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【保存版】初心者もできる!正しいディクテーションのやり方を解説!

2024.04.24

update 2024.04.24

「ディクテーションのやり方は?」
「ディクテーションをやっているけど、イマイチ学習効果を感じない」
「ディクテーションやってみたけど、面倒で挫折しちゃった」

ディクテーションを使って英語学習をしている方で、このような疑問や悩みを抱えている方はいませんか?

ディクテーションを使った学習方法では、下記のようにさまざまな効果が期待できます。

  • リスニング力が向上する
  • 英文を作ることに慣れる
  • 文脈から聞き取れなかった部分を推測できるようになる
  • 英文法に対する理解が深まる

しかし、学習効果を感じるためには下記の点に留意することが大切です。

ディクテーションの学習効果を感じるために留意すべき点
・正しいやり方でディクテーションを行う
・自分に合った教材を選ぶ
・継続的に行う
・ディクテーション後にしっかりと復習・分析をして、苦手分野の克服に努める

この記事では、初心者でもできる正しいディクテーションのやり方について徹底解説をします。

ディクテーションを使った英語学習方法に効果があるのか疑問を感じている方は必読です!

目次

1. 【決定版】正しいディクテーションのやり方

ディクテーションの学習効果を感じるためには、「やり方」が重要であることを冒頭でお話ししました。

下記のステップでディクテーションに取り組み、習慣化させることで高い学習効果を得られるでしょう。

正しいディクテーションのやり方
STEP1: 文章全体を聞き取って大まかな内容を把握する
STEP2: 一文ずつ音声を止めながら聞き取れた箇所を書き取っていく
STEP3: 書き取ったあとに、もう一度全体を聞く
STEP4: スクリプトを見ながら答え合わせをする
STEP5: 聞き取れなかった箇所を分析・復習する
STEP6: 間違えた部分を意識しながらもう一度音声を聞く

ここでは、それぞれのステップのやり方やポイントについて詳しく解説します。 

STEP1: 文章全体を聞き取って大まかな内容を把握する

すぐにディクテーションを始めるのではなく、まずはスクリプトを見ない状態で英文全体を聞き取って、「どのような内容であるのか」大まかに掴むようにしてください。

英文の内容を事前に大まかに把握しておくことで、ディクテーションがしやすくなります。

1回全体を通して聞いてみて内容をつかめなかった場合は、2〜3回音声を聞き直しましょう。

ただし、3回英文を聞き取っても大まかな内容をつかめない場合は、レベルが高くディクテーションに不適切である可能性が高いため、教材を変えましょう。 

STEP2: 一文ずつ音声を止めながら聞き取れた箇所を書き取っていく

ここから、いよいよディクテーションに入ります。

基本的には、一文ずつ音声を止めながら紙に書き取るようにしてください。

一度で聞き取れない場合は、聞き取れなかった部分に戻って再度聞き取りにチャレンジします。
知らない単語やスペリングが分からない単語が出てきたら、カタカナで書き取っても構いません。
もし、一文が長すぎる場合は、途中で区切りながら書き取っても大丈夫です。
場合によっては、何回繰り返し聞いても書き取れない箇所があるでしょう。
10回聞き直しても書き取れない場合は、次に進んでください。 

