【独学で取り組める】金融英語を学ぶためのおすすめ教材と学習方法をご紹介
2024.08.02
update 2024.08.05
金融英語を理解することは、グローバル社会においてとても重要です。しかし、金融英語を学ぼうとしてもレベルが高いので、避けてしまう方も少なくないです。
「金融英語ってなんか難しそう」
「どうやって勉強していいかわからない」
「そもそもほとんど情報が少ない」
筆者はこんな声を聞くたびに、どういった記事があれば金融英語難民を救えるだろうかと思い、遂に重い腰を上げて執筆をすることにしました!
この記事を読み終える頃には、金融英語への理解、どうやって勉強するのかを把握することができます。
是非、最後まで読んでくださいね!!
目次
1.そもそも金融英語とは?
金融英語とは、金融業界で使われる専門的な用語や表現のことを指し、これには銀行、投資、保険、会計、経済などの分野で使われる用語が含まれます。専門用語がたくさん使われるので、勉強するにはハードルが高い印象があります。
逆に、金融英語を理解できるようになると、仕事の幅が広がり年収もグッとあがる可能性があります!
1.1 金融英語はグローバルに活躍するために必携のスキル
金融英語を習得することで、国際的な金融市場や会計業務においてグローバルに活躍することができます。また、その能力を活かして、大手証券会社やメガバンクに就職できる可能性も上がります。
具体的に英語を使った金融業務のイメージが沸かない方も多いと思うので、以下をご参照ください。
主な金融英語の用語例
銀行用語 | 投資用語 | 会計用語 | 経済用語 |
Interest Rate: 金利 | Stock: 株式 | Liabilities: 負債 | GDP (Gross Domestic Product): 国内総生産 |
Deposit: 預金 | Bond: 債券 | Balance Sheet: 貸借対照表 | Inflation: インフレ |
Loan: 貸付金 | Mutual Fund: 投資信託 | Income Statement: 損益計算書 | Unemployment Rate: 失業率 |
Credit: 信用 | Dividend: 配当 | Assets: 資産 | Exchange Rate: 為替レート |
上記の単語を見て、凄く難しく感じると思いますが、金融英語を習得することでこれだけ携われる業務の幅が広がることが分かりますね。
1.2 金融英語の学習が難しい理由
筆者は様々な英語学習者に出会ってきましたが、「金融英語は難しい」と沢山の人が口をそろえて言います。
では一体、なぜでしょうか?
まず、一番の理由としては金融に関する背景知識を必要とするためです。
そもそも日本語で金融系の記事や新聞を読んでいても、知識がないと難しく感じてしまいますよね。それが英語となるとなおさら理解するのが難しいと感じてしまいます。また、億や兆など大きな数字が頻出したり、上記で紹介したような専門用語なども多く登場するので、単に基礎的な英語力を伸ばすだけでは対応できなくなってしまいます。
また、金融英語を学ぶためのリソースが少ないということも挙げられます。そもそも学習をしようとしても、金融に特化した教材があまりありません。また、オンライン英会話などの学習サービスを利用しても、日常会話は練習できても、金融に関するトピックについて練習をすることはとても難しいです。
そこで、皆様にはこの記事では、筆者厳選のおすすめの教材や勉強方法をご紹介します。
2. 金融英語を学ぶためのオススメの教材やサービス
では早速、教材やサービスを紹介していこうと思います。英語学習において、教材やツール選びは難しいと思いますが、ここで紹介するので早速活用してください!!
具体的には…
・単語帳
・シャドーイング用の教材やサイト
・Chat GPTの活用方法
・金融英語学習サービス
などがあります。以下で解説しますね!!
2.1 おすすめの金融英語の単語帳2選
まずは、金融英語の学習に役立つ参考書を2つご紹介します。
金融英語の基礎と応用 すぐに役立つ表現・文例1300
金融英語の基礎と応用 すぐに役立つ表現・文例1300
著者:鈴木立哉
出版社:講談社
発売日:2015/11/25
1300本を超える重要英文に、頻出表現や熟語、単語が満載されています。運用報告書、投資レポート、財務諸表、決算書類、経済論文、市場分析などの様々な金融トピックに対応し、知っておくと便利な言い回しや、経済・金融・会計の基本書では意外と触れられていない用語や表現を紹介しています。豊富な例文が載っているので、全例文を覚えるくらいの気持ちで、取り組みたいですね!
