【忙しい社会人こそ実践したい】短時間で効率的に英語を学ぶ5つのテクニック
「将来、海外でのマーケティングリサーチや商談を任されるようになりたい」
「いずれは海外勤務に挑戦したい」
「外資系の企業へ転職してバリバリやりたい」
など、グローバルな活躍の場を目指す人にとっては、英語は必須のスキルです。
といいつつも、忙しすぎて英語を勉強する時間がない・・・。そんな悩みをお持ちの方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
実は、効果的な学習方法と時間管理を駆使すれば、忙しい日々の中でも英語力を着実に向上させることが可能です。
今回の記事では、海外関係の分野で仕事をしたいけど、忙しくてなかなか英語を勉強できないという方のために、確実に英語力を伸ばすための実践的アドバイスをお届けします。
目次
1. 忙しい社会人でも効率よく英語を勉強するために意識したい5つのポイント
まずは、社会人が効率よく英語を勉強するために意識したい下記の5つのポイントをざっとご紹介します。
- 時間管理をして勉強時間を捻出する
- 日常生活の中で英語に触れる
- 短期集中で効率を上げる
- オンラインのリソースを最大限活用する
- 実践的スキルを身に着ける近道を知る
1.1 時間管理をして勉強時間を捻出する
意識して時間を管理し、能動的に英語の勉強に充てる時間を捻出することがポイントです。仕事だけでなくプライベートなどで社会人は常に忙しい状況にあるため、意識しなければ英語の学習は後回しになりがちだからです。
その際、机上の空論になり計画倒れしてしまわないように、学習時間を確保する戦略、SMARTの法則に基づいた目標設定、そして、確保した隙間時間へ学習計画を落とし込む方法といったテクニックを駆使しましょう。
1.2 日常生活の中で英語に触れる
まとまった時間でだけ英語を勉強するのではなく、日常生活の中でも英語に触れる時間を作ることで、勉強時間を稼ぐことができます。
通勤、家事、運動時間などを活用したリスニングやスピーキングの練習法から、通常は学習の妨げとされるSNSの活用方法まで、具体的かつ実践的なアイデアを提供します。
1.3 短期集中で効率を上げる
スケジュールと目標を把握し、短時間で集中して学習に取り組むことで、学習効率を高めることができます。
ポモドーロ・テクニックを用いたテクニック、就寝前と起床時にフラッシュカードを使う記憶定着術、そして短い動画を活用したリスニングとスピーキングの強化方法など具体的な学習メソッドをご紹介します。
1.4 オンラインのリソースを最大限活用する
必要な情報にアクセスしやすく学習効率を高めてくれるオンラインのリソースが多くありますので、ぜひ活用しましょう。
ビジネス英語学習に適したアプリやオンラインコース、そして日々の学習に役立つウェブサイトを、選択する基準とともに具体例も合わせて紹介しています。
1.5 実践的スキルを身に着ける近道を知る
英語力の上達は、単にかけた時間に比例するわけではありません。一から英語を学びなおすのではなく、目的を意識することで、最短距離で必要なスキルを身に着けることができます。
多くの社会人にとっての英語を学ぶ目的は「仕事で英語を使えるようになる」ことでしょう。
そこで、その目的を最短経路で達成するために、業界特有の専門用語の習得、プレゼンテーションや会議で使える英語表現の習得、そして実践的なビジネスライティングスキルの向上など、スキルごとに焦点を当てて、効率よく学習する方法をご紹介します。
2.時間管理と英語学習の組み合わせ方
1日の時間は誰しも平等に24時間ですが、忙しい社会人でも工夫すれば英語学習のための時間を作ることは不可能ではありません。
本章では、実践可能な時間管理術を紹介し、英語学習のためのスマートゴールの設定方法と効果的な学習スケジュールの立て方を紹介します。
まずはここで、限られた時間の中においても、英語力を確実に伸ばすためのステージを整えましょう。
2.1 忙しい社会人でも実践できる時間管理術
社会人が英語学習に取り組む際、時間管理は極めて重要です。日々の忙しさに埋もれずに学習時間を見つけ出すためには、時間を捻出する覚悟を決めることが大切です。
そして、自分のルーティンを分析し、未活用の隙間時間などを特定できれば、前向きな気持ちが湧いてくるでしょう。
- 確実に利用可能な時間
通勤や移動、休憩時間や待ち時間、就寝前など、あなたの一日のルーティンの中で英語の勉強のために確実に利用可能な時間帯が必ず見つかります。
