句動詞とは「動詞+副詞」や「動詞+前置詞」のように複数の語で1つの意味を持つフレーズです。句動詞はネイティブが好んで使うため、覚えておくと便利です。また自分で使うと、相手にやわらかい印象を与えることができます。
以下の英文には、それぞれ何の句動詞が入るでしょうか?
【問題】
- To (g ) (a ) in the service industry, you must be customer-minded and proactive.
サービス業界で成功するためには、顧客視点を持ち、先を見越すことが必要です。 - Let’s (l ) (o ) planning the sales campaign until we receive the results of the survey.
調査結果を受けとるまで、販促キャンペーンの企画はやめておきましょう。 - It’s difficult to (s ) (t ) all this old data, so we’ve asked Tom to compile it into a spreadsheet.
これら古いデータを全て精査するのは難しいので、トムにスプレッドシート1枚にまとめるよう頼みました。
【解説】
答えは、1.「get ahead」 2.「leave off」 3.「sift through」です。それぞれ解説します。
- get ahead = 成功する
構成:「get=~になる」+「ahead=先んじて、優勢に」=「優勢になる=成功する」
ニュアンス:「succeed」も同じく「成功する」という意味ですが、「get ahead」だと「競争が存在する中での成功」という意味が強まります。 - leave off = やめる、中断する
構成:「leave=去る」+「off=停止して」=「停止して去る=やめる」
ニュアンス:「leave off」は、同じく「中断する」という意味の「suspend」に比べて特に「時間が足りないため、中断する」という場面でよく使われます。「次回また議論・作業を続ける」という意味合いが含まれています。 - sift through = 精査する、ふるいにかける、取捨選択する
構成:「sift=ふるいにかける」+「through=最初から最後まで」=「最初から最後までふるいにかける=精査する」
ニュアンス:「scrutinize」も「精査する」という意味がありますが、ややネガティブな意味合いがあります。「sift through」は、「玉石混交の対象物の中から、目当ての物を見つけ出す」というニュアンスのため、ニュートラルです。
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