ビジネスエキスパートEnglish 図解とキーワードで学ぶ金融英語
ビジネスエキスパートEnglish 図解とキーワードで学ぶ金融英語
著者:中田 京子
出版社:ジャパンタイムズ
発売日:2015/4/1
一般的な金融に関する英語の知識を得るために必読の一冊です!
日本語の牽引を和英辞典のように使用することもでき、また、各ポイント毎にいくつかの英語の例文があるので、リスニングまたは例文を暗記してしまえば会話にも役立ちます。
2.2 TEDでネイティブが話す金融英語に触れる
おすすめ教材:TED
出典:TED公式サイト
上記のTEDトークは、TED(Technology, Entertainment, Design)という非営利組織が主催する講演会で、「広める価値のあるアイデア」(Ideas worth spreading)をスローガンに掲げており、さまざまな分野の専門家や著名人が、独自の視点や洞察を共有する場として知られています。アプリをダウンロードすれば、再生速度を変更できたり、字幕を表示することができるので、シャドーイングにもってこいです。また、追加料金も発生しないので、気軽に学習しやすくなっております。1分のスピーチから、長いもので30分のものもありますが、継続することが大事なので5分程度のものから取り組みましょう!
TEDにはたくさんの動画があり選ぶところで苦労してしまうこともあるので、筆者がおすすめする動画をいくつかご紹介します。
Do tax cuts stimulate the economy?
こちらは経済政策が、アメリカにどのように影響したのかを解説しているトークです。経済を語るうえでアメリカの経済の歴史は欠かせないので、英語だけでなく、知識として覚えておきたいところです。
What causes economic bubbles?
こちらはバブル経済がどのように起こるのかを、オランダでチューリップの値段が高騰してから暴落するまでの歴史を例に例えて詳しく解説してくれています。
2.3 Chat GPTで金融英語に関する疑問を解消する
金融英語Chat GPTは何の関係があるの?と思われたかもしれませんが、Chat GPTは、実は今、人気の学習ツールになりつつあるんです。
Chat GPTとは、OpenAIが2022年11月に公開した人工知能チャットボットのことです。テキストメッセージを入力すると、それに応じて一瞬で答えてくれる優れモノです。ビジネスにおいては、議事録やレポートの作成、文章の構成やチェックまでしてくれます。
英語学習においては、文法の構成や単語の細かいニュアンスの違い、発音のチェックまで行ってくれます。なので、金融英語に関しての質問や、難しい専門用語の細かいニュアンスなども、Chat GPTに聞くことができるのです。
2.4 本格的に学ぶならスクールに通うのも手
ILC国際語学センターは、ビジネス英語や専門分野の英語を提供する語学学校です。様々なコースを提供しておりますが、特にビジネスパーソンを対象としています。プログラムは、TESOLやCELTAなどの国際的な英語教師資格を持つ経験豊富な教師によって指導されます。
ビジネス英語の他に、IELTS対策や英語面接対策、金融英語などの専門英語のコースも提供しています。個別カウンセリングやレベルチェックを行い、受講生のニーズに合わせたきめ細かいサポートを行っています 。
実際のビジネスシチュエーションを想定したライティング演習を行ったり、難しいトピックに対して、ロジカルにディスカッションをできるように対策したりすることもできます。
3. 独学で金融英語を習得するための3ステップ
上記でご紹介した書籍やChat GPTなどのリソースを使って、独学でどのように金融英語を習得していけばよいか解説します。
金融英語は専門的な分野なので、やみくもに学習しても途中で挫折してしまいます。そこで、ここでしっかり流れを確認してから実際に学習に取り組んでいきましょう!
3. 1 まずは金融英語の頻出単語をおさえる
金融英語を理解するうえで一番重要なこと、それは単語です。断言できます!