通勤には車を利用しているとか、満員電車なので勉強はしにくいという人でも、耳を使った学習はできるはずです。
- ながら学習が可能な時間
あなたの行動パターンにもよりますが、①の確実に利用可能な時間帯以外に、何かをしながら勉強できる時間をリストしてみると、下記の例のように意外とあるものです。
・入浴タイム:単語の暗記や文法の学習
・トイレタイム:英単語の暗記
・ウォーキングの時間:ヒアリングの練習
・ジムでの筋トレ:英語の音楽を聞き流す
・家事:掃除や料理、洗濯中のスピーキングの練習
・通院等での待ち時間:単語などの暗記
・ペット飼育:英語で話しかける
- 無駄な時間のカットや短縮
さらに下記の例のように、自分にとって無駄と思える時間をカットしたり短縮したりすることで、学習時間を捻出することができるでしょう。
・友人との長電話や雑談時間に加わらないようにするか意識的に短縮する
・SNSやネットサーフィン時間をカットするか短縮する
・Youtube動画視聴をカットするか倍速で時短する
・飲み会や社交イベントを選択して参加する
・ショッピングをできるだけネットで済ませる
もちろん、休日は学習時間の枠を優先して取り、残りを自分のやりたい事や必要な作業に当てるべきです。
大切なことは、毎日、たとえ10分の細切れ時間でも英語の勉強に充当して、英語学習に触れる習慣を身につけることです。この習慣が積み重なることで、忙しい中でも英語力を着実に伸ばしていくことができるのです。
2.2 英語学習のためのスマートゴールの設定
自分の生活の中で英語学習に活用できる時間がわかれば、そこへ学習する内容を振り分けていきます。
その際にはまず、「SMARTの法則」に基づき英語学習のゴールを決めましょう。
スマートゴールの設定は、目標を明確にするだけでなく、その達成を確実にするための方法です。
スマートゴールとは、「SMARTの法則」に基づく目標の作り方のことで、SMARTとは下記の通り5つの単語の頭文字を取ったものです。
・Specific:具体的な・わかりやすい
・Measurable : 測定可能な
・Achievable : 達成可能な
・Relevant:関連性がある
・Time-bound:期限が明確な
社会人がグローバルな世界で活躍するには、ビジネス英語の習得が欠かせません。
そこで、例えばTOEICのスコアアップを目標とする場合、ただ漫然と「前回スコアの500点より上を目指す」としてはいけません。
SMARTの法則を使って「1年以内にTOEICスコアを500から800に上げる」というように、具体的に設定します。
すると下記のように、目標がより明確となり達成の可能性が現実的なものになるのです。
・具体的:TOEICスコア800点
・測定可能:模試や途中のTOEIC受験のスコアで進捗を確認しながら進められる
・達成可能:300点アップは努力すれば可能
・関連性:キャリアアップに直結している
・明確な期限:1年以内と期限が決まっている
そして、このゴールを達成するために、自分の現在地点を正確に把握して、目標達成に必要なステップを細分化することが重要です。
例えば、スコアアップするために「語彙力の向上」、「文法力の強化」、「リスニングやリーディングの練習」などが必要である場合、これらをさらに小さな目標に分け、それぞれに期限を設定します。
「3ヶ月以内に新しい単語を3,000語覚える」
「毎週、英文法のオンラインテストを受けて、スコアを記録する」
など、具体的な行動計画を立てることで、目標達成への道筋が明確になるのです。
このようにSMARTの法則を用いてゴールを設定し、定期的に進捗を確認することで、英語学習のモチベーションを保ちながら、効率的に目標を達成することができます。
2.3 細切れ時間を積み上げる効果的な学習スケジュールの作り方
英語学習に割り当て可能な時間を把握し、SMARTの法則によって明確にしたゴールを細分化できれば、後はそれらを基にして学習スケジュールを作成します。
社会人にとって効果的な学習スケジュールを作るには、細切れの時間を積み上げて最大限に活用する戦略が必要です。
例えば、
「毎日30分、朝の通勤中にヒアリングの練習をする」
「昼休みに15分、英語アプリで英文法問題を解く」
「夜、就寝前に30分間、英単語を覚える」
といったように、SMARTの法則で決めたゴールへ向けて、細分化した目標を日々の生活の中で捻出した時間へ充当していきます。
問題集や参考書などは、単語や英文法、読解といったジャンルごとに1つに絞り、1週間、1ヵ月といった単位で、進捗管理できるよう具体的なアクションプランを立てます。