STEP3: 書き取ったあとに、もう一度全体を聞く

英文全体のディクテーションが終わったら、自分が書き取った英文と照らし合わせながら、もう一度英文全体を聞いてみてください。

このタイミングで自分の間違いに気づくかもしれません。

その際には、修正してください。

また、英文の意味を理解しながら聞くことも意識してみましょう。

聞きながら書き取っているときと比べると、余裕を持って英文が聞けるはずです。

意味が理解できれば、自分の間違いを正しく書き換えたり、聞き取れなかった箇所を予測しながら書いたりしやすくなるでしょう。 

STEP4: スクリプトを見ながら答え合わせをする

次に、音声のスクリプトを見ながら、自分が書き取った英文の答え合わせに移ってください。

間違っている箇所を赤ペンなど色のついたペンで修正チェックすることで、後ほど復習・分析がしやすくなります。

最初はあまり聞き取れず、たくさんの間違いがあるかもしれません。

しかし、たくさん間違いがあるということは、学ぶことがたくさんあることの裏返しです。

間違えた方が、記憶にも残りやすいというメリットもあります。

間違いが多くてもあまり落ち込まないようにしてください。 

STEP5: 聞き取れなかった箇所を分析・復習する

そして、聞き取れなかった箇所の分析・復習に移ります。

英文を聞き取れなかった原因は、下記のいずれかに当てはまることが多いです。

どれが原因で聞き取れなかったのか分析してみてください。

  • 単語や文法の知識が不足している
  • 単語の発音やアクセントを知らない
  • リエゾンなど英語の音声変化の知識が不足している
  • 再生スピードが速くてついていけなかった

ディクテーションそのものも効果的な英語学習方法ですが、聞き取れなかった箇所の分析や復習をしっかりと行い、自身の弱点を把握し、弱点克服に向けた学習をすることのほうがもっと大事です。

聞き取れなかった箇所の分析や復習には、じっくりと時間をかけてください。

上記のなかから原因が特定できたら、次章で紹介する方法で、弱点克服に向けた学習に取り組んでみましょう。 

STEP6: 間違えた部分を意識しながらもう一度音声を聞く

最後に、間違えた箇所を意識しながら再度音声を聞き取ります。

間違えた箇所がどのように発音されているのか、どのように聞こえるかをチェックできたらディクテーションの学習は終了です。 

2. ディクテーションができなかった原因をしっかりと追究しよう!復習・分析のやり方

前章でディクテーション後に復習・分析をして、自分が聞き取れなかった原因や自身の弱点を正しく把握し、その原因や弱点に見合った学習をすることが大切であることを説明しました。

ディクテーションで聞き取れない主な理由や原因は、下記の4つです。

  • 単語や文法の知識が不足している
  • 単語の発音やアクセントを知らない
  • リエゾンなど英語の音声変化の知識が不足している
  • 再生スピードが速くてついていけなかった

ここでは、ディクテーションで聞き取れない主な原因ごとに効果的な学習方法について紹介します。

2.1 単語や文法の知識が不足している

聞き取り・書き取りができていなかった部分が自分の知らない単語やフレーズである場合は、単語や文法の知識が不足していることを意味します。

自分が知らない単語やフレーズを聞き取ることはできません。

また、文法の知識があれば、英文を完全に聞き取れないまでも、”be able ○○”の○○には”to”が入るとある程度予測することができます。

語彙や英文法の学習をしっかりと行いましょう。

また、ディクテーションの中で知らない単語や熟語があった場合は、全て意味を確認し、ノートなどにまとめておくことをおすすめします。

語彙の知識が増えるほど、ディクテーションもやりやすくなるでしょう。 

2.2 単語の発音やアクセントを知らない

「聞き取ることはできなかったものの、答え合わせをしてみたら知っている単語であった」という場合は、その単語の発音やアクセントを間違えて覚えている可能性があります。

英単語のスペリングと音は必ずしも一致しません。

聞き取れなかった単語の正しい発音を確認することはもちろん、これから新たに単語を覚える際には必ず正しい発音やアクセントとセットで覚えるように心がけましょう。

2.3 リエゾンなど英語の音声変化の知識が不足している

英語中級者レベルで、ある程度英単語や英文法の知識があるにも関わらず、英文を聞き取ることができなかった場合は、リエゾンなど英語の音声変化の知識が不足している可能性が高いです。

