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海外赴任に選ばれる人の6つの特徴と選ばれるためにやるべきこと3つ

2024.04.09

update 2024.04.17

「海外赴任に選ばれるにはどうすれば良いの?」
「海外赴任に選ばれる人には特徴があるの?」
「海外赴任に選ばれる人ってエリートだけでしょ?」

海外赴任に興味がある人で、このような悩みや疑問を抱えている方はいませんか?
近年企業のグローバル化が進み、海外赴任や海外駐在に行く人が増加しています。
しかし、残念ながらすべての人が海外赴任や海外駐在に選ばれるわけではありません。

彼らには共通点がいくつかあるのです。

その共通点に当てはまるほど、あなたも海外赴任に選ばれる可能性が高まるでしょう。
この記事では、海外赴任に選ばれる人の特徴や、海外赴任や駐在に選ばれる人になるためにできることについて詳しく解説します。

海外赴任に興味がある人は必読です!

1. 海外赴任に選ばれる人の特徴6つ

海外赴任に選ばれる人には、下記の6つの特徴があります。

  • 業務に精通している人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 異なった環境や文化に柔軟に適応できる人
  • ストレス耐性が高い人
  • 英語力が高い人
  • 創造力が高い人

ここでは、それぞれの特徴について詳しく解説します。

海外赴任に興味がある人は、これらを参考にすることで海外赴任に選ばれる人になる可能性が高まるでしょう。
ぜひ参考にしてください。

1.1 業務に精通している人

「海外赴任に選ばれる人=語学力が高い人」というイメージを持っている人も少なくないでしょう。
確かにそのイメージもあながち間違ってはいないのですが、語学力と同じくらい重要なのが「業務内容を熟知し、きちんと遂行できる能力」です。

海外では、日本以上に社員が自分で考えて行動する力が求められます。
指示待ち人間でいてはいけません。

私自身もオーストラリアの企業に勤めていた際、未経験者であったにも関わらず業務を一から説明してもらったり、細かく指示を出されたりしたことはありませんでした。
日本のように丁寧な研修が行われたり、マニュアルが用意されているとは期待しない方が良いでしょう。

「教えてもらう」というスタンスではなく、常に自分で「今何をすべきか」考えて行動に移すことが大切です。

業務に精通していれば、自分が今何をすべきか考え適切な行動ができるようになるでしょう。

そして、業務がしっかりとこなせれば、多少言語能力が低くても、現地のスタッフやクライアントとも良好な関係が築けます。

1.2 コミュニケーション能力が高い人

あらゆる仕事において「コミュニケーション能力」が求められますが、海外赴任で求められるコミュニケーション能力とは、下記の能力です。

海外赴任で求められるコミュニケーション能力=クライアントや取引先とスムーズにコミュニケーションを図ることができ、社内外での連絡・調整が滞りなくできる能力

そして、このようなコミュニケーションを実現するためには、下記のスキルが求められます。

  • 論理的思考力がある
  • 問題解決能力がある
  • 相手が必要とする情報を過不足なく伝えられる
  • 現地スタッフをリスペクトしながら、上手に巻き込んで仕事ができる

1.3 異なった環境や文化に柔軟に適応できる人

海外赴任で成功するためには、日本とは大きく異なった環境や文化に柔軟に適応できることが大切です。

外国は、下記のようにさまざまな点で日本とは異なります。

  • 言語
  • 文化
  • 習慣
  • 価値観・考え方
  • 宗教

日本では信じられないようなことを、目にしたり耳にしたりすることも少なくありません。
そして、日本の企業でのやり方や考え方が全く通用しないこともよくあります。

「日本ではあり得ない」と切り捨てるのではなく、「郷に入っては郷に従え」の精神で赴任先の常識に合わせるようにすることで、現地のスタッフやクライアントとも良好な関係を築けるようになるでしょう。

