感想や印象を求められた時に、「とても良いとは言えないが十分問題ないレベル」と伝える際にdecentという単語が使われます。場面や状況によって、ニュアンスの違いに気をつける必要があります。
decentの代表的な意味は「まあまあ良い・悪くない」です。
Since there aren’t a lot of choices around here, this business hotel looks like a decent option.
この辺りは良いホテルがあまりないから、このビジネスホテルも悪くなさそうです。
このように、「とても良いとは言えないがとりあえず満足できるレベル」を表します。しかし、decentには他にも使い方があります。
次の3つの文を、decentを使って英語にしてみましょう。
- 「いろいろありましたが、プロジェクトもなんとか良いスタートが切れたみたいですね。」
- 「新しいクライアントからは大量注文の可能性も十分あります。」
- 「このシステムを使いこなせるようになるには、結構な時間がかかりますよ。」
decentという単語のニュアンスを整理し、使い方のポイントをご紹介します。
1. 悪くない
We finally seem to be off to a decent start on the project after all the discussions we’ve had.
いろいろありましたが、プロジェクトもなんとか良いスタートが切れたみたいですね。
<ポイント>
decentの代表的な意味は「まあまあ良い・悪くない」です。ここでは、プロジェクトのスタートにあたり、いろいろとうまくいかないこともあったので、最高というよりは、何とか「まずまずのスタート」ができたというニュアンスを表現しています。
<使い方のバリエーション>
- a decent option「悪くない選択肢」
- a decent price「悪くない値段」
- a decent location「悪くない立地」
2. (可能性が)低くない
There’s a decent chance we will get a bulk order from our new client.
新しいクライアントからは大量注文の可能性も十分あります。
<ポイント>
可能性を示す単語と合わせて、「可能性が低くない」→「可能性が結構ある」というフレーズを作ることができます。ここでは、chanceという単語と合わせて、「十分に可能性がある」というニュアンスを伝えています。There’s a decent chance~「~する可能性が十分にある」というフレーズの形で使います。
<使い方のバリエーション>
- a decent possibility「かなりの可能性がある」
3. 結構な
The system will take a decent chunk of time to learn.
このシステムを使いこなせるようになるには、結構な時間がかかりますよ。
<ポイント>
量を表す単語と合わせて、「結構な」という意味を持つようになります。ここでは、chunkという「かたまり」という単語と合わせて、a decent chunk of time「結構な時間」というフレーズによって、意外に時間がかかるというニュアンスを表しています。
<使い方のバリエーション>
- a decent amount of effort「かなりの労力」
いかがでしたでしょうか?知っていても使い方を知らない単語は、フレーズの形で覚えることで、ニュアンスの違いも理解できるようになります。アウトプットと同時に、インプットもして単語の使い方やニュアンスなどの感覚を身につけていきましょう。
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