英語には下記のようにさまざまな音声変化のルールがあります。

英語の音声変化のルール特徴
リンキング(連結)「子音」で終わる単語と「母音」で始まる単語が続いた場合、子音と母音をつなげて1つの音として発音する。 例)Should I〜?「シュッド アイ」ではなく、”d”を”I”を連結させて「ダイ」という音に変えて「シュダイ」と発音する
リダクション(脱落)特定の音が弱く発音されたり、省略されたりすること。 例) “night”は「ナイト」ではなく「ナイッ」と発音して、最後の”t”の部分は発音しない。
アシミレーション(同化)2つの異なる音が重なり、新しい音として発音される音声変化のこと。 例) did youは「ディドゥ ユー」ではなく「ディジュー」と発音する。”d”と”y”が「ジュ」という新しい音を作り出している
弱形人称代名詞・前置詞・be動詞・助動詞などの機能語は短く弱く発音される。これらの語句は文章上でキーワードにはならないものの、きちんと聞き取れないと英文を正しく理解できなくなる。
アクセントそれぞれの単語で強く発音する音節のこと。日本語とは異なり英語は強弱をつけて単語や英文を発音する。
イントネーション「抑揚」。声を上げたり下げたりして単語や文章を読むこと。

英語の音声変化を身につけるためには、「リピーティング」が効果的です。

リピーティングとは、聞き取れた英語の音声を正確に再現する学習方法のことを指します。

ネイティブスピーカーが話す英語の音声を聞きながら、正確に再現できるように音読するトレーニングを取り入れてみてください。

2.4 再生スピードが速くてついていけなかった

ディクテーションで聞き取れない箇所があると、すぐに「再生スピードが速すぎてついていけなかった」ことが原因であると考える人がいますが、これは要注意です。

聞き取りができなかった原因を正しく特定できないと、ディクテーションの学習効果を最大限に引き伸ばすのは難しくなります。

まずは、前項までの3つの理由に当てはまらないかよく考えてみましょう。

  • 単語や文法の知識が不足している
  • 単語の発音やアクセントを知らない
  • リエゾンなど英語の音声変化の知識が不足している

これらに全く当てはまらないのであれば、「再生スピードが速くてついていけなかった」ことが原因である可能性が高いです。

次回以降ディクテーションに取り組む際には、英文を読み上げるスピードを落としてみてください。 

3. 教材選びが大事!あなたに合ったディクテーション用教材の選び方

ディクテーションを使った英語学習を成功させる、あるいは学習効果を最大限に引き伸ばすためには、「教材選び」も非常に重要です。

下記の点に留意しながら、教材を選びましょう。

  • 自分の興味関心のあるトピックの英文を選ぶ
  • 自分の英語レベルより低めの易しい教材を選ぶ
  • 1〜3分ほどの短い音源を使う
  • 再生速度を変えられる教材を選ぶ
  • 文字起こし機能、あるいはスクリプトがある教材を選ぶ