異なる環境や文化を楽しめる人は、海外赴任に選ばれやすく、さらには海外赴任を成功させられる可能性が高いです。

1.4 ストレス耐性が高い人

ストレス耐性が高い人も海外赴任に適任です。
筆者は海外で暮らしてみて、日本は非常に便利な国であることを痛感しました。
海外では、バスや電車が時間通りに来ないのは日常茶飯事です。
しょっちゅう停電もあり、それが2〜3日続くこともよくあります。
海外のコンビニは全然「便利」ではありません。
また、これらの不便さだけでなく、現地スタッフやクライアントとの英語でのコミュニケーションや、慣れない文化や環境での生活にもストレスを感じるかもしれません。

このようなストレスを、「楽しい」「ワクワクする」と前向きに捉えられる人が理想です。

あるいは、これらのストレスを上手に発散できると海外での仕事や生活を乗り切れるでしょう。

1.5 英語力が高い人

海外赴任先で必要な英語力は、下記のようにさまざまな要素で異なるため一概には言えません。

  • 赴任先の国や地域の英語レベル
  • 業務内容や職種
  • 取引先

しかし、ある程度英語力がないと、下記のようにさまざまな弊害が起こることが予想されます。

  • 他の従業員とコミュニケーションが取れず孤独を感じる
  • 赴任先や取引先からの評価が下がる
  • 他の従業員や取引先との信頼関係を構築できない
  • 現地での生活もしづらい

このような理由から、海外赴任者を選抜する際には、TOEICのスコアを基準に活用している企業が多いです。

目安としては、TOEIC L&Rのスコアが800点以上あると良いでしょう。

下記の表は、beyond global Japan株式会社が、「海外駐在に行って良かったと思わなかった理由」について海外駐在経験がある30〜60代の会社員を対象に尋ねた結果です。

出典:PR Times「海外駐在、元々望まなかった87.5%が行ってよかった!海外駐在に向く人、向かない人の特徴も明らかに

これを見ると、海外駐在を後悔している人の多くが「自身の語学力の欠如」を理由に挙げています。
語学力の高さが、海外赴任の成功を握る鍵の1つとなることが分かりますね。
海外赴任を希望している人は、語学力の向上に力を入れましょう。

海外赴任に必要な英語力の目安や勉強法について詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

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1.6 創造力が高い人

ビジネスにおける創造力とは、「新しいアイディアを出して状況を改善・改良できるスキル」のことです。

日本とは異なり、海外では思うように業務が進まないことも少なくありません。
そのような環境の中で創造力が発揮して、新しいアプローチで軌道修正ができれば、海外でもスムーズに業務をこなせるでしょう。

2. 海外赴任者の選抜方法の例

次に、海外赴任者の選抜方法について紹介します。

海外赴任の候補者が数名いる場合、下記のいずれかの方法で選抜されることが一般的です。

  • 面接や書類審査
  • 適性検査

多くの企業で、面接や書類審査を実施しています。
面接で候補者のスキルや経験を、書類審査で過去の業績や学歴などを審査することが一般的です。

また、下記のような適性検査を実施する企業もあります。

適性検査内容
認知能力テスト・問題解決能力や論理思考力を測定する・数学的、言語的な課題や図形のパターン認識などが含まれる
言語スキルテスト赴任先の言語能力やコミュニケーション能力を測定する
パーソナリティ評価・候補者の性格や行動傾向を測定する・チームへの適合性やリーダーシップの有無が判定できる
シミュレーション演習実際の業務を再現した演習を行って、候補者のスキルを測定する

海外赴任者に選ばれるために、これらの社内選抜に向けて準備・対策もしましょう。

3. 海外赴任者として選ばれる人のメリット5つ

海外赴任者に選ばれると、下記のようにさまざまなメリットがあります。

  • 年収アップが期待できる
  • スキルアップが期待できる
  • グローバル人材になれる
  • 世界中に人脈を築ける
  • キャリアアップしやすい

ここでは、それぞれのメリットについて詳しく解説します。
これらのメリットを知っておくことで、海外赴任に対する興味やモチベーションが高まるでしょう。

3.1 年収アップが期待できる

海外赴任に行くと、1.5〜1.8倍ほどの大幅な年収アップが期待できます。
それは、海外赴任や海外駐在をすると、「購買力補償方式」と呼ばれる方法で給与が支払われるケースが多いからです。

