「『英語中級者向け』の勉強法・教材ってあるけど、英語中級者ってどれくらいのレベルなの?」
「自分の英語力は初級者なの?中級者なの?」
「中級レベルから上級レベルに伸び悩んでいて、どうやって勉強すれば良いかわからない…」
英語をある程度学習している方で、このような悩みや疑問を持っている方はいませんか?
結論から言うと、英語中級者のレベルはかなり広いです。
つまり、多くの英語学習者が中級者に分類されるでしょう。
この記事ではどれくらいのレベルが英語中級者に該当するのか、TOEICのスコアや英検の級、そしてCEFRの指標を用いて具体的に明示します。
また、中級者の英語レベルを知った上で、初級者から中級者を目指す人におすすめの勉強法、さらには中級者から上級者を目指す人におすすめの勉強方法について詳しく紹介します。
自分の英語レベルがはっきりと分からないという人は必読です!
※ この記事には広告・PRが含まれています
目次
1. 英語中級者とはどれくらいのレベル?
英語中級者レベルの幅はかなり広く、学習者の大半が「中級者」です。
そして、英語中級者には下記のような特徴が見られます。
英語中級者に見られる特徴 |
・英語を使うことに対して、まだ負担を感じている ・英語の4技能の中で、苦手分野がある ・日常会話程度のスピーキングはできるものの、いつも同じ表現ばかり使っており表現の幅が限られている ・インプットされた知識量に対して、アウトプットできる知識の量が圧倒的に少なく感じる |
いかがですか?
あなたはこれらの特徴に当てはまりますか?
ここでは、英語中級者のレベルがどれほどのものであるのか、下記の3つの指標を使って具体的な数値で紹介していきます。
- TOEICのスコア
- 英検の級
- CEFRのレベル
これを読めば、「英語中級者」のレベルがどれほどのものであるか、より具体的にイメージができるようになるはずです。
さらに、ご自身のTOEICのスコアや英検の取得級がこの範囲内に収まっているかどうかで、ご自身の英語レベルがどれほどのものであるのか知ることにもつながります。
自分の英語レベルが初級・中級・上級のどれに当てはまるのかわからないという人は、ぜひ読んでください。
1.1 TOEICスコアにおける英語中級者のレベルの目安
TOEICにおける英語中級者のスコアは、500〜800点です。
就職活動や転職活動で英語力をアピールするためには、TOEICのスコアが600点以上必要であると言われていることから、英語中級者は一般的に「英語ができる」と考えられる水準を達していると言えるでしょう。
しかし、海外赴任や海外駐在を目指す場合は、TOEIC800点以上が基準になることが多いため、英語中級者ではまだまだその域に達していないことになります。
海外赴任者や海外駐在者に選ばれる人には、「英語力が高い」こと以外にもさまざまな特徴があります。
海外赴任に興味がある人は、ぜひこちらの記事もあわせてお読みください。
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1.2 英検における英語中級者のレベルの目安
次に英検における英語中級者のレベルの目安を見ていきましょう。
英検2級から英検準1級程度が英語中級者であると考えられています。
語彙力の目安としては、4,000〜8,000語です。
CEFRにおける英語中級者のレベルの目安
CEFR(セファール)とは、外国語の習熟度や運用能力を測るための国際的な指標のことです。
世界共通で使われている英語のものさしのようなものと言い換えることができるでしょう。
CEFRでは、英語の4技能の習熟度・運用能力を下記のようにA1(初級者)からC2(上級者)の6段階のレベルで表しています。
段階 | CEFR | 能力レベル別に「何ができるか」を示した熟達度一覧 |
熟達した言語使用者 | C2 | 聞いたり読んだりした、ほぼ全てのものを容易に理解することができる。いろいろな話し言葉や書き言葉から得た情報をまとめ、根拠も論点も一貫した方法で再構築できる。自然に、流暢かつ正確に自己表現ができる。 |
