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海外大学院で学ぶために必要な英語力はどのくらい? 入学前~在学中に本当に必要な英語力を徹底分析!

2024.08.23

update 2024.08.23

「海外大学院に入学するためにはどのくらいの英語力が必要?」
「基準に満たない場合は入学できない?」
「実際の授業ではどのくらいの英語力が必要?」

海外大学院と聞くと必要な英語力のハードルが高いイメージですよね。

実際にどの程度の英語力があれば大学院に入学して授業についていけるのか、

今回は海外大学院入学前~入学後に「本当に必要な英語力」を徹底分析します!

1. 入学時に求められる英語力

海外の大学院入学では、出願時にIELTS / TOEFL のスコアの提出が求められます。

どの程度のスコアがあれば基準を満たすことができるのか
国や大学によって基準にどのような違いがあるのか
スコアが足りない場合はどうなるのか

ここではそんな疑問にお答えすべくその詳細をみていきます。

1.1 IELTS / TOEFL

IELTS(International English Language Testing System、読み方:アイエルツ)

世界で12,000の政府機関、教育機関、専門団体に受け入れられている、グローバルスタンダードな英語4技能試験です。英語圏への留学や移住、そして日本の大学入試でも活用されています。対象となるのは、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、およびイギリスを含む英語圏の国です。

テスト内容:
IELTSでは、4つの英語技能(ライティング、リーディング、リスニング、スピーキング)を約2時間45分の試験で測ります。4つのスキルごとに1(最低)から9(最高)の段階評価があります(各スキル別バンドスコア)。各スキル別のスコアと全体の評価(オーバーオールバンドスコア)が入学先大学院の基準を満たしているかがポイントです。
コンピュータ方式(テストセンター実施)とペーパー方式の2つの選べる受験方法があります。

モジュール:
主に留学目的のアカデミック、主に移住目的のジェネラル・トレーニングの2つがあります
大学院出願時に求められるモジュールは、アカデミックです。

TOEFL iBT(Test of English as a Foreign Language Internet-Based Test、読み方:トーフル/トフル)

世界で160か国以上、12,500以上の大学・大学院、その他機関が入学選考基準をはじめ、様々な目的で利用している、アカデミック領域における4技能を総合的に測定する英語能力測定試験です。アメリカにある非営利テスト開発機関であるEducational Testing Service(ETS)によって開発・制作されているため、主にアメリカで活用されていますが、カナダ、オーストラリア、イギリス、ニュージーランドも対象です。

テスト内容:
4つのセクション(Reading・Listening・Speaking・Writing)で構成されており、テスト時間は2時間です。
大学の授業で実際に使う英語能力を測る目的のため、授業と同じように、受験者が教科書の抜粋を読んだり、講義を聞いたりした後、それを基に話したり書いたりします。テストは100%学術的な設問や課題で構成されています。
テストセンターで1人1台コンピュータが割り当てられ、全セクションをコンピュータ上で受験します。

1.2 国別の基準

IELTS
アメリカの大学院:6.5~7.0程度
イギリスの大学院:7.0~7.5程度(最低基準の目安 6.0)
カナダの大学院:6.5~7.0程度
オーストラリアの大学院:6.5~7.0程度

TOEFL iBT
アメリカの大学院:最低基準80程度~有名大学院100以上
※アメリカの大学院出願で主に使われています。

1.3 スコアが足りない場合

イギリスは教育水準が高いため、求められるスコアも比較的高い傾向があります。希望する大学院の基準スコアを満たしていたとしても、学部によっては他の学部よりも1.0以上高いスコアが求められる場合もあるので注意が必要です。また、IELTS ではスキルごとに求められるスコアが細かく設定されている場合もあります。

では、出願時にスコアが足りなかったら必ず入学できないのかと言うと、そういうケースばかりではありません。英語力は短期間で変わる可能性があるため、出願時にスコアが足りなかったとしても条件付きで合格できることがあります。

この制度は、条件付き合格(=Conditional OfferあるいはProvisional Offer)と呼ばれ、英語力が不足している場合の他にも大学を卒業見込みの状態で出願する場合などに適用されます。

