多いと思いますが、実は英語のアウトプットを強化するために、通訳の現場でもよく行われている練習方法です。

具体的には、まず日本語を書いて、添削を受け、その綺麗になった英語を使って何度もアウトプットの練習をするという方法です。もし今学校に通われていなかったり、時間がない方はチャットGPTに添削をしてもらい、それを練習するのも一つの手です。

3.3 シャドーイングで無意識にきれいな発音ができる状態にする

シャドーイングは、昨今有名になりつつあり、取り組む人も多いトレーニングになってきています。具体的には、ネイティブの音声を聞きながら、影のように後からついて発音するトレーニング方法です。

シャドーイングを行うことにより、英語のリズムやイントネーション、発音に慣れていくので、意識せずとも自然な英語を口から出せるようになります。

3.4 瞬間英作文で考えずに正確な文法が口から出るようにする

「話す力」を鍛えるためにお勧めしたいのが瞬間英作文。

日本人の多くの方が、インプットを重点的に行い、そこで満足して終わってしまいます。しかし、インプットだけを行っても、実際に使えるようになりません。スポーツのトレーニングと一緒で、無意識にでも英語を口からできるようになるまでのレベルにする必要があります。

例えば、瞬間英作文の教材としては下記がおすすめです。

どんどん話すための瞬間英作文トレーニング
著者:森沢 洋介
出版社:ベレ出版
発売日:2006/10/25

中学校レベルで学ぶ文法を何度も口から出せるまで、アウトプットを練習することができる内容となっています。このレベルの文章を無意識レベルで発音することができるようになれば、色んな場面での会話が可能になるので、話せる幅がかなり広がります。

4.「話すための」英語力をOne Month Programで磨く

本記事では、ここまで日本人が英語を話せない理由と話せるようになるためにおすすめのトレーニングをご紹介してきました。

継続的に取り組むことでスキルアップしていくことができますが、短期間で効率よく学習をしていきたい、独学ではあっているかどうか分からないのでプロにみてほしい、と感じる方は是非一度One Month Programにご相談ください。

One Month Programは通訳・翻訳・英語教育のエージェントであるテンナイン・コミュニケーションが同時通訳者として活躍中の木内裕也氏の監修のもと作成されたプログラムです。

通訳者が英語を習得するうえで必ず行う「シャドーイング」「英作文」、聞こえてきた英語をそのまま書きとる「ディクテーション」がプログラムの軸となっていますので、学習内容はお墨付きです。1か月間毎日欠かすことなく学習することで、確実に英語力を上げていきます。

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4.1 1か月間という超短期間で集中的に取り組める

One Month Programはその名のとおり、最短28日で修了できる超短期集中プログラムです。

忙しくて長期間英語を学習できないといった方や、海外出張・外資系企業への転職など期限が明確に決まっているビジネスパーソンの方にご好評いただいております。

4.2 自分の専門分野の内容で勉強ができる

One Month Programがおすすめの理由の2つめは、「自分の専門分野の内容で勉強ができる」という点です。One Month Programでは、自分の実務内容に即したトピックで勉強できるので、勉強したことをそのまま自分のビジネス現場で使うことができます。

IT、金融や医療といった専門性の高い業界で働かれていたり、複雑な技術的内容を英語で説明しないといけないビジネスパーソンの方々の受講実績も豊富です。

4.3 経験豊富な英語のプロフェッショナルによるサポート体制

One Month Programでは、受講前の無料カウンセリングから受講中の学習サポート、受講後のフォローアップまで、高い英語力と様々な業界のビジネスパーソンへのコーチング実績のあるトレーナーが一貫してサポートしています。単語の細かいニュアンスの違いや英語に訳すことが難しい日本語表現も、随時チャットで質問できる体制になっています。

レッスンを担当する英語講師は、ビジネスパーソン専門で講師歴10年以上のネイティブスピーカーのみ採用しており、日本だけでなくグローバルなビジネス慣行にも精通しています。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。

知識のインプットだけで終わってしまっている英語をきちんと「話せるようになる」ために、ぜひこの記事で紹介した勉強方法に実際に取り組んでみてください!

Writer

One Month Program

グローバルで活躍できる人材のための英語情報を発信します。
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