熟達した言語使用者 | C1 | いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文章を理解して、含意を把握できる。言葉を探しているという印象を与えずに、流暢に、また自然に自己表現ができる。社会生活を営むため、また学問上や職業上の目的で、言葉を柔軟かつ効果的に用いることができる。複雑な話題について明確で、しっかりとした構成の詳細な文章を作ることができる。 |
自立した言語使用者 | B2 | 自分の専門分野の技術的な議論も含めて |
自立した言語使用者 | B1 | 仕事、学校、娯楽などで普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば、主要な点を理解できる。その言葉が話されている地域にいるときに起こりそうなたいていの事態に対処することができる。身近な話題や個人的に関心のある話題について、筋の通った簡単な文章を作ることができる。 |
基礎段階の言語使用者 | A2 | ごく基本的な個人情報や家族情報、買い物、地元の地理、仕事など、直接的な関係がある領域に関しては、文やよく使われる表現が理解できる。簡単で日常的な範囲なら、身近で日常の事柄について、単純で直接的な情報交換に応じることができる。 |
基礎段階の言語使用者 | A1 | 具体的な欲求を満足させるための、よく使われる日常的表現と基本的な言い回しは理解し、用いることができる。自分や他人を紹介することができ、住んでいるところや、誰と知り合いであるか、持ち物などの個人的情報について、質問をしたり、答えたりすることができる。もし、相手がゆっくり、はっきりと話して、助けが得られるならば、簡単なやり取りをすることができる。 |
引用:BRITISH COUNCIL 「CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)」
そして、英語中級者は、CEFRの指標ではB1からB2レベルであるとされています。
下記の表は、2015年に文部科学省が発表した「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」です。
出典:文部科学省「各試験団体のデータによるCEFRとの対照表」
この表も、英語中級レベルがどの程度のものであるのか把握するのに役立つでしょう。
2. 英語初級者から中級者にステップアップするためのおすすめの勉強方法&教材
前章では、英語中級者がどれくらいのレベルであるのかを資格試験のスコアや級、あるいは国際的な指標を用いて具体的な数値で説明しました。
もし、あなたが「初級者」であるならば、下記のような学習方法を取り入れることで「中級者」にステップアップすることができるでしょう。
- オンライン英会話や英会話スクールで「外国人」の先生と英語で話す習慣をつける
- “News in Levels”を使って、少しずつレベルの高い英文記事を読めるようにする
- 『瞬間英作文』を使って日本語の文を瞬時に英語の文に言い換えられるように特訓する
- 英語で日記を書く、読んだ記事の要約文を作るなど英作文する習慣をつける
- VOAや6 Minute Englishなど生の英語教材を使ってリスニングの練習をする
- “Hello Talk”を使ってネイティブスピーカーがチャットで使う表現を身につける
ここでは、それぞれの勉強方法について詳しく解説します。
2.1 オンライン英会話や英会話スクールで「外国人」の先生と英語で話す習慣をつける
英語初級者の方は、オンライン英会話や英会話スクールのレッスンで、「自信がないから」という理由で、日本人講師を選んでいる人も多いでしょう。
中級者を目指すのであれば、日本人講師から外国人講師にシフトしていくことが必要です。
この場合の外国人とは、「ネイティブスピーカー」だけでなく、「非英語圏の国の英語話者」も含まれます。
日本人講師のレッスンにはない、外国人講師のレッスンの強みやメリットは下記の通りです。
英会話レッスンで外国人講師のレッスンを受講するメリット |
リスニング力が強化できる分からないことがあっても英語を使う必要があるため、英語力が高まる自分の英語の発音で相手に伝わるのか確認できる(ネイティブスピーカーが講師の場合)ネイティブが日常生活で使う活きた英語表現が学べる |
外国人講師のレッスンは、日本人講師のレッスンよりも難易度が高いです。