出願時点で英語力を証明する書類を提出する必要がない代わりに、入学時までに指定されたスコアに見合う英語力を付ける前提で入学が許可されます。大学院のコースの開講前に、その大学が提供している短期の語学プログラムなどで英語力を強化するパターンが一般的です。

ただし、必ず入学が保証されるわけではないことは覚えておきましょう。
入学までにスコアが上がらなければ当然ながら入学の許可が下りません。

2. 在学中に求められる3つの英語スキル

留学前は入学のための勉強で頭がいっぱいになってしまいますが、実際に海外大学院に入学すると、入学時とはまた異なるスキルが求められます。

海外の大学院では
・講義を聞いて教授やクラスメイトとディスカッションする
・授業や学会でプレゼンテーションをする
・学術論文を読んでエッセーや論文を執筆する
という3つをこなしていく必要があります。

次章以降では、上記の3つをこなしていくためにどのようなスキルが必要なのか、またそのスキルはどのように身に付けていけばよいかについて解説します。

3. 講義やディスカッションについていくためのリスニング力

まず実際の授業が始まると、
・講義の内容や質問を正しく聞き取り理解すること
・ディスカッションについていくこと
これらをこなせる高度なリスニング力が必須になります。

具体的には
・英語の音のつながりを理解できる
・専門的な内容を理解できる
レベルのリスニング力が求められます。

このようなリスニング力をどのように身に付けるか解説していきます。

3.1 ディクテーションで英語の音のつながり(リエゾン)を理解する

基本的なリスニング能力のさらなる向上を目指すには、英語の音のつながり(リエゾン)を理解するためのディクテーションが最適です。

方法はとても簡単です。ネイティブがナチュラルに話すスピードの音源を選んで、音源を聞きながら聞いた英語を全て書き起こしてみましょう。一度で聞き取れない箇所は繰り返し聞いてみましょう。パソコンに入力する方がスピードについていきやすい場合はそのようにしても構いません。

聞いた英語を全て書き起こすことで、自分はどの音が聞こえていないのか、また、聞き取れない原因となる音の変化(リエゾン)はどこにあるのかを確認することができます。

ご自身の専攻分野に関するスピーチやニュース音源をネットから見つけて、留学中も毎日の習慣として続けてみてください。TEDなどにスクリプト付きの音源が多数あるので活用しましょう。

3.2 Courseraを使って海外の大学の講義をオンラインで聴講する

出典:Coursera公式サイト

さらにご自身の専門分野に特化したさらに高度なリスニング能力を身に着けるには、海外の一流大学の講義が受けられるオンライン教育サービスCoursera(コーセラ)を活用する方法もあります。

実際の講義を視聴できるので、リスニングのスピードや難易度の確認など、大学院の入学前の準備として特にお勧めです。

単に聞き流すのではなく、実際にノートを取るように要点をメモする練習をしましょう。
意識的に話の骨子を理解しながら傾聴することは、リスニング力の向上にもつながります。

全てを書き取るディクテーションとは異なり、ノートテーキングで気を付けるべきポイントは、聞いて理解してから理解した内容をメモするということです。メモを取ることに夢中になり、メモを見ても結局話が分からなくなってしまっては本末転倒なので気を付けましょう。この作業をすることで、複雑で難解な説明の場合にも、細かい英語のフレーズや言い回しに気を取られずに大切な要点を聞き取る力が鍛えられます。

4. 授業や学会での発表をこなせるスピーキング力

次に、
・授業でのプレゼンテーション
・学会などでの発表
など多くの場面で専門分野に関する研究内容を発表する機会があり、これらをこなせる高度なスピーキング力が必須になります。