ただし、突発で起こる仕事や個人的な用事によって、予定通り進まないリスクは絶えず存在します。そこで、毎週水曜日は学習予定を入れないなどの工夫で、遅れをカバーできるような余裕をあらかじめ見込んでおきましょう。
さらに、年間目標を毎月の小さなステップに分割して目標設定し、それを達成するごとに自分への報酬を用意することでモチベーションを維持します。
例えば、毎月新しい英単語を500語覚える計画を組み、達成したら好きな趣味に1日好きなだけ時間を使うといったようにすると達成感を味わえるでしょう。
このように計画的かつ柔軟なアプローチを取ることで、短時間でも質の高い英語学習が可能になります。
3. 日常生活の中での英語の賢い勉強方法
ここでは、2章で決めた英語学習のゴールへ向けた計画をスムーズに進めるためのアイデアを、いくつかの例を挙げて具体的に紹介します。
一般的な社会人の生活を想定した具体的な方法ですので、ぜひ参考にしてください。
3.1 通勤時間を活用した英語学習法
通勤時間に当てる学習方法は、通勤の仕方や状況によっていろいろな可能性があります。
一般的に電車やバスで通勤する時間帯はラッシュアワーという方が多いでしょうし、車を使っている方も少なくないでしょう。
その場合、前にも書きましたが、耳が空いているのでリスニング力を伸ばす方法があります。
おすすめはビジネスに特化したポッドキャストを聴くことで、実際のビジネスシーンで使える表現や会話の流れを学べます。
具体的には、下記のような番組で、ビジネスにおけるシーンごとのリスニングスキルの向上はもちろん、日々の会話やメールで使える表現を覚えることができます。
他にもビジネス英語のオーディオブックの利用も一つの方法ですので、あなたのレベルに合った教材を選ぶといいでしょう。
また、座席を確保して通勤できる環境にある方には、スマートフォンやタブレットを利用して、英語のビジネスニュースサイトで最新のビジネス情報を読むこともおススメです。
例えば、下記のようなサイトが参考になるでしょう。
実際のビジネスシーンで話題になっている内容を英語で読むことで、専門用語の理解を深め、ディスカッションで活用できる知識を身につけます。
このような方法は有料ではありますが、月1,000円~3,000円程度とリーゾナブルな値段なことが多く、年間ベースで支払うとさらにお得になります。
通勤時間を利用した英語学習を成功させる鍵は、ルーティンにあります。
毎日同じ時間に同じ活動を行うことで自然と習慣化し、時間が経つにつれて英語力の向上を実感できるようになるでしょう。
3.2 家事や運動の時間を利用した英語学習方法
家事や運動中において手足が忙しくても、耳や口は自由なため、リスニングやスピーキングの練習に使えます。
- 家事・運動時間でのリスニングの練習
リスニングに関しては、通勤時間の勉強法とほぼ同じで、例えば、掃除や料理をしながら、英語のニュースやポッドキャストを聞くことができます。
もちろん、料理で包丁を使うような場面では学習に集中できませんが、煮たりレンジでチンしたりの簡単な作業であれば、短いフレーズを聴いて覚えることも可能でしょう。
また、ジョギングやウォーキングなどの運動中には、英語の音楽やオーディオブックを楽しむのも一つの方法です。音楽のリズムに合わせて英語を聞くことで、言語のリズム感も自然と身につきます。
このような活動を日常に取り入れることで、リスニングの練習を楽しみながら、効率的に行うことができます。
- 家事・運動時間におけるスピーキングの練習
また、回りに人がいない状況や人がいても気にならないのであれば、シャドーイングによるスピーキングの練習も可能です。
やり方の例としては、英語のオーディオブックやポッドキャストを聴きながら、話し手の英語をそのまま真似して声に出して言います。
回りが気になるときは、それこそ呟くだけとか、脳内でリピートするだけでも効果があるでしょう。
これにより、発音やイントネーションを自然と身につけることができます。
3.3 日常生活の中で英語を取り入れる小技
この章の最後に、日常生活の中で英語を取り入れる小技も紹介しておきましょう。
今や我々の生活において、SNSは欠かせないコミュニケーションや情報入手の手段になっています。
SNSには、InstagramやX(旧Twitter)、Facebook、YouTubeなどがあり、それぞれの特徴を生かした英語学習法があります。
