オンライン英会話は、今では英語学習の定番の一つとなっています。
比較的安価で、自宅で気軽にレッスンを受講できるオンライン英会話は魅力的なサービスですが、果たして本当に英語力が伸びるのかなど、デメリットも気になるところです。
この記事では、オンライン英会話におけるデメリットを下記の4つの確度から解説します。
①オンライン英会話でよくあるデメリット
②英語コーチングと比較した時のデメリット
③独学と比較した時のデメリット
④対面レッスンと比較した時のデメリット
こんな方におすすめ
・これからオンライン英会話を受けようと検討されている方
・オンライン英会話をやめてしまって何か良い学習方法がないかお探しの方
目次
1. オンライン英会話でよくあるデメリット4つ
オンライン英会話でよくあるデメリットとしてどのオンライン英会話でサービスでも共通する、下記の4点を解説します。
1.1 ただレッスンを受けているだけ⇒いつまでたっても英語が話せるようにならない
オンライン英会話なんだから、レッスンを受けるのは当たり前でしょ!と思われるかもしれません。オンライン英会話はたしかに「英語で話すこと」が目的ではありますが、その背景には「英語を話せるようになること」というさらに大きな目的があるはずです。実は「英語を話すこと」と「英語を話せるようになること」は似ているようで大きな違いがあります。
英語力の上達はピアノの上達に喩えてみます。ピアノを上手く弾けるようになるためには、自分でピアノの練習する(自主練)→先生の前で弾いて指導してもらう(発表)→自分でピアノの練習をする(自主練)→先生に指導してもらう(発表)、の繰り返しであることはイメージしやすいでしょう。自分では一切練習せずにレッスンでだけ先生の前でピアノを弾いても一向にうまくなるわけがない、というのもイメージできると思います。
「英語を話すこと=上手い下手に関わらずとにかくピアノを弾くこと」、「英語を話せるようになること=ピアノが上達して自分の思い通りに弾けるようになること」と考えるとその違いはより分かりやすいのではないでしょうか。
実は英語力も、ピアノと同じように「自主練」と「発表」を繰り返していけば少しずつ上達していくのですが、どうしても「発表」だけ、つまり「とにかくレッスンを受けるだけ」になってしまう方が多くいます。これでは、せっかくレッスンを通して指導してもらった点が定着せず、頑張ってオンライン英会話を受講してきたけれど、結局英語が話せるようにはならない、という結果になってしまいます。 余談ではありますが、レッスンで使う教材に事前に目を通している、レッスン後に先生から送ってもらったメモを確認している、という予習・復習(自主練)は、「ピアノは弾かず楽譜を眺めている」のと同じ状態です。予習・復習では見たり書いたりするだけでなく、何も見ずに英語で独り言を言ってみる、といった英語を実際に口に出すところまで落とし込みましょう。
1.2 1対1での会話に慣れすぎてしまう⇒複数人が参加するリアルな英会話に入れない
オンライン英会話の意外な落とし穴です。多くのオンライン英会話はマンツーマンの形式で、話始めるまで待ってくれる、沈黙が続くと話を振ってくれるなど講師が生徒に話しやすい空気を作ってくれています。英語を学習するうえではとても理想的な環境ではあります。ところが、リアルでは、1対1よりも、複数人で話す場面の方が多く、会話もどんどん先に進んでしまいます。そのため、オンライン英会話の優しい環境に慣れすぎてしまうと、実際に英語を話すとなった際に、相手は待ってくれない、複数人での会話に入っていけないとレッスンと現場の環境の違いに苦労してしまいます。
1.3 レッスン内容と仕事の内容が乖離している⇒結局仕事では英語が使えない
ビジネスパーソンがオンライン英会話を受ける際のデメリットです。オンライン英会話でのコミュニケーションはあくまで「英語の学習」が目的のため、仕事とは関係のないトピックでの日常会話が中心となります。「英語を話すことに慣れる」「スピーディーに反応できるようになる」といったスピーキングの基礎的な力の向上には効果はありますが、実際の仕事の場面をシミュレーションするような会話ではないため、どうしてもリアリティにかけてしまいます。そのため、英語を話すには慣れたけれど、結局通訳なしで会議を進めるといったような仕事での英語の活用には、大きなハードルを感じてしまうことがあります。
