日本語でのプレゼンは慣れているけど、英語のプレゼンは自信がないという方は多くいらっしゃるかと思います。
プレゼンテーションで頻出の表現33選をご紹介しますので、ぜひ次のプレゼンへ準備に役立ててみてください!
目次
1 英語プレゼンの導入で使える表現9選
まずは、プレゼンテーション冒頭で使える表現についてご紹介します。本題に入る前に、挨拶と簡単なトピック紹介をしてから話し始めると、聞き手にとっても親切ですよね。
1-1 挨拶で使える表現3選
まずはプレゼンテーション冒頭の挨拶ですが、いろんなパターンを覚えておきましょう!
Thank you for coming today.
本日はお越しいただきありがとうございます。
はじめにその場に来てくださった方への感謝を述べ、本題に入りましょう。
Thank you for being here today.
本日はお越しいただきありがとうございます。
プレゼンテーションの参加者へ感謝を述べる際には、いろいろなバリエーションを覚えておくと便利です。
It’s a pleasure to see all of you here.
皆さんにお会いできて光栄です。
It‘s pleasure to meet you ~は「お目に書かれて光栄です」をあらわす鉄板フレーズですので、ぜひ覚えておきましょう。
1-2 トピック紹介で使える表現3選
その日のトピックについて簡単に触れたい場合には、以下のようなフレーズが便利です。
Today, I’ll be going over…今日は…について…
Today, I’ll be going over our plan for the coming year.
今日は、来年の計画について説明します。
go overは、項目があるものを順に説明していくときに使います。
Over the next 30 minutes… このあと30分ほど…
Over the next 30 minutes, I’ll be covering techniques for maintaining work-life balance.
これから30分程、ワークライフバランスを維持するためのテクニックについて説明していきます。
ここでのoverは「30分以上」ではなく、「30分間にわたって」という意味です。
I’ll begin by…~から始めたいと思います。
I’ll begin by going over the background of this situation.
この状況の背景を説明するところから、始めたいと思います。
「~から」と言うと、fromを使ってしまいがちですが、start byで「~で始める」という意味になります。
1-3 概要説明で使える表現 3選
プレゼンテーションの大枠を示したいときには、以下のような表現で、流れを簡潔に説明できます。
Let’s quickly go over the main points for today.
今日の主要な議題についてさらいましょう。
副詞は普通文の後ろの方に置きますが、go overのあとも長いフレーズなので、quicklyという副詞は動詞の前に置きます。
In today’s presentation, I will cover three main points.
今日のプレゼンテーションでは、3点をカバーします。
mainを入れるのがポイントです。話の流れで細かなポイントに触れることもあるので、「主に3点」のイメージです。
Here’s a brief outline of the main points we’ll be touching upon in our discussion.
こちらが今回のディスカッションで触れる主なポイントです。
touch uponで「~に触れる・軽く言及する」という意味です。
2 【タイプ別】英語プレゼンの中盤で使える表現15選
続いて、プレゼンテーションのタイプ別に便利な表現をご紹介していきます!
今回は大きく①営業型、②報告型、③研修型の3つに分けています。それぞれの場面にふさわしい表現を見ていきましょう!
2-1 営業型プレゼンで使える表現5選
営業を目的としたプレゼンテーションでは、自社の商品、サービスの強みについて説明するフレーズや、実際の使用例やデータについても紹介できる表現を覚えておくと便利です。
Our service will help you address the specific issues you’re facing.
私たちのサービスは、お客様が直面している具体的な問題に対処するお手伝いをいたします。
<helpひと+動詞>で「《ひと》が~するのをサポートする」となります。また、<address+課題>もよく使われるフレーズなので覚えておきましょう。
Now, let’s take a closer look at the features that make our product unique.
それでは、当社の製品をユニークにしている特徴を詳しく見ていきましょう。
take a look at ~「~を見る」がtake a closer look at~「~をよく見る」という形に応用されています。
Here’s a case study that demonstrates the return on investment you can expect if you choose our solution.