ここでは、それぞれの留意点について詳しく解説します。

ディクテーションの題材・教材選びに役立ててください。

3.1 自分の興味関心のあるトピックの英文を選ぶ

自分の興味関心のあるトピックの英文を選ぶことで、学習を習慣化させやすくなります。

英語力を向上させるためには「継続させる」ことが重要で、それはディクテーションであっても同じです。

そのため、学習を習慣化させるためにも、自分の興味関心のあるトピックの英文を選ぶことで「楽しい」と思えるようにしましょう。

また、自分の興味関心のあるトピックであればすでに背景知識があるため、英文を聞き取りやすくなるという効果もあります。 

3.2 自分の英語レベルより低めの易しい教材を選ぶ

ディクテーションに使う教材は、知らない単語やフレーズ、文法などがほとんどない教材を選ぶようにしましょう。

自分の英語レベルより少し低めの教材を使用することで、ディクテーションで聞き取れない箇所があっても文脈で推測しながら埋めることもできるようになります。

自分の英語力と同じくらい、あるいは高いレベルの教材を使用してしまうと、聞き取れない部分が多すぎて挫折するリスクが高まるでしょう。

逆に、簡単すぎるものを選んでしまっても、高い学習効果を期待することはできません。

ディクテーションをやってみて、ほとんどの英文を正確に書き起こせてしまった場合は、簡単すぎるという証拠です。

自分の英語レベルより低めの易しい教材を選ぶようにしてください。

特に、英語のニュースサイトはディクテーションにおすすめの教材です。

こちらの記事では、英語のレベル別におすすめの英語のニュースサイトを紹介しています。

興味がある人は、こちらの記事もあわせてお読みください。

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3.3 1〜3分ほどの短い音源を使う

ディクテーションは聞き取れない箇所を何回も聞き直したり、聞き取った英文を書き取る作業があったりするため、時間と労力がかかる学習方法です。

そのため、ディクテーションに使う教材を選ぶ際には1〜3分ほどの短い音源を使用することをおすすめします。

短い音源であれば、日々の生活の中でもディクテーションを使った学習をすることを負担に感じることが少ないため継続させやすいでしょう。 

3.4 再生速度を変えられる教材を選ぶ

ディクテーションに使用する教材を選ぶ際には、速度調整ができるものを選ぶことをおすすめします。

再生速度を変えられることで、「英文のスピードが速すぎる」ことが原因で聞き取れないということが減るからです。

通常のスピードでは聞き取れなくても、0.75〜0.8倍速ほどのスピードに変えられれば、聞き取れる可能性が高まるでしょう。 

3.5 文字起こし機能、あるいはスクリプトがある教材を選ぶ

文字起こし機能、あるいはスクリプトがある教材を必ず選んでください。

これらがないと、聞き取った英文、書き取った英文が正しいかどうかを確認できないからです。

ディクテーションのやり方でもお話しましたが、ディクテーションそのものも大事ではありますが、ディクテーション後に行う復習や分析の方が重要度が高いです。

そして復習・分析をするためには、スクリプトは欠かせません。

文字起こし機能、あるいはスクリプトがある教材を必ず選んでください。 

4. 学習効果を高めるディクテーションのやり方&コツ

次に、学習効果を高めるディクテーションのやり方やコツについて解説します。

下記の4点に留意しましょう。

  • 穴埋めではなく、文章全体を書き取る
  • 英文の意味を考える、文法の知識をフル稼働させて「考えながら」書き取る
  • 音声を短く切りすぎない
  • 英文の意味や内容に意識を集中させる
  • 音読やシャドーイングなど他の勉強法と掛け合わせて行う

ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。 

4.1 穴埋めではなく、文章全体を書き取る

英語初心者であれば、一文のうちいくつかの単語のみを書き取る穴埋め式のディクテーション教材を使用するのがおすすめですが、英語中級者〜上級者は、文章全体を書き取ることをおすすめします。

それは、英文全体を聞き取ることで、文章全体の構成を捉える力が身につくとともに、冠詞や前置詞などの細かい英文法のルールを学べるからです。

全文の聞き取りと書き取りには時間がかかり、難しいと感じるかもしれません。

もし、その場合は、もう少し易しいレベルの英文に変えることをおすすめします。

4.2 英文の意味を考える、文法の知識をフル稼働させて「考えながら」書き取る

英語のディクテーションをする上で、100%聞き取ることは難しいでしょう。

そのため、「全部聞き取ろう」と完璧主義で挑むのではなく、聞き取れなかった部分については英文の意味を考えたり、英文法の知識をフル稼働させたりしながら、「ここにはどのような語(句)が入るのだろうか」と推測して聞き取ることを意識してください。

英文の意味を考えたり、英文法の知識をフル稼働させたりしながら推測して聞き取るとは、下記のようなことを考えながら聞き取るということです。

  • どんな品詞が入るのか?(例:主語の後だから動詞が入る)
  • 冠詞や前置詞は必要なのか?
  • (名詞の場合)単数形なのか?複数形なのか?
  • 熟語や慣用表現ではないのか?

このように英文の構造を考えながらディクテーションをすることで、リスニング力だけでなく、スピーキング力やライティング力の向上にもつながります。

4.3 音声を短く切りすぎない

英文を聞き取れず、ついつい音声を短く切ってディクテーションに取り組んでしまいがちですが、これはおすすめできません。

それは、音声を短く切りすぎてしまうと、英文全体の構成を捉えられなくなり、ディクテーションの学習効果が薄くなってしまうからです。

ある程度の長さの英文のディクテーションをすることで、文章全体の流れや構成を押さえながら細かいポイントも聞き取る力が身につけられるとともに、聞き取れなかった部分を予測するための材料が増えます。