1.4 実際にレッスンを受けることは意外と心理的ハードルが高い⇒レッスンを受けなくなる
いつでも気軽にレッスンを受けられることはオンライン英会話の大きなメリットですが、「受けようと思えば受けられる」と「実際にレッスンを受ける」ことには大きな違いがあります。オンライン英会話を受けるまでの一般的なアクションを文字化してみると
①パソコンを開く
②オンライン英会話のサイトにログインする
③レッスンの内容や教材を決める
④レッスン開始時刻を決める
⑤先生を選ぶ
⑥レッスン予約をする
⑦レッスン開始時刻まで待つ
⑧レッスンを受ける
と意外と多くのステップがあり、仕事で疲れていたりすると、つい「今日は受けなくていいか。」となってしまいます。
そのため、いつでも気軽に受けられると思われがちなオンライン英会話ですが、計画性とモチベーションがないと継続して学習していくことが難しい側面があります。
2. 英語コーチングと比較した時のデメリット3つ
英語コーチングと比較する際のポイントは、英語のプロのサポートがあるかどうかです。
プロのサポートがないことによって生まれるオンライン英会話のデメリット3点を解説します。
2.1 モチベーションが続かない⇒レッスンを受けなくなる
語学には挫折はつきものと言われています。時間の余裕がない、できないことばかりで心が折れてしまう、楽しくない、など辞める理由はいくらでもあります。
英語学習のプロのサポートを受けられるコーチングサービスでは、実行可能な学習スケジュールを組んでくれたり、学習を応援してくれることでモチベーションを保っていくことができます。一方、オンライン英会話の場合は、自分一人でモチベーションを保ちながら学習を継続していく必要があり、この点に注意しておかないと、気づいたらしばらくレッスンを受けていなかったというような結果になりかねません。
2.2 目標設定が難しい⇒効率的な英語学習ができない
英語力を上げるためにやみくもに勉強しても効率的ではないということは感覚的にわかると思いますが、「自分の英語力の課題は何だと思いますか?」と聞かれて即答できる人はほとんどいないのではないでしょうか。「リスニング力が弱い」「ボキャブラリーが足りない」といったざっくりとした課題”感”では、その課題を解決するための学習方法を導きだすことができません。
では、どのように効率的な学習方法を導き出すかというと、例えばリスニングであれば「一度で聞き取れるようになる」「ノンネイティブのアクセントに慣れる」「ネイティブスピードでも聞き取れるようになる」といったレベルまで明確にした目標を立てます。そうすることで「TED talksを使って、初見で、スクリプトを一切見ずにシャドーイングをしてみる」といった具体的な学習方法(=課題を解決するための方法)を考えることができるのですが、これができるようになるために英語学習にかなり精通していなければなりません。
そして、オンライン英会話はあくまで数ある学習方法の一つである、ということも認識しておく必要があります。
そのため、例えば「英語力を伸ばしたいから、とりあえず英語を話す時間を増やす目的でオンライン英会話を受ける」といったざっくりとした目標設定だと、効率的に英語力を伸ばしていくことが難しくなります。
2.3 伸びを感じない⇒モチベーションが大幅に低下する
できることよりもできないことの方が目に付くのが英語学習なので、英語力の伸びは、なかなか感じにくいものです。英語コーチングでは、英語力の伸びを適切な方法で測定してくれたり、項目を細分化して分析してくれたりと、分かりにくい英語力の伸びを可視化してくれます。また、実際に英語が伸びていなかったとしても、なぜ伸びていないのか分析した上で、効果的な学習方法を提示してくれたり、日々の学習で困るときに相談ができたりと、モチベーションが下がらないようなサポートをしてくれます。
一方で、オンライン英会話を受講していても英語力の伸びが感じられなかった場合、もう少し継続すれば英語力が伸びるのか、オンライン英会話のレッスンの受け方が非効率だったのか、そもそもオンライン英会話が有効な学習方法ではないのか、など学習の振り返りもできずに「結局やっても意味がなかった」とモチベーションを大きく落とす要因となり、やめてしまうといった結果になる可能性があります。
3. 独学と比較した時のデメリット4つ