当社のソリューションをお選びいただいた場合に期待できる投資対効果を示すケーススタディです。
a case study that demonstrates~「~を示すケーススタディ」のように、demonstrateは「表す・示す」という意味で、データや例の紹介をするときによく使われます。
Our product not only meets industry standards but exceeds them in terms of performance, reliability, and innovation.
当社の製品は、業界標準を満たすだけでなく、性能、信頼性、革新性において業界標準を超えています。
in terms of~「~の点で」というフレーズは、主張の視点や評価基準を示すのに便利です。
Let’s talk about the implementation process. We’ve streamlined it to ensure a smooth transition for your team.
導入プロセスについてお話ししましょう。お客様のチームがスムーズに移行できるよう、合理化を図りました。
Let’s talk about~「~についてお話しましょう」はトピックを導入するのに便利なフレーズです。
2-2 報告型プレゼンで使える表現5選
報告型のプレゼンテーションでは、図や表を見せつつデータに言及するためのフレーズや、因果関係を明瞭に述べるためのフレーズを学んでいきましょう。
I’m pleased to report that we’ve made significant progress in growing our customer base, as evidenced by our increase in sales this month.
今月の売上増が証明しているように、顧客基盤の拡大が大きく前進したことをご報告できることを嬉しく思います。
make significant progress in~「~の点で大きな進展がある」というフレーズではmakeを使います。
One of the major accomplishments from over the past six months is that we have drastically increased our market share.
この半年間の大きな成果のひとつは、市場シェアを大幅に拡大したことです。
成果はいくつもあるはずですので、One of the major accomplishments「大きな成果のひとつ」とすると、成果がひとつでないということを暗に主張できます。
Despite the challenges, our team has demonstrated resilience and adaptability, which has led to an improved customer-retention rate.
困難にもかかわらず、私たちのチームは回復力と適応力を発揮し、顧客維持率の向上につながりました。
…, which has led to~「…でした。それによって、~という結果につながりました」というフレーズは、施策とその成果を示すのに便利なフレーズです。<,which>というフレーズは、補足説明をするのに使います。
We’ve identified a few challenges during this period, such as supply chain disruptions and shifting market demand, that have impacted our production timelines.
この間、サプライチェーンの混乱や市場需要の変化など、生産スケジュールに影響を及ぼすいくつかの課題が明らかになりました。
identify「特定する」は、原因や課題が何なのかが分かった・断定したときに使うことができます。
To address these challenges, we have developed a plan that includes streamlining our operations and optimizing costs.
これらの課題に対処するため、私たちは業務の合理化とコストの最適化を含む計画を策定しました。
a plan that includes~「~を含む計画」というようにincludeを使うと、他にもあるということが言外に示せます。
2-3 研修型プレゼンで使える表現5選
研修目的のプレゼンテーションでは、その目的や、具体的なトレーニングの手順などについて簡潔にわかりやすく伝えたいですね。以下の例文をぜひ参考にしてみてください!
Our training program is designed to address the specific needs of your team and to help you excel in your roles.
私たちのトレーニング・プログラムは、チームの具体的なニーズに対応し、それぞれの役割において優れた能力を発揮できるようデザインされています。
研修やプログラムなどの設計をする際には、designedという単語が「設計」という意味で使われます。
Throughout this training, we’ll use a variety of interactive methods, such as group discussions and role-playing, to keep the session engaging.
このトレーニングでは、グループ・ディスカッションやロールプレイングなど、さまざまな双方向の方法を用いて、セッションを魅力的なものにします。
複数形, such as ① and ②「①や②などの~」は、複数の具体例を挙げて説明するのに便利です。
We’ll start with the basics, and by the end of this training, you’ll have a solid understanding of the core principles of effective leadership.
基本的なことから始めていきますので、この研修が終わるころには、効果的なリーダーシップの基本原則をしっかりと理解していることでしょう。
start with~「~から始める」も、「~から」であってもfromは使わず、withを使います。
I’d like to provide you with practical examples and real-world scenarios to illustrate the concepts we’re discussing.
