AndとButはとても単純な接続詞。この2つの接続詞は真逆の意味を持ちます。
Andは順接であったり、何かを付け加えたりする表現。
Butは逆説。この2つの表現の使い方が非常に大切と言われています。
例えば、「Aという会社は小規模である」「世界各地に支店をたくさん持っている」という2つの情報を英語で表現するとしたら、どうするでしょうか?
A is a small company, but it has many branches abroad.
でしょうか?
それとも、
A is a small company, and it has many branches abroad.
でしょうか?
多くの人が、Butを使った前者を思い浮かべるはずです。
Butを使うこと自体は間違ってはいません。しかしよく考えると、話し手のバイアスが見え隠れします。「小さい会社『なのに』国際的」という風に、「小さい会社」がいかにも望ましくないように聞こえることもあるでしょう。逆にAndを使うと、そのようなバイアスの印象は薄れます。
「佐藤さんは新人だけど良いアイデアを持っている」はMr. Sato is new but has good ideas.ですね。これをMr. Sato is new and has good ideas.と表現すれば、「新人」=「経験不足」という意図しないマイナスのメッセージを伝えてしまうことを防ぐことができます。
もちろん、Butを使ってマイナスのイメージやバイアスを伝えることが必要なこともあります。しかし、自分の発言を振り返ってみて、本当にButが必要なのか考えてみるのもよいでしょう。
もしかすると、Andを使った方がプラスの印象になるかもしれません。
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