ある程度英語の基本を身につけた人は、中級者にステップアップするためにも少しずつ外国人講師のレッスンに切り替えていきましょう。
英語のレベル別に、ビジネスパーソンにおすすめのオンライン英会話スクールについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてお読みください。
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2.2 “News in Levels”を使って、少しずつレベルの高い英文記事を読めるようにする
“News in Levels”とは、英語ニュースサイトです。
1つのニュース記事に対して、下記のように3つのレベルに分けて記事が用意されています。
- 初級
- 中級
- 上級
ニュース記事だけでなく、音声やスクリプトもレベルごとについているため、シャドーイングやディクテーションの学習をしてリスニング力向上に役立てることも可能です。
さらに、アプリ版もあるため、スマホがあればいつでもどこでも学習できるところが嬉しいですね。
>> “News in Levels”のアプリ版に興味がある方はこちらへ(iOS)
>>“News in Levels”のアプリ版に興味がある方はこちらへ(Android)
2.3 『瞬間英作文』を使って日本語の文を瞬時に英語の文に言い換えられるように特訓する
『瞬間英作文』とは、中学レベルの英文法を駆使して、簡単な英文を口に出して、スピーディーかつ大量に英作文する勉強方法です。
書籍として販売されており、レベルや目的ごとにシリーズ化されています。
英会話が苦手な人の特徴の1つに、「難しく考えすぎてしまう」ことがあります。
普段日本語で考えていることや思っていることを、そのまま英語にするには豊富な語彙の知識が不可欠です。
意外に思われるかもしれませんが、実は中学レベルの英文法や単語の知識があれば、ある程度のことを英語で表現できてしまいます。
できるだけ簡単な単語やシンプルなフレーズを使って自分の気持ちや考えを自在に表現できるようになることが大切で、そのトレーニングをするのに『瞬間英作文』が最適です。
>> 『瞬間英作文』について詳しく知りたい方はこちらへ(Amazon)
2.4 英語で日記を書く、読んだ記事の要約文を作るなど英作文する習慣をつける
英語で日記を書く、あるいは読んだ英文の要約文を作るなどして普段の英語学習に「英語を書く」習慣を取り入れましょう。
英語初級者から中級者になるためには、単語や英文法などの知識のインプットだけでは不十分です。
インプットをしながら、英語を書いたり話したりしてアウトプットすることが必要になります。
同じアウトプットでも、下記の理由よりライティングの方がスピーキングよりも難易度が低く取り組みやすいです。
- 自分のペースでできる
- 英語の正しい発音やアクセントなどを気にしなくて良い
- 分からないことがあれば参考書や辞書を調べられる
- 紙に書き出すことで、間違った文法や言葉の選び方が明確になる
初心者から中級者を目指すためには、英語学習の中で身につけた知識をアウトプットする機会を作ること、そしてスピーキングよりもライティングを使ったアウトプットをすることをおすすめします。
2.5 VOAや6 Minute Englishなど生の英語教材を使ってリスニングの練習をする
出典:BBC Learning English”6 Minute English”
VOA(Voice of America)は、アメリカの国営放送が提供する非ネイティブ向けの英語ニュースサイト、そして”6 Minute English”は、イギリスのBBCが提供する世界の英語学習者向けのWebサイトです。
いずれも日本で作られた英語教材ではなく、英語の本場であるアメリカとイギリスで作られています。
筆者は留学してみて感じたのですが、”I see.”「わかるよ」「なるほど」など、日本人が英会話でよく使うフレーズや単語を、必ずしもネイティブスピーカーもよく使うわけではありません。
日本人が作った英語教材を使って学習することも悪くはないのですが、ネイティブスピーカーが作った英語学習者向けの教材を使用することで、生の英語、つまり活きた英語を身につけることにつながります。