視聴するのにおススメはYouTubeで、ビジネス英語のキーワードの後に、「自己紹介」や「電話」という実際に学びたい単語を追加して検索すると、その内容に合った動画を観ることができます。
視聴回数が多い人気番組を選ぶと、充実したコンテンツが期待できます。
また、InstagramやⅩにおいて、ビジネス英語に特化したアカウントをフォローすると、ビジネスに関連する英語表現、アドバイス、ニュースなどが定期的に投稿され、日々の隙間時間に見ることで英語学習に役立ちます。
Facebookであれば、英語学習に関するコミュニティが数多く無料で運営されていますので、参加することで仲間ができモチベーションもアップするでしょう。
SNS以外でも、スマートフォンやパソコンの言語設定を英語に変更することも、日常生活の中で英語に触れる良い方法です。
操作中に出てくる指示やメニューを英語で読むことで、無意識のうちに語彙力や読解力が向上します。
スマートフォンやパソコンをいじることが、学習の妨げになるとよく指摘されますが、このような使い方をすれば、英語学習に役立つでしょう。
1日の最後に、英語で日記を書くのも一つの方法で、習慣化することでライティング能力が向上します。
このような小さな工夫で、日常生活の中に英語を取り入れることができますので、気になった方法から試してください。
4. 短時間集中で成果を上げる学習法
この章では、短時間に集中することで、成果を上げる学習方法を紹介します。
忙しいビジネスパーソンにとって英語学習で成果を上げるには、いかに短い時間内に学習に集中できるかがポイントです。
驚くほどの速さで英語力が向上するその秘訣を、ぜひ参考にしてください。
4.1 タイマーを使ったポモドーロ・テクニック
タイマーを使ったポモドーロ・テクニックは、すぐれた時間管理法の一つで、25分間集中して作業を行い、その後5分間の休憩を取るというサイクルを繰り返す方法です。
「ポモドーロ」とはイタリア語で「トマト」を意味し、このテクニックの開発者がトマト型のキッチンタイマーを使用していたことに由来します。
英語学習にこのテクニックを応用する場合、まず25分間は英語のリスニングや文法練習に集中し、タイマーが鳴ったら5分間の休憩を取ります。この休憩時間には、ストレッチをしたり、水を飲んだりしてリフレッシュすると良いでしょう。
例えば、1日の学習目標が新しい単語50語の習得とする場合、最初の25分間で25語を学習し、5分間の休憩後に残りの25語を学習します。この方法を用いることで、集中力を維持しつつ効率的に学習を進めることができます。
特に休みの日などであれば、5~6時間とう長時間学習においてポモドーロ・テクニックを使うことで、長時間の学習が苦手な方や集中力が続かない方でも、短い時間で集中して学習に取り組むことが可能です。
短時間に集中して成果を上げたい方は、是非このテクニックを試してみてください。
4.2 超効果的なフラッシュカードの使い方
フラッシュカードとは、学生時代に単語の暗記などにつかったカード学習のことで、新しい単語や熟語、文法規則を効果的に覚えるために用いると効果的です。
特に寝る前に暗記を行うと、寝ている間に脳の中に鋳型のようなものができるので、翌朝起きてすぐに同じ単語や熟語を覚えると、その鋳型に記憶が流し込まれて固まる感じで定着率が高まります。
これは、筆者が大学受験の際に脳科学系の本で読んだ情報で、わずか3ヵ月程度の間に約5,000語の単語が覚えられたほど、本当に効果があった方法です。
英単語の記憶は、一度覚えても数日経つと抜けていくものです。
そのため下記のような方法で、記憶に定着する程度によって英単語を覚えるローテーションを分けて暗記を繰り返すと、脳に定着する単語が増えてほぼ忘れなくなります。
・定着率がいい単語:週に1度
・定着率がまあいい単語:5日に1度
・定着率が普通の単語:3日に1度
・定着率があまり良くない単語:2日に1度
・定着率が悪い単語:毎日
(※上記ルールごとにフラッシュカードの束をつくる)
この方法で、最初に書いたように寝る前に覚えて翌朝チェックすることを繰り返せば、効果てきめんです。
1ヵ月程度続けると記憶に定着する単語がどんどん増えるので、記憶できた単語はルーティンから外して1ヶ月後に再チェックします。
このようにして新しい単語を増やしていくと、暗記できる単語がどんどん増えていきますので、ぜひ試してみてください。
4.3 短い英語動画でリスニングとスピーキングを鍛える
短い英語動画を繰り返し視聴することは、リスニングとスピーキングのスキル向上に非常に効果的です。