そんな高いレベルのスピーキング力を身に付けるために必要なトレーニングについて解説していきます。

4.1 シャドーイングで英語特有のリズムや抑揚を体得する

基本的なスピーキング能力のさらなる向上を目指すには、英語特有のリズムや抑揚の付け方などを確認できるシャドーイングが最適です。

自分の認識している発音が正しい発音とずれてしまっていては、せっかく素晴らしい発表をしていても理解されづらくなります。ただし、ネイティブのような発音になることが目的ではなく、発音の明瞭さや聞き取りやすさの強化を目的に取り組むことが大切です。ネイティブの自然な速さの英語の後について、スピード、リズム、強弱、トーンなどを特に意識しながら声に出して真似てみましょう。英語らしいデリバリーを再現するために役立ちます。

また、単に聞いた音を声に出して満足してしまっては効果が薄れてしまうので注意が必要です。
自分の発音を録音し、聞き取りやすいデリバリーかどうかを客観的に確認することが大切です。

4.2 リプロダクションでわかりやすい文章を作るコツをつかむ

自分の発言を相手に分かりやすく伝えるには、リプロダクションが最適です。

リプロダクションの方法は、最初に音源を聞いてから、理解した内容を自分の言葉で英語にしていきます。まずは1センテンスから始めて徐々に覚えておくセンテンスの長さを伸ばしていきます。

ポイントは、聞いた英語をそのまま出すのではなく、自分の言葉に言い換えて同じ内容を英語で話すということです。慣れてくると聞いた内容を覚えておくこと(リテンション)が出来るようになるため、会話の途中で自分がついさっき話していたことを忘れてしまうということが少なくなるはずです。すると、頭で話を整理しながら話せるようになるので、相手もあなたの発言が理解しやすくなるというわけです。

先ほどお勧めしたオンライン教育サービスCoursera(コーセラ)などを活用し、なるべくご自身の専門分野に近い内容で練習することで、スピーキングの練習をしながら語彙力を同時に高めることができるので、アウトプットの幅が広がります。

5. 学術論文を読み書きするためのリーディング&ライティング力

さらに
・学術論文を読み込んで理解する
・論文で論理的に意見を伝える
これらをこなせる高度なリーディング&ライティング力が必須になります。

この章では、論文を読んだり書いたりする際に求められる2つのスキルについて解説していきます。

5.1 学術論文を読んで要約スキルを身に付ける

基本的なリーディング能力のさらなる向上を目指すには、実際の学術論文を読んで、読んだ内容の要約が最適です。

長文の論文の多読が求められる環境では、筆者の論点や主張がどこにあるのかを素早く読み取り判断する力が欠かせません。そのために効果的なのが、読みながら段落やページごとに付箋で要約を付ける方法です。

ただ読み進めているだけでは、何ページにも及ぶ論文の中で要点をとらえることは容易ではありません。筆者の主張からその意図を汲み取り、自分の言葉でまとめ直す作業をすることで、書かれた情報の取捨選択ができるようになり、リーディングの強化につながります。

5.2 論文を書くための基本的な構成ルールとフレーズを理解する

次に基本的なライティング能力のさらなる向上を目指すには、論文を書くための基本的な構成ルールとフレーズを理解することが必須です。

論文の基本的な構成は以下の通りです。

① Introduction(導入):テーマについての背景を述べた上で自分の主張を提示する
② Body(議論):各パラグラフの最初にトピックセンテンスと言われる主張の根拠を簡潔にまとめる→その理由を議論を含めながら述べた上で結論を述べる
③ Conclusion(結論): 全体の主張をまとめた上で今後の提案や希望を述べる

この構成ルールをもとに、テーマに対する自分の主張、根拠、結論をメモにまとめる練習をしてみましょう。
専門分野に関する本や新聞や雑誌の記事など題材は何でもよいので、留学前から日常的にライティングの機会を増やしておけると理想的です。
英語でまとめて英語で構成するのが大変な場合は、日本語でまとめてから発言内容が論理的で説得力のある内容になっているか確認し、それを英語にしても構いません。

また、学術的なライティングに頻出のフレーズや言い回しを確認しておくとスムーズに論文を執筆することができます。

例えば、以下のようなフレーズが使われます。

≪導入のまとめ≫
In this essay, I will look at some of the arguments for…
This essay will discuss different ways of…
This essay outline some of the reasons why…
Let us examine both views before reaching a concrete decision.
The following essay takes a look at both sides of the argument.

