「英語面接に向けてどう対策したらいいのか分からない」という声をよく聞きます。実は、英語面接の対策には抑えるべきポイントがあります。なぜなら、英語面接の対策のコツを抑えると、かなり自信を持って面接に臨むことができるようになります。ここでは、想定問答を作る方法や、便利な参考書やプログラムをご紹介します。読み終えたときには、希望の転職を果たす道筋が見え、また、英語面接の対策を通じて英語に向き合うことができるので、英語にも自信を持てるようになるはずです。以下で、英語面接という挑戦を乗り越えるためのポイントを余すところなくお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
1. 想定質問集を集めろ!
英語面接対策として最初にすべきことは、想定質問集を集めることです。どういう質問をされるのかを知らないと、準備できません。英語面接で聞かれる質問は、主に2タイプあるので、それぞれの特徴と対策を考えましょう。
1.1 よくある共通の質問をまず固める
英語面接で聞かれる質問の一つ目のタイプは、どんな場合も聞かれる「共通の質問」です。業界や職種に関係なく聞かれる定番の質問です。このタイプの想定質問を抑えておけば、どの面接でも使いまわせる回答を準備できます。
想定質問の集め方
想定質問を集めるには、想定質問一覧を掲載しているウェブサイトが便利です。想定される質問の一覧だけでなく、回答するときの注意点や模範的な回答例が紹介されている場合もあるので、ものすごく便利です。
想定質問を集めるおすすめウェブサイト
想定質問を集めるのにおすすめのウェブサイトがあるので、2つご紹介します。どちらも英語のウェブサイトですが、定番の質問の一覧と参考になる解説も掲載されているので、これのウェブサイトから想定質問をスプレッドシートにコピペして、それに対応する想定回答を作っていきましょう。
28+ Common Interview Questions and How To Answer Them | Indeed.com
世界最大級の求人サイト Indeedには、様々な転職に関するリソースがあって、面接対策のリソースも豊富です。どんなポジションでも有効な、想定質問だけでなく、回答の注意点や模範的な回答例も紹介されているので、とても参考になります。
例:What are your greatest strengths?
「強みは何ですか。」
50+ Top Interview Questions and Answers in 2023 | The Muse
求人だけでなく、様々な転職アドバイスのリソースも豊富なウェブサイトで、想定質問もまとめられています。回答の注意点や模範回答例も充実しています。しかも、こちらは50もの想定質問が掲載されているので、ありえそうな質問はほとんどカバーできるほどです。
例:What can you bring to the company?
「弊社に何をもたらすことができますか。」
1.2 業界特有の質問も想定して集めろ!
英語面接の質問の二つ目のタイプは、業界特有の質問です。人事担当者が、その業界やポジションだからこそ見極めたいポイントがあるので、それに対応できるようにしておく必要があります。
業界特有の質問のポイント
業界特有の質問の特徴は、具体的には、業界やポジション特有のシチュエーションで、自分ならどう対応するかという質問です。「こういう状況がよくあるけれど、これまでどう対応してきましたか」「こういう状況で、あなたならどう対応しますか」というタイプの質問です。
業界特有の質問を集めるおすすめウェブサイト
業界特有の質問は、英語面接の想定質問のウェブページを見ていると、関連ページとして表示されることが多いので、見つけやすいです。ここでは、コンサル系とセールス系を例に、おすすめのウェブサイトを紹介します。
コンサルティング系
35 Questions for Consulting Interviews (With Sample Answers) | Indeed.com
定番質問、経験や経歴関連質問、深堀り質問が一覧で紹介されています。そのほかにも、ポジションごとの質問パターンがいろいろと紹介されているので、とても参考になります。
例:Tell me about a time when you failed on a project. What did you learn from this situation?
「プロジェクトがうまくいかなかったときのことを話してください。その状況からどんなことを学びましたか。」
セールス系
10 Sales Interview Questions and Answers for 2024 | Indeed.com
セールス特有の質問一覧だけでなく、質問の意図や回答時の注意点が紹介されています。さらに、質問の英語のバリエーションも紹介されています。同じことを聞かれていても英語としては違う表現で聞かれる場合もあるので、とても参考になります。
2. 想定問答の回答作成のコツ
想定される質問を集めることができたら、次は回答を作成していきましょう。英語面接の想定問答を作るうえで大事なことが3つあるので、それを紹介します。
2.1 前向きな主張と結論を先に話せ!