ぜひ、英語学習の中に生の英語教材を取り入れてみてください。
>> 6 Minute Englishに興味がある方はこちらへ
2.6 “Hello Talk”を使ってネイティブスピーカーがチャットで使う表現を身につける
“Hello Talk”とは、利用者同士が自分が得意とする言語と学習したい言語をマッチングさせて、チャットや通話を使ってそれぞれが言語学習できるアプリです。
チャットは無料で利用できますが、有料会員にならないと通話機能を使えません。
下記の表は、”Hello Talk”の料金体系をまとめたものです。
期間 | 1ヶ月 | 12ヶ月 | 買い切り |
料金 | 1,480円 | 8,900円 | 24,800円 |
1ヶ月ごとに支払う料金が最も高いですが、それでもオンライン英会話や英会話スクールと比較するとかなり安いと言えます。
筆者もオーストラリア留学中にこのアプリを使って多くの友達を作りました。
スピーキング力の向上に大きく役立ったため、おすすめです。
しかし、なかには出会い目的のユーザーもいるため、利用する際には十分注意してください。
3. 英語中級者から上級者にステップアップするためのおすすめの勉強方法&教材
次に、記事冒頭で紹介した「英語中級者」の指標やレベルに当てはまっているあなたが、上級者にステップアップするためにおすすめの勉強方法を紹介します。
下記の5つの学習を日々の英語の勉強に取り入れてみてください。
- “Grammar in Use – Intermediate-”を使って英文法を英語で学ぶ
- オンライン英会話や英会話スクールで自分の意見や考えを英語で表現できる機会を増やす
- “洋書”の多読にチャレンジして、英文読解のスピードや語彙力のアップに力を注ぐ
- “TED Talks”などを活用して非ネイティブスピーカーが話す英語も聞き取れるようにする
- 英検準1級のライティング問題にチャレンジして、ネイティブや英語の専門家に添削してもらう
ここでは、それぞれの学習方法について詳しく解説します。
3.1 “Grammar in Use – Intermediate-”を使って英文法を英語で学ぶ
“Grammar in Use”は、英語の本場であるイギリスで製作された世界中でベストセラーの文法書です。
下記のように、7つのバージョンに分かれて販売されています。
出典:The English Club「Grammar In Use| 種類と選び方・内容・使い方・効果を徹底検証」
英語中級者の方の多くは基本的な英文法を身につけたことでしょう。
しかし、この本を使って英語で英文法を学習することで、非ネイティブスピーカーが英語を実用的に使うために必要な文法を学べます。
いわば、「かゆいところに手が届く文法書」と言っても過言ではないでしょう。
この中でイギリス英語版の中級編がおすすめです。
構成は単純で、見開きで左ページが文法説明、右ページが問題演習という構成になっています。
そのため、本の構成通り、文法説明を読んで問題を解き、答え合わせをするという流れで進めてください。
>> English Grammar in Useについてさらに詳しく知りたい方はこちらへ(Amazon)
3.2 オンライン英会話や英会話スクールで自分の意見や考えを英語で表現できる機会を増やす
ネイティブスピーカーとの英会話レッスンに慣れてきたら、レッスン中の発話量を増やす努力をしましょう。
特に、英会話のレッスンで「ニュース記事」を取り扱うことがおすすめです。
ニュース記事を扱うレッスンでは、ニュースを読みながら、その内容をもとに講師とディスカッションを繰り広げます。
常に自分の意見や考えを話すことになるため、中級から上級にランクアップするのに役に立つでしょう。
3.3 “洋書”の多読にチャレンジして、英文読解のスピードや語彙力のアップに力を注ぐ
「洋書」の多読は英語力の向上に非常に効果的です。
筆者は留学中に、さまざまなレベルの留学生と出会ってきましたが、英語力が高い留学生にどうやって勉強してきたのか尋ねると、皆口を揃えて「多読」と答えていました。
下記の点を注意しながら、多読にチャレンジしてみましょう。
「多読」を使った学習方法の注意点 |