SNSのところで紹介しましたYouTubeや学習アプリには、ビジネス英語に関する様々なトピックの短い動画が豊富にあります。
これらを活用することで、実際の英語の使い方を聞き練習することができます。
例えば、5分程度のビジネス英会話を扱った動画を選び、まずはじっくりと聞いてみましょう。
初回は内容を理解することに集中し、英語の流れや発音に耳を慣らします。
次に、動画をもう一度再生し、登場人物の一人になりきってセリフを声に出して練習します。
これにより、リスニング能力だけでなく、実際に英語を話す練習にもなります。
さらに、動画の中で新しい表現や単語に出会ったら、メモを取り、それらを使って自分の言葉で文章を作ってみるのも効果的です。動画を見ながら、その場で言葉を真似てみることで、発音の改善にもつながります。
このように短い動画を利用する学習法は、忙しい中でも手軽にでき、リアルな英語に触れる絶好の機会ですので、ぜひ活用ください。
5. 効率的なオンラインリソースの活用法
今やインターネットは、知識の宝庫となっており、ビジネス英語においても、効率的なオンラインリソースの活用は学習効果を高める可能性を秘めています。
この章では、忙しいあなたでも手軽にアクセスでき、学習効果を最大限に引き出すオンラインリソースの選び方と活用法をご紹介します。
質の高い学習素材を見極め、自分に合った方法で学習を進めるコツを掴みましょう。
5.1 自分に合った英語学習アプリの選び方
ビジネス英語をアプリで学ぶメリットは、スマートフォンで隙間時間を利用して手軽に低コストで学習できるところです。
満員電車の中やちょっとした待ち時間や移動時間でも、ポケットや鞄からさっと出して使えるので、1日の中で簡単に英語学習時間を確保できます。
アプリ選びのポイントは下記の3点です
・自分の英語レベルに合わせて選ぶ
・学習目的に合わせて選ぶ
・コストパフォーマンスを考慮して選ぶ
それぞれを見ていきましょう
- 自分の英語レベルに合わせて選ぶ
一般的に英語学習アプリは、初級から中級へと段階的にレベルが上がっていくような仕組みのモノが多いですが、ある程度の英語力が前提のアプリも一定数存在します。
そのため、アプリを選ぶ際は自分のレベルと照らし合わせて、ストレスなくステップアップできそうなものを選ぶと上達速度が加速しやすいでしょう。
- 学習目的に合わせて選ぶ
社会人がビジネス英語を学ぶ場合は、「総合力を身につける」、「TOEICスコアをアップさせる」、「ビジネス英会話を学ぶ」、「ビジネス文書力を磨く」など、目的はさまざまだと思います。
したがって、習得したい内容に焦点が絞られているアプリを選び、繰り返し利用するのが効果的です。
- コストパフォーマンスを考慮して選ぶ
英語学習アプリは無料版・有料版に分かれているものが多いので、コストパフォーマンスを優先する場合は、無料でどこまでカバーされるかを事前によく確認しましょう。
アプリの中には、1ヵ月など一定期間無料で全機能をお試しできるものもあるので、気になるアプリはフリープランを利用してから決めるといいでしょう。
- おすすめの英語学習アプリ
前述のようなポイントを考慮すると、社会人のビジネス英語には下記のようなアプリがおすすめですので、参考にしてください。
・総合的な力を身につけるなら「レシピ―」
単語、文法、リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの基本6分野のすべて学べる総合アプリです。TOEIC対策モードも搭載されているので、社会人には心強いアプリです。
・ビジネスシーンに応じた会話が無料で学べる「ビジネス英会話」
「ビジネス英会話」は、下記の5つのビジネスシーンに対応した英会話コンテンツ930フレーズをすべて無料で学習できるアプリです。
・日常業務(あいさつ、自己紹介、相談報告など)
・基本表現(質問する、依頼する、意見を言うなど)
・シーン別(メール、電話、会議など)
・職種別(営業職、企画・マーケ職、研究・技術職など)
・業種別(製造業、サービス業、金融業など)
正しいネイティブの発音を聞くことができ、覚えたフレーズを確認できるテスト機能つきなので、着実に力をつけられるでしょう。
・TOEIC対策アプリならSanta
国内外400万人のデータを分析しTOEICスコア予測を可能とした、TOEIC対策に特化した英語学習アプリです。
Santaは、AIがあなたの英語スキルを分析し、スコアアップに必要な問題を出題してくれる優れもので、効率的にスコアアップを図れます。