英語面接で大事なのは、「前向きな主張と結論を先に話す」ことです。日本語は、「XXなんですが、~ということもあり、…ので、・・・だと思います」というように、謙遜したり譲歩したりすることを最初に置き、一番大事な結論が最後になってしまうことが多くあります。そうした思考と話し方の癖は排除してください。とにもかくにもシンプルに前向きな主張・結論を最初に言うことを意識しましょう。
回答例
I am confident that my background and skills align well with the requirements of this consulting position. Throughout my career, I’ve consistently demonstrated the ability to tackle complex challenges and deliver innovative solutions that have driven positive outcomes for my clients.
私の経歴とスキルは、このコンサルティング・ポジションの要件に合致していると確信しています。キャリアを通じて、複雑な課題に取り組み、革新的なソリューションを提供してクライアントに良い結果をもたらす能力を一貫して発揮してきました。
2.2 課題→解決のロジックで話せ!
英語面接でもう一つ大事なのは、「課題→解決のロジックで話す」ことです。面接では、能力や長所を強調することになりますが、ただ「~することができます」と言っても説得力がありません。どういう課題に対してどう解決したかという「課題→解決」のロジックで話すようにしましょう。
回答例
In consulting, it’s crucial to identify issues quickly and develop effective strategies to address them. For example, in my previous role at XYZ Company, I was tasked with improving the operational efficiency for a client in the manufacturing industry. After conducting a thorough analysis, I identified bottlenecks in their supply chain and implemented streamlined processes that resulted in a 20% increase in productivity within six months.
コンサルティングでは、問題を素早く特定し、それに対処するための効果的な戦略を策定することが極めて重要です。例えば、前職のXYZ社では、製造業のクライアントの業務効率改善を任されました。徹底的な分析を行った後、サプライチェーンのボトルネックを特定し、合理化されたプロセスを導入した結果、6ヶ月以内に生産性が20%向上した。
2.3 仕事ぶりがイメージできる具体的ケースをいくつも用意しろ!
英語面接で大事なことの3つ目は、「そのポジションで働くときの仕事ぶりがイメージできるような具体的ケースをいくつも用意すること」です。自分の能力をアピールするうえで、抽象的な言葉だけでなく、具体的な事例に対してどのように対処したかが、イメージできるようなエピソードや具体例をいくつも用意しておきましょう。本番では、話の流れに合わせて最適な例を繰り出せるようにしておくと、かなり安心です。
回答例
Additionally, during a project for a financial services client, I encountered a significant regulatory compliance issue. By collaborating with cross-functional teams and leveraging my expertise in regulatory requirements, I was able to develop a comprehensive compliance framework that not only resolved the issue but also positioned the client for long-term success.
さらに、ある金融サービス業のクライアントのプロジェクトでは、重大な規制遵守の問題に遭遇した。部門横断的なチームと協力し、規制要件に関する専門知識を活用することで、包括的なコンプライアンスのフレームワークを開発し、問題を解決するだけでなく、クライアントを長期的な成功に導くことができました。
3. 本番への対策
ここまで、想定問答を集めて模範回答を作るうえでのポイントをお伝えしましたが、そのうえで、英語面接の本番対策の大事なポイントをお伝えします。
3.1 突っ込み質問への回答をつくる
まず、大事なのは、突っ込み質問への回答も準備しておくことです。想定問答をどんなに用意していても、たいていは、その回答をもとに、一歩踏み込んだ質問をされます。面接本番は、ただでさえ緊張するので、想定問答を外れるとテンパる可能性大です。それを回避する方法は、さらに突っ込んだ想定問答を用意しておくことです。
自分で想定問答を作ったら、面接官になったつもりで、その回答に対して質問をしてみてください。その質問に対する答えこそが、突っ込み質問への回答になります。この一歩踏み込んだ想定問答を考えておくと、本番の対応力が格段に上がります。
3.2 丸暗記はしない
もう一つ、英語面接の本番対策の大事なポイントは、「丸暗記しない」です。確かに、スクリプトを用意して丸暗記して、文章を体に染み込ませるのは、準備の一つとしては大事なことです。しかし、丸暗記だけでは、面接本番を乗り越えるのは無理です。想定外の質問をされることがあるので、一問一答形式で覚えるのは、本番への対応としては不十分です。
考え方としては、「話すためのパーツをたくさん用意しておき、それを本番で組み合わせる」というイメージです。想定問答は、丸暗記するための文でなく、その文の一部分をパーツとして、「こういうときにはこの文を使えるな」「こういう話になった時はこの文を使おう」という風にするための、パーツを用意するイメージです。
4. 英語面接対策のおすすめ参考書
ここまでオンラインのリソースをもとに、想定問答の準備と本番への準備のポイントをお伝えしましたが、こうした対策を網羅している参考書があるので、その中でも特におすすめの2冊を紹介したいと思います。
4.1 『新面接の英語』
面接の準備から面接後まで流れ全体をカバーしています。業界や職種別の例も豊富なので自分のケースに当てはめやすいです。一般的な回答は分かったとしても、自分の業界や職種の例がないと不安ですよね。これには例がかなり豊富に含まれているので、自分の状況に近い例を見つけることができるはずです。
4.2 『実例でわかる! 英語面接完全マニュアル』
ダイアローグのサンプルがあるので面接の流れがイメージできます。実際の面接がどう進むのかが分かるので、面接本番をイメージしやすいです。また、NG例も挙げられているので回答で何を気をつけるべきか明確になります。素晴らしい回答だけでなく、NG例が分かるのはかなり貴重で、自分の想定問答と見比べて、気をつけるべきポイントを理解できます。
5. 英語面接の対策にはOne Month Programがおすすめ!