今お話ししているコンセプトを説明するために、実践的な例や実社会のシナリオを提供したいと思います。
provideひとwithもの「《もの》を《ひと》に提供する」という形です。語順とwithを使う点、覚えておきましょう。
At the end of this training, there will be a brief assessment to ensure you’ve grasped the key concepts.
この研修の最後には、重要なコンセプトを理解したかどうかを確認するための簡単なアセスメントがあります。
At the end of~「~の最後には」のように、研修や講演、プレゼン本体の後に用意されているものを伝えると、参加者のモチベーションを維持することができます。
3 英語プレゼンの締めで使える表現9選
そして最後に、プレゼンテーションを締めくくる際に覚えておきたい表現をご紹介します!
プレゼンテーションの内容を簡単に振り返るためのフレーズや、プレゼンへのフィードバックをもらうという部分まで使える表現をまとめていますので、ぜひ以下を参考にしてください。
3-1 内容のまとめに使える表現3選
その日に話した内容について簡潔に振り返りたいときには、以下のようなフレーズが有効です。
To recap, these three points are what I’d like you to remember.
今日のプレゼンテーションでは3つの重要なポイントをカバーしました。
To recap「まとめると」というひと言で、まとめに入ったということを示すことができます。
To sum things up, let’s take a look back at our main points.
まとめると、このプレゼンテーションはこれらの主要な点を中心に進めていきました。
To sum things up「まとめると」も、同じように、まとめに入ることを示すフレーズです。このように、これから何をするのかを伝えることで、聞き手は安心して話を聞いてくれます。
Let’s briefly revisit our four key takeaways.
今回のディスカッションで得た4つの主な収穫について、簡単に振り返りましょう。
takeaways「収穫、ポイント」は、何を読んだり聴いたりした結果持ち帰れるようなポイントを指します。
3-2 質疑応答で使える表現3選
より充実したプレゼンテーションになるよう、聞き手が質問しやすくなるような空気をつくる以下の表現を覚えておきましょう。
If anyone has any questions, I’d be happy to answer them now.
何か質問があれば、今すぐお答えします。
any「何か」というひと言を入れることで、「もしあれば」というトーンを表現できます。
If you would like further clarification, please don’t hesitate to let me know.
さらに明確な説明が必要な場合は、遠慮なくおっしゃってください。
参加者に質問などを積極的にしてほしい場合は、Please don’t hesitate to~「~することをためらわないでください」というフレーズが便利です。
I’d like to take some time to answer questions if anyone has them.
貴重なご意見ですので、ぜひご遠慮なく質問してください。
I’d like to take some time to~「~するのに時間をとりたい」という意味なので、「遠慮なく」という雰囲気をあらわすことができます。
3-3 フィードバックをもらう際に使える表現3選
プレゼン後、上司や同僚からアドバイスをもらう際には、以下のような聞き方でお願いしてみましょう!
What do you think I can improve for next time?
次回に向けて改善すべき点はありますか?
What can I improve?「私は何を改善できますか」だと直接的すぎるので、do you think「思いますか」を入れると、トーンが柔らかくなります。
Could you please share your thoughts on how I can improve my presentations going forward?
私のプレゼンをどうすれば改善できるか、ご意見をお聞かせ願えますか?
Could you please share your thoughts on~?「~についてのあなたの考えを共有していただけますか」は、丁寧に相手のフィードバックを求めるフレーズです。
What suggestions do you have to help me give a better presentation next time?
プレゼンテーションをより良いものにするために、何か提案はありますか?
フィードバックを求めるフレーズとして、What suggestions do you have to~?「~するためにどんな提案がありますか」というのも使えます。このように、同じことに対して様々なフレーズを知っておくと便利です。
4 最後に
ここまで、プレゼンテーションの様々な場面で使えるフレーズをご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。 プレゼンテーションのタイプや目的合わせて、ぜひいろいろな表現を使い分けてみてくださいね!
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