≪意見の主張≫
I strongly agree with the idea that …
I strongly disagree with the idea that …
I strongly believe that…
In my view…
As far as I am concerned…
It seems to me that…
However, I strongly believe that…
I oppose the view and my reasons will be explained in the following paragraphs.
I will support this view with arguments in the following paragraphs.
I personally believe that…
Thus the advantages far outweigh the disadvantages…

6. 留学前1か月で準備をしたいならOne Month Program

無事に海外の大学院への入学が決まっても、実際のコースについていけるのか不安はつきません。

また、大学院の高い専門性のある分野で通用する英語力をつけるには、ひとりで勉強するにも限界があるかもしれません。

あるいは、入学資格の英語の基準がそもそも高い場合には、将来を見据えて事前に英語力の底上げをしておくことも大切です。

そこで留学前に大切な英語力の準備を短期間かつ効率的にこなせるのが、英語コーチングOne Month Program(ワンマンスプログラム)です。

One Month Programは通訳・翻訳・英語教育のエージェントであるテンナイン・コミュニケーションが同時通訳者として活躍中の木内裕也氏の監修のもと作成されたプログラムです。

通訳者が英語を習得するうえで必ず行う「シャドーイング」「英作文」、聞こえてきた英語をそのまま書きとる「ディクテーション」がプログラムの軸となっていますので、学習内容はお墨付きです。1か月間毎日欠かすことなく学習することで、確実に英語力を上げていきます。

6.1 プログラムの流れ

1) 実際に自分が英語を話す必要がある状況や場面にあわせて英作文をします。
例えば、実際の講義の中でのディスカッションを想定したやりとりの練習や、
専門分野に関する説明、学会でのプレゼンテーションの準備など、
実際に必ず使える英語を中心に効率的に学ぶことができます。
※毎回、会話・メールどちらかのシチュエーションを選べます。
※日本語で作成→英作文でも構いません。

2)添削が返却されます。
添削レポートにはポイントとなる単語やフレーズがまとめられているので、
それをもとにご自身の単語帳を作成・暗記することで、専門用語の言い回しなどを
自然に覚えていただけます。
レポートはネイティブ講師の音声読み上げ付きなので、シャドーイング教材として
使用すれば、自然な英語のデリバリーの練習になります。

3)ネイティブ講師とのレッスンは、提出した英作文をもとに行われます。
覚えた単語やフレーズを使って実際の場面を想定しながらレッスンで話す練習をします。

4)プログラムの最終レポートで復習をします。
最終レポートにまとめられている単語やフレーズでよく使うものを確認します。
大学院に入学後にも使える単語帳としてぜひご活用ください。

5)ディクテーション、シャドーイング、リプロダクションの課題にも毎日取り組みます。
  英作文以外の課題にも毎日取り組むことで、英語力の底上げを同時に行っていきます。
・ディクテーション:聞こえてきた英語を書き取る学習法。
・シャドーイング:聞こえてきた英語を少し間をあけてそのまま繰り返して声に出す学習法。
・リプロダクション:英語を聞いたら一度止めて、同じ英文をもう一度自分で発話する学習法。

6.2 日本人講師とネイティブ講師によるきめ細かなフィードバック

One Month Programにはトレーナーと呼ばれる日本人の英語講師がマンツーマンで英語学習をサポートしてくれます。シャドーイングや英作文の課題はネイティブ英語講師が添削した後、トレーナーが解説を日本語で加えてくれるので自分の間違いのポイントを深く理解することができます。

また、学習期間中は英語への質問だけでなく、学習の仕方や時間の捻出方法、などあらゆる英語の困りごとに対してサポートしています。

まとめ

今回は海外大学院入学前~入学後に「本当に必要な英語力」について解説してきました。

求められるスキルを向上させるための勉強法についてもご紹介していますので場合によっては英語コーチングの利用なども視野に入れながら入念に準備を整え、充実した大学院生活を送りましょう。

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Writer

One Month Program

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運営会社:【通訳・翻訳・英語教育】テンナイン・コミュニケーション
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