購買力補償方式とは?
海外赴任直前に日本で受けていた給与総額のうち生計費を割り出して、その生計費が海外に赴任した後どのように変化するかを一定の指数を乗じて算出して現地での給料を決定する方式のことです。海外赴任をすると、この海外生計費に加えて下記のようにさまざまな手当が支給されます。

下記の図をご覧ください。

出典:ヤッパン号「海外赴任規定をお考えの方へ

海外赴任をすると、さまざまな手当がつくことが分かりますね。

また、海外居住者には所得税や住民税の納付義務がありません

これらによって、赴任前よりも大幅な収入アップが実現するのです。
年収が上がることで現地で豊かな生活を送ることができるでしょう。

筆者も幼少期に父の仕事の都合でインドネシアに数年間滞在していましたが、通勤用の車が支給されただけでなく、運転手さんやメイドさんもおり、日本では考えられないような生活をしていました。

また、下記のような特徴がある海外赴任であれば、海外赴任に選ばれた人は帰国後には出世街道に乗り、さらなる年収アップが期待できるでしょう。

  • 人事評価制度の対象になっている
  • 会社が力を注いでいるプロジェクトの拠点となっている国や地域への赴任である
  • 赴任先で役職が上がる
  • 短期間での帰国が決まっている

3.2 スキルアップが期待できる

海外赴任を経験すると、下記のようにさまざまなスキルが身につけられます。

  • ハイレベルなマネジメントスキル
  • 異文化理解力
  • コミュニケーション能力
  • ストレス耐性
  • 環境適応力
  • 柔軟な思考力
  • 問題解決能力
  • チャレンジ精神

海外赴任を通じて、ビジネスパーソンとして一回りも二回りも成長できます。
海外赴任で得られた経験、そして身につけられたスキルや能力は帰国後の仕事に活かせるはずです。 

3.3 グローバル人材になれる

海外赴任を経験すると、間違いなく「グローバル人材」になれます。

文部科学省による「グローバル人材」の定義は、下記の通りです。

世界的な競争と共生が進む現代社会において、日本人としてもアイデンティティを持ちながら、広い視野に立って培われる教養と専門性、異なる言語、文化、価値を乗り越えて関係を構築するためのコミュニケーション能力と協調性、新しい価値を創造する能力、次世代までも視野に入れた社会貢献の意識などを持った人間。

引用:文部科学省「グローバル人材の育成について

下記は、総務省が海外進出企業980社を対象に行った「グローバル人材の確保状況」の回答結果です。

出典:総務省「グローバル人材の確保状況等に関する企業の意識調査

この図を見ると、約70%(690)が「海外事業に必要な人材が不足している」あるいは「やや不足している」と回答していることが分かります。

海外赴任を経験し、グローバル人材になれるとあなたの市場価値が上がるでしょう。
つまり、キャリアアップを狙った転職をしやすくなるということです。
キャリアアップができると、年収が上がったり、あなたの希望する待遇や条件の元で働ける可能性が高まるため、より仕事に邁進できるでしょう。 

3.4 世界中に人脈を築ける

海外赴任するとさまざまな国や地域の人々と協働することになることから、世界中に人脈を築けるようになるでしょう。

そして、その人脈が将来のキャリアアップや転職につながる可能性があります。

筆者も海外留学を経験してみて一番良かったと感じることは、「世界中に友達が作れたこと」です。
これはお金に代えがたい、かけがえのない財産となることは間違いありません。

最近日本でも注目されつつありますが、海外赴任をするのであればLinkedInと呼ばれるビジネス版SNSのアカウントを作っておくことをおすすめします。
海外ではビジネスマンが当たり前のように使っているプラットフォームです。
このSNSを通じてビジネスチャンスが舞い込むことも少なくありません。
筆者もオーストラリア滞在中に、このSNSを通じてインターンシップをした経験があります。