ここまで、英語面接の対策方法をお伝えしてきました。模範回答例などもご紹介しましたが、あのレベルの想定問答を自分で作るのは、正直けっこう大変です。そして、自分の作った想定問答の英語が合っているのかどうかは、プロに添削してもらわないと分かりません。そういった不安を解消し、英語面接の対策を徹底的に練習できる英語プログラムがあります。
それが、One Month Programです。ここでは、英語面接の対策にOne Month Programをおすすめする理由をお伝えしたいと思います。
One Month Program ビジネスパーソン向けの1ヶ月短期集中英語パーソナルトレーニングプログラム
5.1 自分の意図を汲んでくれる高品質な添削
英語面接対策にOne Month Programがおすすめな第一の理由は、高品質な英作文添削です。One Month Programでは、スピーキングのレッスンの前に、話したいことを英作文として提出して添削を受けることができます。スピーキングする前に、添削を受けられるので、スピーキングレッスンの場でいきなり英語を考える必要はなく、添削され、きれいになった英語を話しきることに集中できます。これは、面接対策として理想的な準備です。
5.2 添削内容や英語全般の質問に丁寧に答えてくれるトレーナー
One Month Programをおすすめするもう一つの理由は、日本人のバイリンガルトレーナーが質問に答えてくれることです。スピーキング練習のための英作文添削は、ネイティブトレーナーだけでなく日本人のバイリンガルトレーナーが一緒に行います。それによって、日本語では言えるけど英語で表現しきれないことや、自分の伝えたいニュアンスを表現できるようにしてくれます。
そのプロセスで、伝えたいことのニュアンスや意図のズレなど英語に疑問があれば、バイリンガルトレーナーが答えてくれます。これは、英語面接対策ではとても大事なポイントです。自分の意図や思いを、英語でしっかり相手に伝えきることこそが面接の大事なポイントなので、それを英語でできるようにしてくれるのは、面接でかなり有利になります。
5.3 本番を意識した練習をさせてくれる実践的なレッスン
One Month Programが、英語の面接対策におすすめするもう一つの理由は、本番を意識した実践的なレッスンです。完璧な模範回答を準備することは何とかできると思います。しかし、面接本番では、想定問題通りには行くことはありません。One Month Programのレッスンでは、模範回答らしいかっこいい回答だけでなく、現実的にできそうな回答を話せるように指導してくれます。これは、現実的な面接対策としてとても重要です。
どんなに素晴らしい回答を用意していても、面接本番でそれが相手に伝わらなければ意味がありません。現実的に話せそうな、シンプルだけど思いが伝わる英語に直してもらったり、ありえそうな突っ込み質問をしてくれたりするので、かなり現実的な面接対策ができます。
6. まとめ
ここまで、英語面接の対策についてお話してきました。想定される質問をまず用意し、それに対する想定回答を作ることが基本で、その作り方と本番での活かし方の注意点を意識しましょう。便利な参考書もありますが、自分の意図や思いを正確に相手に伝えるためには、プロに添削してもらうことが大事なので、面接に特化したプログラムを活用して、希望の転職を果たしてください。英語面接の対策をすることで、英語に向き合うことができるので、英語にも自信を持てるようになり、将来的なさらなる転職やポジションへの挑戦にも手ごたえをつかんでいただけるはずです。応援しています!
Writer
One Month Program
グローバルで活躍できる人材のための英語情報を発信します。
ビジネスに特化した1か月の超短期集中英語プログラム
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