Soという単語がありますね。
I was hungry. So, I went to a restaurant.「お腹がすいていたから、レストランに行った」という風に、「だから」の意味で使います。
しかし、それとはまったく違った使い方もあるのをご存じですか?特に、「だから」の意味ではないのに、文頭に使う用法です。
よく耳にするのは、「前提条件として知っておいてくださいね」という意味のSo。
Why is the estimate for next year so much higher than what it was for this year?「なぜ来年の見積もりは、今年の見積もりよりかなり高額なんですか?」と質問し、その答えとして、So, our estimate is subject to change. But it’s important to realize that we have some supply chain issues.と言われたとします。
「見積もりは変わることもありますが、サプライチェーンの問題があります」の意味。
「見積もりは変わることもありますが」の部分は、「なぜ高額なんですか?」の回答ではありません。しかし、「とりあえず前提条件として知っておいてください」という内容。そんな時にSoがよく使われます。
Why was the delivery schedule changed?「なぜ配達のスケジュールが変更になったんですか?」にSoで答えるなら、So, I was not involved in the conversation to determine the schedule. But I hear that it is because ….のように、「私はスケジュールの決定に関わっていなかったのですが」という前提条件を提示し、「その理由は」と続けています。
このように、Soは相手が知らないと思われる情報を提示するときに使われますので、人によっては「上から目線の表現だ」という人もいます。「相手が知らないことを前提として話をしている」という考え。
言語の専門家によると、このような用法のSoは昔からあったようですが、ここ数年では「こんな風にSoを使うのは良くない」と言われてもいます。
決して誤用ではないものの、無理をして学習して使うほどの表現でもありません。しかし、このようなSoを耳にした場合、そのニュアンスを知っておくのもよいでしょう。
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