また、自分の英語レベルをAIが判定してくれる機能もあるので、進捗管理にも便利に利用できます。
TOEIC勉強法の新常識!AIが分析・問題をおすすめするTOEIC対策アプリ
・英作文に特化するならIDIY(アイディー)
英作文の添削を受けたいなら、世界中の講師から添削指導が受けられメッセージ交換もできるIDIY(アイディー)がおすすめです。
使いやすいアプリのため、電車やバスのなかでも英作文ができるのはとても便利です。ビジネス英語のライティング力も身につけることも可能で、TOEIC対策にもつながります。
5.2 ビジネス英語を学べるオンラインコース
英語学習アプリが隙間時間で効率よく学べる方法であるのに対して、オンラインコースは自宅で30分程度の時間を取り、Zoomなどを利用して直接、講師から学ぶ方法です。
アプリに比べて価格は高めですが、コストパフォーマンス優先の方のために、リーズナブルな料金体系のコースもあります。
選びかたはアプリと似ていて、「自分の英語レベル」「学習目的」「コストパフォーマンス」に基づきますが、対面で学ぶので、いかに自分のスケジュールに合うかも忘れてはいけません。
また、アプリと違って、講師をネイティブから学ぶか、日本人から学ぶかという選択があり、どちらを選んでもクオリティの高さと自分との相性が大切です。
以上の観点から、下記のようなオンラインコースを紹介します。
・受け放題で自由度も高いネイティブキャンプ
とにかく定額で回数を多く受けたい、という方におすすめなのがネイティブキャンプです。
プレミアムプランであれば、月額6,480円(税込)で1日何回でもレッスンを受講でき、予約も開始10分前まで可能なので、非常にリーズナブルで利便性が高いプランです。
コース内容 | 日常英会話・ビジネス・子供向け(3~15歳) |
料金(税込) | 月額5,450~6,480円(追加プランあり) |
レッスン時間帯 | 24時間 |
講師の国籍 | アメリカ・イギリス・フィリピン・日本など120ヵ国以上 |
特徴 | 定額で受け放題 |
ホームページ | https://nativecamp.net/ |
・ビジネス英語に特化したコースならビズメイト
ビズメイトでは、日本人ビジネスパーソンのために開発されたオリジナル教材で、ビジネス領域に精通した講師から、マンツーマンレッスンが受けられます。25分のレッスンが、1日1回のコースと2回のコースがあり、24時間いつでも受講可能です。
コース内容 | ビジネス |
料金(税込) | 月額13,200~20,790円 |
レッスン時間帯 | 24時間 |
講師の国籍 | フィリピン |
特徴 | ビジネス英語特化コース |
ホームページ | https://www.bizmates.jp/ |
・ネイティブ脳での英会話を目指すならベルリッツ
ベルリッツは、140年以上の歴史がある「ベルリッツ・メソッド」により、日本語以外で考えて話す訓練を徹底するオンラインコースを提供しています。
最短1週間からさまざまなコースが用意されており、自分の都合でカリキュラムのカスタマイズも可能です。
コース内容 | 日常英会話・ビジネス |
料金(税込) | 月額19,800~ (コース内容によって変動) |
レッスン時間帯 | 6:00~24:55 |
講師の国籍 | ヨーロッパ・南米・アフリカ・アジアなど多国籍 |
特徴 | 「ベルリッツ・メソッド」による日本語以外での思考会話練習 |
ホームページ | https://www.berlitz.com/ja-jp/adults |
・「1か月間」本気で英語を学習したいならOne Month Program
One Month Programは通訳・翻訳エージェントであるテンナイン・コミュニケーションが提供する、ビジネスパーソン向けの短期集中パーソナルトレーニングプログラムです。
「英語を使って仕事ができるようになる」という目標を達成するために、通訳トレーニングメソッドを取り入れた実践的なプログラムが特徴です。
高い費用がかかる分、他のオンライン英会話では得られない質の高いサービスを受けることができます。
コース内容 | One Month Program |
料金(税込) | 327,800円 |
レッスン時間帯 | 平日8:00~20:00 |
講師の国籍 | アメリカ・イギリス |
特徴 | 通訳者のトレーニングメソッドを使って実践的な英語スキルを身に着ける、 超短期集中型パーソナルトレーニングプログラム |
ホームページ | https://www.ten-nine.co.jp/onemonthprogram/ |