独学は大変ではありますが、創意工夫ができると非常に効率的な学習方法となります。一方で、オンライン英会話は各会社が提供するサービス内容の中で学習を進めるため、自分の思い通りに進められない部分があります。ここでは、独学と比較した時の4つのデメリットについて解説します。
3.1 費用が掛かる⇒その他の経済的な理由で受講をやめてしまう
明白なことではありますが、独学よりもオンライン英会話を受講する方がコストがかかります。独学であれば、無料のアプリや学習サイトを利用して学習することができますし、書籍もおおよそ2,000~3,000円程度で一度購入すれば長いこと利用することができます。
一方で、オンライン英会話の場合は、安くても月額5,000円台と継続していくと大きな費用となります。
そのため、他にお金を使う理由ができた場合などにオンライン英会話の優先度が低いと、受講をやめてしまうことになってしまいます。
3.2 分からないことが分からないままで終わる⇒効率的な学習ができない
「分からなかったけど質問ができなかった」「本当はこう言いたかったけどうまく英語にできないので、本心とは違うことと言った。」というのは、英語のレッスンを受講する中でよく聞かれる悩みです。独学は当然自分のペースで学習することができ、分からないことがあればたくさん時間をかけて解決することができますが、会話相手の人間がいて、時間制限もあるオンライン英会話では、なかなか自分の思い通りに進めることができません。
オンライン英会話は「実際に英語を話してみて、上手く話せなかったポイントを改善することで、だんだん話せるようになってくる」というロジックが魅力的であるのに、わからないことをそのままにしてしまっては、効率的な学習どころか、いつまでたっても英語が話せるようになりません。
3.3 単語・文法力強化には不向き⇒「なんとなくの英語」から脱却できない
単語や文法といった基礎力の向上は、参考書やアプリなど日本語での解説を正確に理解して身に着けていくのが効率的な学習方法です。
オンライン英会話でも文法中心のレッスンや、会話の中で分からない単語を教えてくれることがありますが、英語で教わるとどうしても100%の理解ができないため、知識に定着に結びつかなかったり、誤った知識として身に着けてしまうことがあります。
そのため、スピーキングだと文法がめちゃくちゃになる、いつも同じ単語ばかり使ってしまっているといった悩みがなかなか解決できず、雰囲気で伝わるなんとなくの英語から脱却できない、という事態に陥ってしまいます。
3.4 学習時間が短い⇒長期間学習しないと効果が出ない
サービスによってレッスン時間は様々ですが、平均的なレッスン時間は約30分です。先生が変わるたびに自己紹介をしたり、先生が話している時間などを考慮すると、自分の頭で考えて話す時間はもっと少なくなります。
独学であれば、時間を気にせず学習に取り組むことができますが、オンライン英会話には明確な時間制限があるうえ、その時間が短いので、長期間継続してレッスンを受講していかないと、英語力向上に結び付けることができません。
4. 対面レッスンと比較した時のデメリット3つ
対面レッスンとの違いは直接人と話すかどうかであるのは明白ですが、オンラインであるがゆえに生まれるデメリットがあります。ここでは、下記の3点のデメリットについて解説します。
4.1 実際に人と話す経験ができない⇒対面で人と話す時に緊張する
当然ではありますが、オンライン英会話は対面ではなくオンラインでの会話です。英語に限らず、オンラインと対面でのコミュニケーションには違いが多くあります。
例えば、オンライン英会話を受講する場合は、たいてい自宅でリラックスした環境で受講することが多いと思いますが、外で実際に外国人を前にして英語を話すといった普段と違う環境で話すと、予想外に緊張してしまうことがあります。
4.2 口の動きが見えにくい⇒聞き取りにくく、話が理解しにくくなる
オンライン英会話は、オンライン会議ツールなどやや不鮮明で小さな画面でのコミュニケーションになるので、対面よりも相手の口の動きが見えにくいという欠点があります。口の動きを見ることで、相手の話すスピードが分かったり、話している内容の理解を助けるといったメリットがあり、これがなくなってしまうと、対面に比べて講師が話している内容が聞き取りにくかったり、理解しにくくなるというデメリットになります。