短い英文であれば1文ずつ、長い英文であればスピーカーが一呼吸置くタイミングや接続詞の部分で音声を切るように心がけてください。

そして、ディクテーションに慣れてきたら、音声の区切りを2〜3文ずつに増やし負荷を上げていきましょう。 

4.4 英文の意味や内容に意識を集中させる

ディクテーションに取り組むときは、「英単語」ではなく文全体の「意味」や「内容」にフォーカスを当てましょう。

聞き取りと書き取りがやりやすくなります。

英単語が全て聞き取れない場合は、英文の意味を考えながら自分の言葉で当てはまりそうな語句を入れてみることがおすすめです。

4.5 音読やシャドーイングなど他の勉強法と掛け合わせて行う

音読やシャドーイングなど他の勉強法と掛け合わせてディクテーションに取り組むことで、学習効果を倍増させることにつながります。

特に、英語の音声変化の知識が不足していて聞き取りができていないという人に、音読シャドーインはおすすめです。

実際に正しい英語の発音を口に出してみることで発音への理解力が高まるため、結果としてリスニング力やスピーキング力の向上につながります。

シャドーイングの学習方法については、下記の記事で詳しく紹介しています。

興味のある方は、こちらもあわせてお読みください。

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5. 挫折しないディクテーションのやり方

ディクテーションは時間と労力が必要な勉強法で、正しくやれば非常に学習効果の高い英語学習方法ですが、効果を感じるまでに時間がかかります。

そのため、多くの人がディクテーションに挫折してしまうのです。

しかし、下記のポイントを押さえて取り組めば挫折するリスクを軽減させられるでしょう。

  • ノートにキレイにまとめない
  • 音声が全然聞き取れなくても凹まない
  • 聞き返すのは最大10回までに止める
  • 長時間取り組まない

ここでは、それぞれのポイントについて詳しく解説します。 

5.1 ノートにキレイにまとめない

ディクテーションで聞き取った英文を書き取る際には、ノートにキレイにまとめる必要はありません。

キレイに書くことや丁寧に書くことを意識してしまうと、さらに時間がかかってしまいます。

そして、丁寧に書いているうちに聞いた内容が飛んでしまう可能性が高いです。

キレイに書くことがディクテーションの目的ではありません。

自分が読めればいいのです。殴り書きでも問題ありません。

また、書き取りに時間をかけたくない場合は、パソコンでタイピングするのも手です。

ディクテーションに対して「面倒だな」「嫌だな」といったネガティブな印象を持つと、挫折しやすくなります。

自分にとってやりやすい方法で取り組んでみてください。 

5.2 音声が全然聞き取れなくても凹まない

ディクテーションは、英語上級者であっても完璧に聞き取りと書き取りをこなすのが難しい学習方法です。

「間違えて当たり前」という認識で取り組むようにしてください。

「たくさん間違えてしまった」と、ショックが大きいとディクテーションに対してネガティブな印象を抱いてしまい、ストレスを抱えながら学習することになります。

結果として、継続できず挫折するリスクを高めることになるでしょう。

間違いが多かったとしてもショックを受けるのではなく、下記のようにポジティブに捉えることを意識してください。

  • 「学びがたくさんある」
  • 「昨日よりは成長した」
  • 「伸び代があるっていうことだ」

5.3 聞き返すのは最大10回までに止める

ディクテーションの学習をする際には、書き起こせるまで何度も繰り返し音声を聞き直すのが基本ではありますが、最大10回までにとどめましょう。

10回聞いても聞き取れない箇所は、何回聞いても変わりません。

時間だけが無為に過ぎてしまい、ストレスに感じる可能性もあるため、10回までと回数を決めて短期集中で取り組むのがおすすめです。

5.4 長時間取り組まない

英語を早く上達させたいと意気込んでディクテーションに長時間取り組む人がいますが、これもおすすめできません。

ディクテーションは高い集中力が必要な勉強方法です。

学習時間が長くなるほど、集中力が落ちて学習の効率が悪くなってしまいます。

また、学習時間が短くなることで、スキマ時間にサクッとディクテーションができるため日々の習慣にしやすくなるでしょう。

毎日、あるいは2日に1回程度で取り組み、1回の学習時間は1530分程度にとどめておくことをおすすめします。 

6. ディクテーションのやり方に関するFAQ

最後に、ディクテーションのやり方に関するよくある質問とその回答を紹介します。 

6.1 ディクテーションにおすすめの教材(Webサイト・アプリ)は?

