発言が少ない人からアイデアをどう引き出すか

「海外でははっきりと意見を言わなければならない」と日本で生まれ育った人は幼いころから教えられてきたのではないでしょうか？
実際、小中学校の授業などを見ていても、欧米の子供たちのほうが積極的に手をあげて発言をしている印象があります。

しかし、消極的な人や、人前で意見を言うのが好きではない人もたくさんいます。日本で生まれ育った人の中に、積極的に発言する人がいるのと同じです。
ビジネスリーダーに求められる素質の１つに、発言をあまりしない人の価値をきちんと認めて、静かな人の意見も取り入れられる環境を整えることが挙げられます。

自分から発言をする人は、どんどんと発言をしてくれます。しかし、発言をしないからと言ってよいアイデアが無いわけではありません。能力のある上司とは、なかなか発言しない人が持っている良いアイデアを引き出す能力も持っている人です。

例えば少人数のブレインストーミングなら発言しやすい、紙に書きだしてアイデアをまとめる方法ならアイデアを共有しやすい、など色々とあるでしょう。これらの様々な手法を用いて、できる限り多くの人の意見を引き出します。「お前は会議で静かにしていてばかりでダメだ。もっと発言しなさい。」という姿勢ではなく、様々なアウトプット形態に適応する力が求められています。