・自分が興味関心がある文章・本を選ぶ・10ページほど読んで、辞書を使わなくても80〜90%程度内容が理解できる文章・本を選ぶ・多読中に意味が分からない単語やフレーズを見つけても辞書を使って調べない。文脈から意味を推測する・読んでいて「面白くない」と思ったら、次の英文・本を探す |
目標は年間100万語です。
大変そうに聞こえるかもしれませんが、辞書を使うこともなく、易しめの本を読むことになるので、趣味感覚で取り組めるでしょう。
3.4 “TED Talks”などを活用して非ネイティブスピーカーが話す英語も聞き取れるようにする
日本で英語を勉強するとなると、中学校や高校などの教育機関だけでなく、英語学習に使用する書籍やテキストでも「アメリカ英語」の学習が中心となります。
下記の表をご覧ください。
意外にも、アメリカ英語話者はイギリス英語話者よりも少ないことが分かるでしょう。
出典:X (旧Twitter)
また、世界の英語人口は14億人に上るものの、アメリカ人やイギリス人のように英語を母語として話す英語話者はわずか3億7,000万人ほどで、ノンネイティブスピーカーの方が圧倒的に数が多いです。
つまり、中級者から上級者にステップアップするためには、訛りのない綺麗なアメリカ英語だけでなく、多様な発音やアクセントが入った英語を理解できるようになることが求められます。
そして、さまざまな国籍やバックグラウンドが持つ人の英語が聞ける素材として非常に優れているのが”TED Talks”です。
“TED Talks”とは、さまざまな分野の専門家や著名人によるスピーチを公開したもので、下記のプラットフォームから視聴することができます。
- 公式ホームページ
- YouTube
- 公式アプリ
さまざまな国籍の人の英語が聞けるだけでなく、英語のプレゼンテーションのやり方や、よく使われるフレーズについて学ぶこともできるでしょう。
>> TED Talksについてさらに詳しく知りたい人はこちらへ
3.5 英検準1級のライティング問題にチャレンジして、ネイティブや英語の専門家に添削してもらう
中級者から上級者にステップアップするためには、自分の考えや意見を日々英語で書いているだけでは不十分です。
英語の文章の「型」を覚えて、その「型」にはめながら英文を書くトレーニングをすることをおすすめします。
英語の文章の基本的な型は下記の通りで、日本語の文章とは大きく異なることが分かるでしょう。
英語の文章の型 | 日本語の文章の型 |
Introduction(導入・問題提起) ↓Body(議論) ↓Conclusion(結論) | 起(自分の意見や作文のテーマを書く)↓承(「起」に対する自分の解釈を書く)↓転(「承」の内容を深掘りする)↓結(結論を述べて締めの文章を書く) |
英語は日本語とは異なり、「結論ファースト」です。
まずIntroductionで結論を述べた上で、その結論を裏付ける理由2〜3個をBodyのパートで詳しく説明します。
そして、Conclusionで再び結論を言うという流れです。
英検準1級のライティング問題は、この英語の文章の型を身につけるのにピッタリなのでおすすめです。
そして、慣れないうちは、英作文後に、ネイティブや英語の専門家に添削してもらうようにしましょう。
英作文力をさらにブラッシュアップできます。
4. 中級から伸びない?!伸び悩む人が英語学習で注意すべき点
最後に、「上級者を目指しているものの英語力が伸びない」と伸び悩んでいる人に向けて、学習の際に注意すべき点について説明します。
下記の4点に気をつけましょう。
- インプット中心に学習を進める
- 英語を 「必要だから使う」のではなく「生活の一部」にする
- 苦手分野の克服に力を入れる
- 「英語で」英語の勉強をするように心がける
ここでは、それぞれの注意点について詳しく解説します。
ご自身が当てはまっているものもあるかもしれません。
ぜひ学習の参考にしてください。
4.1 インプット中心に学習を進める
単語や熟語などの知識を身につけることは、英語力を高める上で必要不可欠ではありますが、ライティングやスピーキングなどを通じて身につけた知識をアウトプットする機会も設けることが大切です。
英語を勉強していて、「この単語(フレーズ)、前に勉強したんだけど何だっけ?出てこないな…」と思ったことはありませんか?