これは金融に限らず、どの分野においてもいえることなのですが、単語が分からなければ文法が完璧でも意味を理解することはできません。そのため、まずは単語の知識を深めましょう。
ただ、受験勉強のように単語帳をぱっと開いて、英単語だけをガリガリ覚える・・・といったやり方では仕事に活かすレベルまで持っていくことができないので、学習方法には工夫が必要です。
ここでおすすめしたいのが、単語だけでなく例文とあわせて覚えるという学習方法です。
単語だけ覚えた場合、リスニングやリーディングではその単語の意味を理解することは出来ても、スピーキングやライティングで単語を使うことはできません。
例文と合わせて覚えることで、実際のビジネスシーンでどのように単語が使われるかを理解し、自然な形で使いこなす力を養うことができます。
具体的には、以下のステップを試してみてください:
- 単語リストの作成: 金融分野でよく使われる単語をリストアップし、その意味を確認します。例えば、「asset」「liability」「equity」「dividend」などの基本的な単語を含めましょう。
- 例文の収集: 各単語が使われている例文を集めます。書籍やオンラインリソースを利用し、実際のビジネス文書や記事から引用するのが効果的です。
- 文脈で学ぶ: 単語とその例文を一緒に学ぶことで、単語がどのように使われるかを理解します。また、自分で例文を作成してみることで、さらに深く学ぶことができます。
- 反復練習: 定期的に復習し、自分の知識を定着させましょう。フラッシュカードアプリや語彙練習ツールを利用すると効果的です。
- 実際の利用: ビジネスシーンや会話の中で学んだ単語を積極的に使うことが重要です。例えば、ビジネスミーティングやメールのやり取りで覚えた単語を実際に使ってみましょう。
この方法を実践することで、単語の意味だけでなく、その使い方やニュアンスも理解することができ、金融英語のスキルが自然に向上していくでしょう。
3.2 単語はシャドーイングを通して「口で覚える」
上記で紹介した、TEDトークを使って金融英語に関する音声をリスニングしながら声に出していきましょう。基本的に、単語帳を学んでからでも良いのですが、余力があれば、同時並行で取り組んでも大丈夫です!!
①音声を選ぶ
自分のレベルに合った音声教材を選びます。基本的には、映画、ポッドキャストなど、自分の興味に合ったものがおすすめですが、かならずスクリプトが確認できる音声を選ぶようにしましょう。先ほど紹介した金融関連のTEDトークはスクリプトも確認できるのでオススメです!
②日本語のスクリプトを確認する
シャドーイングは取り組み方を変えることで様々なスキルを伸ばしていくことができますが、この記事でおすすめしたいのは「シャドーイング前に内容をしっかりと理解する」という取り組み方です。
「意味はよくわからないけど、とりあえず音だけ真似してみよう」と思ってぶっつけ本番でシャドーイングをしても、意味が分からない単語が登場したり、文脈が理解できていないと正しくシャドーイングができず効果が落ちてしまいます。
最初に日本語で意味を理解することで、音声に集中することができ、効果の高いシャドーイングを実践できます。
③音読をする
日本語で意味を理解したらシャドーイング!ではなく、もう1ステップ、音読に取り組んでみましょう。初めて見たこの英語をまず自分なりに読んでみます。音読してみると「この部分はちょっと口が回らない」とか「ここの音は繋がって発音される」といった目で見るだけでは気づけないポイントが多々あることが分かります。
このように音読をしてみることによって、シャドーイングをよりスムーズに行えるようになります。
④シャドーイングをする
音声を再生しながら、発音やイントネーション、リズムを意識して音声の直後に続いて発話します。
シャドーイングでありがちな落とし穴は「ついていくことに必死で音声をほとんど聞いていない」ということ。聞いている音声のスピードについていこうと必死なあまり、発音が崩れてしまい、結局ただ早口で英語を話しているだけになってしまうことが多いです。
シャドーイングで重要なのはスピーカーの発音を集中してよく聞き完全に真似ること。そうすることで単語の正しい発音が身につくだけでなく、前後の文脈も含めて単語理解することができます。
上記の理由から、ナチュラルスピードでのシャドーイングが難しければ、はじめは速度を落としてシャドーイングをしても十分効果があります。
⑤繰り返し練習
1回だけでは終わらせず、何回も繰り返し練習を行うことも大切です。
シャドーイング後に、試しにスクリプトなしでもう一度音声を聞いてみてください。内容の理解度がかなり上がっているので、一番最初に聞いたときよりもかなり聞き取れるようになってビックリすると思います!
また、シャドーイングは録音をして後から聞きなおしてみることもとても効果的です。最初は録音した自分の声を聞いてみると発音がめちゃくちゃで聞きたくないと思うかもしれませんが、理解できずうまく発音できていない箇所が鮮明になります。
これを繰り返していくことで、金融という難しい分野でも着実にスキルアップしていけるようになります!
