「正しい英語を話したい」と強く願い、日々英語を勉強している人は多いと思います。しかし、「正しい英語」とは何でしょうか?
特にグローバルな世界において、正しい英語とは、英語をネイティブスピーカーとして話す人の英語のことでしょうか?
過去のコラムでは、ネイティブスピーカーでも間違えることのある表現をいくつか紹介しています。ネイティブスピーカーだからといって、教科書通りの英語を話しているわけではありません。
また、国際語としての英語を考えると、色々な人が、色々な英語を話しています。発音を例にとっても、Hの発音に悩むフランス人や、RとLの発音に悩む日本字など、色々。そのため、「正しい英語」という概念自体がグローバル時代にはそぐわないものという印象が、日々強くなっています。
例えばアメリカの大学で英作文の授業があると、多くの場合、文法のミスなどは指摘されても、減点対象にならないです。英作文の教員は、ミスのある英語の奥に隠されている思考やアイデアを見出すことが仕事。逆に、スペルや文法のミスを指摘して終わってしまう教員は、表面上の能力しか見いだせない人、と思われてしまいます。これはビジネスでも同じです。「あの人の英語はわかりにくい」ということがあっても、「でもいいアイデアを言うんだよね」という評価でその人を認めることが大切。
そう考えると、どうしても「自分の英語に自信がない」とシャイになりがちなひとが、一層目立たなくなってしまいます。「正しい英語」という概念にとらわれるのではなく、もっと自由に発言をし、そのうえで「わかってもらいやすい英語」を目指すのが大切です。
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