「身につけた知識」は、「使える知識」とイコールではありません。
インプットして身につけた知識を完全定着させて、使いたいときに自在に使えるようにするためには、日頃からアウトプットする習慣をつけましょう。
インプットとアウトプットの割合は、英語レベルによって異なりますが、8:2から6:4くらいが理想であるとされています。
そして、英語のレベルが上がるほど、アウトプットの割合を高めることが理想的です。
ぜひ、スピーキングやライティングで学んだ単語やフレーズ、英文法の知識などを活用してみてください。
4.2 英語を 「必要だから使う」のではなく「生活の一部」にする
「必要だから使う」「やらなくてはいけないから勉強する」という感覚で英語に向かうと、「仕方なく」、あるいは「いやいや」学習に向かうことになるため英語力の向上に限界が来てしまいます。
下記のような方法で英語学習を日常生活に取り入れて、「生活の一部」にしましょう。
短期間で英語力が飛躍的に向上するわけではありませんが、じわじわと着実に力が身につきますよ。
英語を「生活の一部」にする方法 |
・スマホやパソコンの設定を英語にする ・ニュースは英語で視聴する(難しい場合は英語字幕を表示しながら視聴すればOK) ・歩いているときはPodcastかオーディオブックを流して英語のシャワーを浴びる ・洋書で読書を習慣づける ・ドラマは海外ドラマを英語で視聴する(難しい場合はニュースと同様、英語字幕付きで視聴可) |
4.3 苦手分野の克服に力を入れる
記事冒頭でも説明しましたが、英語中級者は英語4技能の中で苦手分野を抱えています。
逆に言うと、苦手分野を克服することで英語力がグッと伸びる可能性が高いでしょう。
得意分野を勉強は楽しく感じるため、ついつい得意分野を中心に学習したくなるものですが、苦手分野の方が得意分野よりも伸びしろが大きいです。
苦手なこと、嫌なことから目を背けずしっかりと苦手分野の克服に力を入れましょう。
4.4 「英語で」英語の勉強をするように心がける
「英語で」英語の勉強をすることを心がければ、英語力が向上するでしょう。
つまり、日本語で書かれた参考書や、日本人講師が解説している日本語の英語学習動画を活用するのではなく、前章で紹介したネイティブスピーカーが世界中の英語学習者に向けて作成した教材やWebサイトなどを活用して学習することが大切であるということです。
初心者から中級者であれば、日本語と英語の構造を理解して、「日本語のこの言葉は英語ではこうやって表現するのか」と、「日本語」を使って英語を学ぶ時間も必要です。
しかし、生の英語素材を使って活きた英語を学ぶことで、単語や文法などネイティブスピーカーにしか分からない細かいニュアンスや使い方まで学べます。
そこまで理解できれば、中級者の壁を打破して上級者になれる可能性が高まるはずです。
5. 伸び悩んでいる中級者は一度プロに相談してみるのも近道!