5.3 毎日の英語学習に役立つウェブサイト
毎日の英語学習を支援するウェブサイトは数多く存在し、効率的に言語能力を高めることができます。
例えば、「BBC Learning English」では、日々のニュースを題材にした英語学習コンテンツが提供されており、リスニングやリーディングのスキルアップに役立ちます。
また、実際のニュースを使った学習は、現代の英語使用における表現や語彙に触れる絶好の機会です。
「VOA Learning English」も、英語学習者に向けた素晴らしいリソースを提供しています。
こちらのサイトでは、アメリカ英語を基にしたニュースや物語が、初級から上級までのレベル別に用意されています。
また、「Duolingo」のウェブ版では、ゲーム感覚で英語の勉強ができるため、日々の学習を楽しく続けることが可能です。
単語や文法を練習できる多彩なレッスンがあり、自分のレベルに合わせて進めることができます。
これらのウェブサイトを活用することで、忙しい毎日の中でも、スマートフォンやパソコンから気軽に英語学習を行うことができます。毎日コツコツと取り組むことで、着実に英語力を向上させることができるでしょう。
6. 実践的スキル向上のショートカット
英語力を飛躍的に向上させるには、地道な努力以外にちょっとした工夫を加えると効果的です。
最後の章では、ビジネスシーンで即戦力となり、自信を持って話せるようになるためのショートカットをご紹介します。
これらは、職場でグローバルビジネスの環境を勝ち取ったときに、非常に役に立つので是非覚えておいてください。
6.1 業界特有の専門用語を英語で覚える
業界特有の専門用語を英語で覚えることは、ビジネスシーンでのコミュニケーションをスムーズに行うために非常に重要です。
例えば、IT業界で働いている方なら、「cloud computing(クラウドコンピューティング)」や「machine learning(機械学習)」といった用語を英語で理解し、使用できる必要があります。
専門用語を効率的に学習する一つの方法は、業界関連の英語ニュースサイトや専門誌を読むことが挙げられます。これらの資料を読むことで、実際に使われている専門用語とそのコンテキストを学ぶことができます。
また、業界固有の用語を集めたフラッシュカードを作成し、前章で説明した方法で覚えると、のも有効です。
さらに、専門用語を使った実践練習も重要なので、同僚や業界内の友人との会話の中で、積極的に新しく学んだ用語を使ってみましょう。
6.2 プレゼンテーション・会議で使える英語を使いこなす
プレゼンテーションや会議で使える英語表現を効果的に身につけるためには、実践的な練習が不可欠です。
まず、実際のビジネスシーンでよく使われるフレーズや表現のリストを作成しましょう。
プレゼンで使う鉄板フレーズはこちらの記事で紹介しています。
そして、これらの表現を使って短いプレゼンテーションや会議のシミュレーションを行う練習をします。
自宅で一人でもいいし、友人や同僚とロールプレイをする形もいいので、実際に口に出して表現を使うことが大切です。そうすることで使用感や流れを体感できます。
実際のプレゼンテーションや会議になると緊張するものですので、事前に予行演習することで慣らしてことも重要です。
また、英語でのプレゼンテーションや会議の動画を視聴し、スピーカーがどのように表現を使っているかを観察するのも有効です。
特にTED Talksやビジネス関連のセミナーの動画は、ネイティブの多様な表現を聞くことができるためおすすめです。
これらの方法を組み合わせることで、実際のビジネスシーンで自信を持って英語を使えるようになります。日々の積み重ねが、英語表現の習得に繋がるでしょう。
6.3 実践的なビジネスライティングのコツ
実践的なビジネスライティングのコツとしては、明確で簡潔な文章を心がけることが重要です。
ビジネスの現場では誰しもが忙しいので、分かりにくい表現により長文で書かれた文章は、相手を困らせるだけでなくビジネスの成否にもかかわる可能性があるからです。
したがって、メールを書く際には、件名を具体的にし、本文では最初の一文で主要なメッセージを伝えるようにします。
また、日時や価格などの情報は、正確にわかりやすく箇条書きで伝え、重要なポイントはハイライトするなど工夫を加えると効果的です。
これにより、受け取る側がメールの内容をすぐに把握でき、その後のビジネスの流れがスムーズになるでしょう。
また、実際の簡潔に書かれたビジネス文書の例を集め、それらを研究することも大切です。