3.3 Chat GPTを使ってアウトプット
最後に学んだ金融単語を使いこなすための学習方法をご紹介します。
ひと昔前はライティングやスピーキングはネイティブスピーカーに見てもらってフィードバックを得ることくらいしか良い学習方法がありませんでしたが、現在はAIを活用することで独学でも効果のあるアウトプット練習を行っていくことができます。
Chat GPTを使って具体的にどのようにアウトプット練習するか解説します。
上記のようにプロンプトを打つと、金融時事に関するこんな質問を作ってくれました。
Online Banking: Is It Safe?
Online banking allows people to manage their money from home. Some people worry about safety. Do you think online banking is safe? Why or why not?
上記のように追加でプロンプトを打つことで、きちんと修正と解説をしてくれるようになります。早速きちんと修正してくれるのか確認するためにわざと文法を間違えてみました。
上記のように話してみると….
このように、文法の間違いを訂正してくれるんですね!
もしディスカッションをする上でのフレーズなどがパッと出てこない際も、Chat GPTに聞けばすぐに助けてくれます。
もし日本語の解説が欲しい場合は、「日本語で解説して」と入力すれば、すぐに日本語に変換してくれます。
このようにChat GPTを使って、普段から金融時事問題を話すことに慣れておけば、実際に会議などで話したりする際や、スピーキングのテスト問題で金融時事問題のトピックが出てきたときに、もう怖くないですね!
6. 独学で金融英語を学ぶのが難しかったらOne Month Programに相談
ここまで独学で金融英語を学ぶためのリソースや学習方法を解説してきました。
継続的に取り組むことでスキルアップしていくことができますが、短期間で効率よく学習をしていきたい、独学ではあっているかどうか分からないのでプロにみてほしい、と感じる方は是非一度One Month Programにご相談ください。
One Month Programは通訳・翻訳・英語教育のエージェントであるテンナイン・コミュニケーションが同時通訳者として活躍中の木内裕也氏の監修のもと作成されたプログラムです。
通訳者が英語を習得するうえで必ず行う「シャドーイング」「英作文」、聞こえてきた英語をそのまま書きとる「ディクテーション」がプログラムの軸となっていますので、学習内容はお墨付きです。1か月間毎日欠かすことなく学習することで、確実に英語力を上げていきます。
6.1 本当に1か月間という超短期間で集中的に取り組める
One Month Programはその名のごとく、最短28日で修了できる超短期集中プログラムです。忙しくて長期間英語を学習できないといった方や、海外出張・外資系企業への転職など期限が明確に決まっているビジネスパーソンの方にご好評いただいております。
6.2 自分の専門分野の内容で勉強ができる
One Month Programがおすすめの理由のふたつめは、「自分の専門分野の内容で勉強ができる」という点です。One Month Programでは、自分の実務内容に即してトピックで勉強できるので、勉強したことをそのまま自分のビジネス現場で使うことができます。
IT、金融や医療といった専門性の高い業界で働かれていたり、複雑な技術的内容を英語で説明しないといけないビジネスパーソンの方々の受講実績も豊富です。
6.3 経験豊富な英語のプロフェッショナルによるサポート体制
One Month Programでは、受講前の無料カウンセリングから受講中の学習サポート、受講後のフォローアップまで、高い英語力と様々な業界のビジネスパーソンへのコーチング実績のあるトレーナーが一貫してサポートしています。単語の細かいニュアンスの違いや英語に訳すことが難しい日本語表現も、随時チャットで質問できる体制になっています。
レッスンを担当する英語講師は、ビジネスパーソン専門で講師歴10年以上のネイティブスピーカーのみの採用しており、日本だけでなくグローバルなビジネス慣行にも精通しています。
7.まとめ
実際に読んでみていかがでしたでしょうか?少しでも金融英語の苦手意識はなくなりましたか?上記で紹介した勉強法を継続することで、金融英語を取得することができ、金融系の会社に携わることができたり、また、WallStreet JournalやFinancial Timesなどの、難しい記事が読めるようになります。
早速、紹介した方法で勉強してみてくださいね!
Writer
One Month Program
グローバルで活躍できる人材のための英語情報を発信します。
ビジネスに特化した1か月の超短期集中英語プログラム
https://www.ten-nine.co.jp/onemonthprogram/
運営会社:【通訳・翻訳・英語教育】テンナイン・コミュニケーション
https://www.ten-nine.co.jp/