ここまで、中級者の方向けに、一人でも取り組める英語学習の方法をご紹介してきました。
中にはすでに知っているものや実施したことがあるテクニックや考え方があったかもしれません。
「これまでいろいろ工夫して英語を学習してきたけれど、効果があったような気がしない」
「英語力を伸ばすために何をしたらよいかわからない」
と悩まれている方は、一度プロに相談してみるのも一つの手かもしれません。そんな時は、一度One Month Programの無料相談をお試しください。
One Month Program ビジネスパーソン向けの1ヶ月短期集中英語パーソナルトレーニングプログラム
5.1 1か月間という超短期間で集中的に取り組めるプログラム
One Month Programはその名のごとく、最短28日で修了できる超短期集中プログラムです。海外出張・外資系企業への転職など期限が明確に決まっているビジネスパーソンの方にご好評いただいております。
また、One Month Program受講者はTOEICスコア850~950がボリュームゾーンとなっており、英語をさらにブラッシュアップさせたい中級者・上級者の方に特におすすめしたいプログラムです。
5.2 専門的で複雑な業務内容にも対応できる高いカスタマイズ性
ビジネスパーソンが英語を学習する目的は、言わずもがな「仕事で英語が必要だから」。ところが、費用と時間をかけて英語を勉強しても結局仕事で英語は使えない、という人が多くいます。これは、教材と実際の業務内容との間に乖離があるためです。「ビジネス英語」を謳うコースの教材は、汎用的なビジネスシーンを取り上げたものが多く、受講者一人一人の事情に合わせることはできません。
One Month Programの「英作文トレーニング」では、目の前で動いている仕事について英語で表現することで、受講者一人一人にとって今必要な実用性の高い英語を身に着けることができます。
提出した英作文課題はすべて添削し、詳細なフィードバックと共にお返しします。臨床実験の報告など専門性が高い内容や、取引先との交渉など複雑で具体的な内容の英語にも対応できる高いカスタマイズ性がOne Month Programの強みです。
さらに、添削された英作文を使ったレッスンを通して、仕事に活きるアウトプット力もしっかり養成できます。
5.3 経験豊富な英語のプロフェッショナルによるサポート体制
One Month Programでは、受講前の無料カウンセリングから受講中の学習サポート、受講後のフォローアップまで、高い英語力と様々な業界のビジネスパーソンへのコーチング実績のあるトレーナーが一貫してサポートしています。単語の細かいニュアンスの違いや英語に訳すことが難しい日本語表現も、随時チャットで質問できる体制になっています。
レッスンを担当する英語講師は、ビジネスパーソン専門で講師歴10年以上のネイティブスピーカーのみの採用しており、日本だけでなくグローバルなビジネス慣行にも精通しています。医療や金融など専門性が高い業界で働くビジネスパーソンやTOEICスコア990の超上級者にも質の高いレッスンと大変好評いただいています。
6. まとめ:英語中級者のレベルは幅広い!目安を知って自分の英語レベルを把握しよう!
この記事では、英語中級者のレベルがどれくらいのものであるのかを、TOEICのスコア、英検の級、そしてCEFRの指標を用いて明示しました。
それぞれ下記の通りです。
TOEIC | 英検 | CEFR | |
中級者の英語レベル | 500〜800点 | 2級〜準1級 | B1〜B2 |
これを見れば、あなた自身が初級者・中級者・上級者のいずれのレベルに当てはまるか判断できるでしょう。
そして、英語初級者が中級者になるためにおすすめの勉強方法、中級者が上級者になるためにおすすめの勉強方法はそれぞれ下記の通りです。
初級者→中級者にステップアップするための勉強法 |
・オンライン英会話や英会話スクールで「外国人」の先生と英語で話す習慣をつける ・“News in Levels”を使って、少しずつレベルの高い英文記事を読めるようにする ・『瞬間英作文』を使って日本語の文を瞬時に英語の文に言い換えられるように特訓する ・英語で日記を書く、読んだ記事の要約文を作るなど英作文する習慣をつける ・VOAや6Minutes Englishなど生の英語教材を使ってリスニングの練習をする ・“Hello Talk”を使ってネイティブスピーカーがチャットで使う表現を身につける |
中級者→上級者にステップアップするための勉強法 |
・“Grammar in Use – Intermediate-”を使って英文法を英語で学ぶ ・オンライン英会話や英会話スクールで自分の意見や考えを英語で表現できる機会を増やす ・“洋書”の多読にチャレンジして、英文読解のスピードや語彙力のアップに力を注ぐ ・“TED Talks”などを活用して非ネイティブスピーカーが話す英語も聞き取れるようにする ・英検準1級のライティング問題にチャレンジして、ネイティブや英語の専門家に添削してもらう |
これらの方法を参考にしながら、今後の英語の学習に活かしてください。
Writer
One Month Program
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