例文を読みながら、どのような表現が使われているか、文章構造はどのようになっているかを習得し、実際の現場で使うと飛躍的にライティング能力がアップします。
グローバルビジネスの現場になると、相手によっては下記のようなあまり学んだことのないネイティブ独特の表現に出会うこともあるかもしれません。
Think outside the box : 従来の枠にとらわれずに考える
Low-hanging fruit : 簡単に達成できる目標
Boil the ocean :あまりに大きな問題を解決しようとして無駄に労力を使う
現場で都度、学んでいけばいいのですが、たまに学んだ新しい表現を使ってレターを返すのも、相手の関心を得る一つのテクニックです。
この効果は、逆に外国人が日本独特の言い回しの日本語で、ビジネス文書を書いてくると、相手に一目を置くのを想像するとわかるでしょう。
ただし、相手も英語がネイティブでない場合は、間違った表現を使っていることもあるので、その点には注意が必要です。
7. 「いろいろ工夫してみたけれど効果が上がらない」時はプロに相談してみましょう
ここまで、忙しい社会人が効率よく英語学習に取り組める実践的な方法をご紹介してきました。
中にはすでに知っているものや実施したことがあるテクニックや考え方があったかもしれません。
「これまでいろいろ工夫して英語を学習してきたけれど、効果があったような気がしない」
「英語力を伸ばすために何をしたらよいかわからない」
と悩まれている方は、一度プロに相談してみるのも一つの手かもしれません。そんな時は、一度One Month Programの無料相談をお試しください。
One Month Program ビジネスパーソン向けの1ヶ月短期集中英語パーソナルトレーニングプログラム
One Month Programをおすすめする理由は主に3つあります。
1か月間という超短期間で集中的に取り組める
One Month Programはその名のごとく、最短28日で修了できる超短期集中プログラムです。忙しくて長期間英語を学習できないといった方や、海外出張・外資系企業への転職など期限が明確に決まっているビジネスパーソンの方にご好評いただいております。
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One Month Programが、おすすめの理由のふたつめは、「自分の専門分野の内容で勉強ができる」という点です。One Month Programでは、自分の実務内容に即してトピックで勉強できるので、勉強したことをそのまま自分のビジネス現場で使うことができます。IT、金融や医療といった専門性の高い業界で働かれていたり、複雑な技術的内容を英語で説明しないといけないビジネスパーソンの方々の受講実績も豊富です。
経験豊富な英語のプロフェッショナルによるサポート体制
One Month Programでは、受講前の無料カウンセリングから受講中の学習サポート、受講後のフォローアップまで、高い英語力と様々な業界のビジネスパーソンへのコーチング実績のあるトレーナーが一貫してサポートしています。単語の細かいニュアンスの違いや英語に訳すことが難しい日本語表現も、随時チャットで質問できる体制になっています。
レッスンを担当する英語講師は、ビジネスパーソン専門で講師歴10年以上のネイティブスピーカーのみの採用しており、日本だけでなくグローバルなビジネス慣行にも精通しています。
まとめ
ビジネス英語の学習は、ただのスキルアップ以上の価値があり、あなたの人生をさらに魅力に満ちたものに引き上げる可能性に満ちています。
今回紹介した方法は、ビジネスシーンでの即戦力となり、自信を持って英語を使いこなすための実践的なアプローチです。
あなたが情熱をもって取り組むことで、SMARTの法則に基づく目標も、より確実に達成できるでしょう。
忙しい毎日の中でも、英語を身につけるための一歩を踏み出すのは勇気が必要かも知れません。
しかし、地道な努力とちょっとした工夫が、あなたの英語力を格段に向上させ、グローバルな舞台で輝く未来を切り開く力となるでしょう。 この記事によって、あなたが新たな挑戦を始め、自分自身の可能性を広げるきっかけになれば幸いです。
Writer
One Month Program
グローバルで活躍できる人材のための英語情報を発信します。
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