本番環境でリスニングする

アクセントに関するコラムを書きましたが、アクセントに限らず、聞きにくいなかで相手の言いたいことがはっきりとわからずに困る、ということはありませんか？
例えばZoomなどでの会議を考えてください。もしくは電話でもいいでしょう。日本語だと何となく理解できて会話に支障が出なくても、英語だと不安になったり、急に理解度が落ちたりしまうことはありませんか？

その対処方法として、あえてよくない環境でリスニングの練習を行うことが挙げられます。
きっと皆さんが過去に使ってきたリスニング教材の多くは、きれいでアクセントの少ない英語が、スタジオなどの雑音がない環境で録音されていたのではないでしょうか？
これは、夏のマラソンに向けてトレーニングをするときに、いつも涼しい環境でトレーニングを繰り返すのに似ています。本番の環境と一致しない環境でトレーニングをしても、本番でどこまで力を発揮できるか、疑問が残るでしょう。

例えば通勤電車を考えてみてください。駅の放送であったり、電車の走行音であったり、いろいろな雑音があります。あえてそこでリスニングの練習をしてはどうでしょうか？
雑音に負けないほど音量を高くする必要はありません。ちょっと聞きにくいくらいが一番です。その環境でもリスニングができるようになれば、電話会議の雑音は気にならないでしょう。

自宅でリスニングをするなら、テレビをつけて雑音を作ってもいいですね。教材はどうしても聞きやすいものが多いですが、環境に少し手を加えると、同じ教材でも難度が上がるでしょう。