ディクテーションにおすすめの教材(Webサイト・アプリ)は下記の通りです。

英語レベルおすすめのWebサイト・アプリ特徴・内容
初心者TIME for KiDS・アメリカの国際英文ニュース誌Timeが子供向けに提供しているニュースサイト
・4段階のレベルに分かれている
・28種類ものトピックがある
初級者〜中級者ディクトレ(iOS)ディクトレ(Android)・短い英会話が中心なので初心者でも取り組みやすい・無料で利用できる
初心者〜中級者VOA Learning English・各国のニュースを1分の動画でまとめたVOA60が特におすすめ
・音声はかなりゆっくりでクリアに聞こえるため聞き取りやすい
・3つのレベルに分かれている
中級者BBC Learning English・イギリス英語に興味がある人におすすめ
・世界中の英語学習者を対象に作られているため使いやすい
中級者News In Levels・1つのニュース記事に対して3つのレベルの英文と音声が用意されている
・1つひとつの記事が短いためディクテーションに最適・アプリ版もある
中級者POLYGLOTS(iOS)POLYGLOTS(Android)・日常生活のワンシーンから英文記事までさまざまな題材
・素材がある
・ディクテーションだけでなくリーディングの学習にも使える
上級者CNN・世界で起きたニュースを10分間の映像でまとめたCNN10がおすすめ
・アメリカ国内のニュースだけでなく世界各国のニュースも取り扱う
・更新頻度が高い
上級者BBC・ニュース以外にも短いドキュメンタリーもある
・世界各国で起こったニュースを1分間の動画にまとめたVideoがおすすめ
・上級のイギリス英語が学べる
上級者TEDICT(iOS)TEDICT(Android)・TEDのプレゼンテーションをディクテーションするアプリ
・速度調整もできる
・有料アプリではあるものの、”TEDICT LITE”という無料アプリもある

6.2 映画や洋楽を使ったディクテーションは効果がある?

映画や洋楽を使ったディクテーションも可能ではありますが、スピードが早くスラングも含まれているため非常に難しいです。上級者だけにおすすめします。

初級者〜中級者の中で、どうしても洋楽や映画を使ってディクテーションをしたい場合は、セリフや歌詞の一部分にとどめておきましょう。

英語のレベル別におすすめの映画については、下記の記事を参考にしてみてください。

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6.3 ディクテーションの効果は?

ディクテーションを使った英語学習を続けることで、下記のようにさまざまな効果が期待できます。

ディクテーションによって期待できる学習効果
・リスニング力が向上する
単語の正しいスペリングが身につけられる
自分の弱点に気づける
感覚的に英語に慣れることができる
・英語の音声と文字が一致するようになる
集中力がアップする
文脈から推測する力が習得できる

ディクテーションをする際には、一言一句英語をしっかりと聞き取って書き取る必要があるため、自ずとリスニング力が向上するでしょう。

そして、普段の生活の中で英語を書く習慣がない人にとっては、英語の正しいスペリングを確認できる機会にもなります。

また、上記にもありますが、ディクテーションを通じて自身の弱点に気づくことができるため、苦手克服するためにやるべきことがクリアになるでしょう。

さらに、ディクテーションを使った英語学習を継続させることで、英語の語順に慣れ、理解できる単語やフレーズの種類も増えます。

結果として知識量が増えるため、頭で英語を理解するのではなく、感覚で英語を理解できるようになるため、英語の聞き取りに対する苦手意識が和らぐことにつながるでしょう。 

6.4 ディクテーションがおすすめな人は?