このSNSがあれば、現地で知り合った人と繋がることができ、日本に帰国後も連絡が取り合えるようになるでしょう。
ぜひ活用してみてください。 

3.5 キャリアアップしやすい

海外赴任中は上司に定期的に現地での様子や仕事の報告をする必要があります。
日本で働いているときには、なかなか話をする機会がなかった社内の上層部のメンバーとやりとりする機会が増えるでしょう。
海外赴任で優れた実績を残せたら、上層部に評価されて帰国後に出世できる可能性があります。 

4. 海外赴任者として選ばれる人になるためにやるべきこと

最後に、下記の海外赴任者として選ばれる人になるためにやるべきことを3つ紹介します。

  • 海外赴任に行きたいことを周囲にアピールする
  • 実績や経験を積んで周囲からの信頼を高める
  • 語学力を高める

これらを参考にして実践することで、あなたの海外赴任に選ばれる人に近づけるでしょう。 

4.1 海外赴任に行きたいことを周囲にアピールする

前章で海外赴任に選ばれる人の特徴を6つ挙げましたが、これらの特徴以上に本人の「やる気」が最も大切です。

上記にもありますが、社員を海外に送り出すためには多額のお金が必要になることからも、海外赴任の人選は慎重に行われます。

海外赴任に対するやる気がある人ほど、現地で苦労しながらも前向きに業務に取り組んで大きく成長する可能性があるため、会社としても送り出す価値があると考えやすいです。

そのため、海外赴任に興味がある人は、上司との面談や飲み会などのタイミングで積極的に周囲に「海外で働きたい!」とアピールしましょう。 

4.2 実績や経験を積んで周囲からの信頼を高める

海外赴任に選ばれる人になるためには、会社からある程度の評価や信頼を得ることが大切です。
海外に社員を送り出すためには多額のお金が必要になります。

言い換えると、多額のお金をかけて海外に送り出しても良いと思えるほど信頼できる社員、あるいは高い評価を得ている社員が海外赴任に選ばれる人になるということです。
そして、会社や周囲から評価・信頼されるためには実績や経験がものを言います。

報告・連絡・相談といった基本的なビジネスマナーを守ることはもちろん、プロジェクトのマネジメントに挑戦したり、会社の利益を増やすためにできることを積極的に提案したりさまざまな工夫や努力をしてみてください。

日々の仕事に全力投球で取り組み、自分の能力やスキルの底上げに力を入れていれば、周囲もあなたを高く評価するようになるでしょう。

4.3 語学力を高める

海外赴任に選ばれる人になるためには高いコミュニケーション能力が必要であることを話しましたが、コミュニケーション能力を発揮するためには「高い語学力」が土台になります。

まずは、語学力を高めましょう。
語学力は一朝一夕に身につけられるものではありませんが、短期間で効率的に英語力を高めたいのであれば、コーチングサービスをおすすめします。

コーチングサービスとは、英語指導の専門家があなた専属のコーチとして付き、あなたのニーズやレベル、そして性格に合った学習方法や学習計画を提示してくれるサービスのことです。
1〜3ヶ月ほどの短期間のサービスですが、飛躍的に英語力を向上させられます。

英語コーチングについてさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

5. まとめ:海外赴任に選ばれて自身のキャリアを成功させよう!

この記事では、海外赴任に選ばれる人の特徴を6つ挙げました。

下記の特徴を備えている人は、海外赴任に選ばれやすいです。

  • 業務に精通している人
  • コミュニケーション能力が高い人
  • 異なった環境や文化に柔軟に適応できる人
  • ストレス耐性が高い人
  • 英語力が高い人
  • 創造力が高い人

海外赴任はエリートだけが行けるのではないか?と考える人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

下記のように日頃から努力をしていれば、あなたも海外赴任に選ばれる可能性は十分あります。

  • 海外赴任に行きたいことを周囲にアピールする
  • 実績や経験を積んで周囲からの信頼を高める
  • 語学力を高める

海外赴任は、あなたの人生を彩り、年収アップやキャリアアップなどさまざまなメリットをもたらします。
海外赴任に興味がある人は、ぜひこの記事で紹介した方法を実践したり、紹介した特徴やスキルを身につけられるように努力してみたりしてください。

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