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【異文化間コミュニケーション10のヒント】Vol.5 欧米諸国以外にも目を向ける

2022.10.11

update 2022.10.03

欧米諸国以外にも目を向ける

日本人が犯しやすい異文化間コミュニケーションのミスを解説する【異文化間コミュニケーション10のヒント】今回は5回目です。

日本もアジア諸国の一つ

「海外」という言葉を聞くと、どうしても欧米諸国を連想しがちです。
最近ではアジアの台頭が激しく、次第にアジアに目を向ける機会が増えていますが、日本の地理的状況を考えると、まだアジアに対して十分な関心が寄せられていないのも現実です。
その典型的な例として挙げられるのが、「アジア諸国や日本は……」といった発言です。通訳をしていると、よく耳にします。しかしよく考えれば、当たり前のことですが日本もアジア諸国の一つ。「日本を含め、アジア諸国は……」と言うのが本来なら正確です。

この様にあたかも日本がアジアの一部ではなく、欧米の流れを汲む存在であるとか、アジアの中で別格の存在である、という誤解を招く表現は、国際的な席では十分に気をつけなければいけません。本人にその気がなくても、聞いている人が誤解してしまえば、どうしようもありません。

地名を覚える

アジア地域でビジネスをしていて難しいのは地名です。
北京がBeijingと呼ばれることは中学校の教科書にも出てきますが、その他の地名となると、あやふやな人も多いのではないでしょうか。
これを期に、主要な地名を覚えてみませんか?たとえば中国の地名です。

中国の地名の英語表記

  • 西安:Xi’an
  • 南京:Nanjing
  • 杭州:Hangzhou
  • 天津:Tianjin
  • 敦煌:Dunhuang
  • 桂林:Guilin

韓国にはこのような地名があります。

韓国の地名の英語表記

  • 慶州:Gyeongju
  • 釜山:Pusan
  • 仁山:Renshan
  • 水原:Suwon
  • 光州:Gwangju

それぞれの場所に工場があったり、支店があったりとアジアの地名は結構でてくるものです。ビジネスの席で多くの通訳者を泣かせるものの1つが、このような地名です。
ちなみに英語で唯一、定冠詞のTheが語頭につく主要な町は、国際司法裁判所のあるThe Hagueです。

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