また、生徒側だけでなく、講師側にとってのデメリットにもなります。例えば、口の動きが見えにくいと、正しい発音の仕方を指導することを難しくする要因となってしまいます。
4.3 習慣化しにくい⇒レッスンを受けなくなる
通学型の英会話スクールは、レッスンの曜日と時間が固定となっていることがあります。一見、時間の融通が利かず不便に感じられるかもしれませんが、決められた時間にレッスンを受けなければいけないという強制力が習慣化の一助となることがあります。
一方で、いつでも自分の意志でレッスンを受講できることがオンライン英会話の利点の一つですが、裏を返すと外部からの強制力がなく、全てを自分一人で管理しないといけないという状況となるため、実は習慣化が難しく、結局レッスンを受けなくなってしまうという結果になることがあります。
5. オンライン英会話を受けるべきか迷っている人は英語のプロに無料相談しましょう
オンライン英会話では英語力が伸びる気がしない、けれどどんな学習をしたらよいかわからない、という方は是非一度One Month Programの無料カウンセリングにお越しください。様々な業界の300社以上、のべ700人のビジネスパーソンへサービスを提供してきたOne Month Programのトレーナーが皆様の英語に関するお悩みにお答えいたします。
5.1 1か月間という超短期間で集中的に取り組めるプログラム
One Month Programはその名のごとく、最短28日で修了できる超短期集中プログラムです。海外出張・外資系企業への転職など期限が明確に決まっているビジネスパーソンの方にご好評いただいております。
また、One Month Program受講者はTOEICスコア850~950がボリュームゾーンとなっており、英語をさらにブラッシュアップさせたい中級者・上級者の方に特におすすめしたいプログラムです。
5.2 専門的で複雑な業務内容にも対応できる高いカスタマイズ性
ビジネスパーソンが英語を学習する目的は、言わずもがな「仕事で英語が必要だから」。ところが、費用と時間をかけて英語を勉強しても結局仕事で英語は使えない、という人が多くいます。これは、教材と実際の業務内容との間に乖離があるためです。「ビジネス英語」を謳うコースの教材は、汎用的なビジネスシーンを取り上げたものが多く、受講者一人一人の事情に合わせることはできません。
One Month Programの「英作文トレーニング」では、目の前で動いている仕事について英語で表現することで、受講者一人一人にとって今必要な実用性の高い英語を身に着けることができます。
提出した英作文課題はすべて添削し、詳細なフィードバックと共にお返しします。臨床実験の報告など専門性が高い内容や、取引先との交渉など複雑で具体的な内容の英語にも対応できる高いカスタマイズ性がOne Month Programの強みです。
さらに、添削された英作文を使ったレッスンを通して、仕事に活きるアウトプット力もしっかり養成できます。
5.3 経験豊富な英語のプロフェッショナルによるサポート体制
One Month Programでは、受講前の無料カウンセリングから受講中の学習サポート、受講後のフォローアップまで、高い英語力と様々な業界のビジネスパーソンへのコーチング実績のあるトレーナーが一貫してサポートしています。単語の細かいニュアンスの違いや英語に訳すことが難しい日本語表現も、随時チャットで質問できる体制になっています。
レッスンを担当する英語講師は、ビジネスパーソン専門で講師歴10年以上のネイティブスピーカーのみの採用しており、日本だけでなくグローバルなビジネス慣行にも精通しています。医療や金融など専門性が高い業界で働くビジネスパーソンやTOEICスコア990の超上級者にも質の高いレッスンと大変好評いただいています。
まとめ
オンライン英会話は、魅力的な英語学習サービスである一方で、様々なデメリットもあることを解説してきました。
本記事を通して、デメリットを理解した上で、独学と組み合わせたり、レッスンの予習・復習の方法を変えてみたりと、よりオンライン英会話の効果を高める手助けとなる、あるいはオンライン英会話以外でもっと自分に合った学習方法を見つけていただく一助となれば幸いです。
Writer
One Month Program
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