基本的にディクテーションは全ての英語学習者におすすめの学習方法ではありますが、特に「英語を聞いた際に大体の内容は分かるけど、細部が理解できていない」という方におすすめです。

聞き取った英語を実際に書き取ってみることで、自分が聞き取れている部分とそうでない部分がはっきりと分かるため、自身の弱点をハッキリと特定することができます。

ご自身の弱点が把握できたら、その弱点を克服するための学習方法に取り組めば英語力がさらに向上するでしょう。 

6.5 ディクテーションの書き取りが間に合わない…どうすればいいの?

ディクテーションをやっていると、「書き取りが間に合わない」ことはよくあることですが、下記のいずれかの方法を取り入れることで、ディクテーションに取り組みやすくなるでしょう。

ディクテーションの書き取りが間に合わない場合の対策方法
穴埋めから始める
・再生スピードを遅くする
書き取り方を工夫してスピードを上げる
音声を何度も再生する
基本的な文法や英単語の知識を身につける
発音や音声変化のルールをマスターする人に英文を読み上げてもらう

7. ビジネスパーソンがリスニング力を伸ばすならOne Month Programがおすすめ

One Month Programは、最短1か月で修了できるビジネスパーソン向け短期集中パーソナルトレーニングプログラムです。このプログラムで取り組む、全24回のディクテーション課題を通して、ビジネスが仕事で英語を使っていく上で必要なレベルのリスニング力を効率よく身に着けていくことができます。

7.1 すべてビジネスに関する内容の音声教材

One Month Programで取り組むディクテーションは、すべてビジネス関連のトピックを扱ったオリジナル教材です。ニュースや記事を題材にした音源でディクテーションを行うことができますが、トピックに馴染みがないと、ディクテーション以前に内容の理解で負担が大きくなります。

One Month Programのディクテーション教材は、ビジネスパーソンであれば問題なく理解できる内容を題材にしているので、音声の聞き取りに集中でき、効率よくリスニング力を伸ばすことができます。

7.2 独自開発のシステムで瞬時に答え合わせができ詳細なフィードバックが受け取れる

One Month Programは、効率よく英語学習を行うために独自開発したプラットフォームで学習を進めます。

音声再生から聞き取った音声の入力までブラウザのタブ一つで完結し、1秒で答え合わせができます。

さらに、取り組んだ課題の文章について、リエゾンなどの音声変化や登場した単語、フレーズなど詳細なフィードバックを閲覧することができるので、効果的に復習を行うことができます。

7.3 英語レベルで選べる3つのコース

One Month Programでは、Standard、Advanced、Masterと3つのコースを用意しています。

現在の英語力に合わせて、適切なコースで学習することで効率的に英語学習を進めることができます。

7.4 英語上級者が抱える課題にアプローチした聞き取りづらい音声教材

英語上級者が抱える課題に「教材と実務で聞く英語音声の乖離」があります。学習目的で作られる音声教材は、クリアな音声で聞き取りやすい一方、その「聞き取りやすい」音声に慣れてしまうと、実際に仕事の場で飛び交う「リアルな」英語に対応することができなくなってしまいます。

One Month Programの最上位コースであるMasterコースでは、このような課題にアプローチするため、あえて雑音を入れ聞き取りにくい加工をした音声教材を使用しています。また、グローバルビジネスの場で英語でコミュニケーションを取るのは、必ずしもネイティブに限らないため、様々なアクセントにも対応できるよう、多国籍なスピーカーの音源を使っています。

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まとめ:ディクテーションの正しいやり方を身につけて英語力を爆上げしよう!

この記事では、ディクテーションについて詳しく解説しました。

ディクテーションは、英語の4技能底上げに非常に効果的な学習方法ではありますが、学習効果を最大限に引き出すためには、下記の点に留意しながら取り組むことが大切です。

  • 正しいやり方でディクテーションを行う
  • 自分に合った教材を選ぶ
  • 継続的に行う
  • ディクテーション後にしっかりと復習・分析をして、苦手分野の克服に努める

この記事を参考にしながら、ぜひディクテーションをご自身の英語学習に取り込んでみてください。

Writer

One Month Program

グローバルで活躍できる人材のための英語情報を発信します。
ビジネスに特化した1か月の超短期集中英語プログラム
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